「陸へ上がった河童」とは?意味!解説
この「陸へ上がった河童」は、そのような状態だという比喩表現として使われます。
目次
- 「陸へ上がった河童」とは?
- 「陸へ上がった河童」の概要
「陸へ上がった河童」とは?
「陸へ上がった河童」とは、全く勢いがない(なくなってしまった)という意味で使われる表現です。
その謂れは、河童は水の中で生活していると言われている想像上の生物で、ほとんど陸に上がることはありません。
その水の中でこそ自由に生き生きとしているものの、陸に上がってしまうと、ほとんど身動きがとれずにそのうち死んでしまうとされています。
このことから、それほどに勢いがなくなったという比喩として用いられています。
- 「陸へ上がった河童」の読み方
「陸へ上がった河童」の読み方
「陸へ上がった河童」は、「おかにあがったかっぱ」と読んでください。
「陸」を「おか」と読む点と、「河童」が「かっぱ」だと分かれば問題なく読める言葉です。
読み方もそうですが、口語でこの言葉を聞き、「丘に上がった河童」と表記しないように注意してください。
「陸へ上がった河童」の概要
「陸へ上がった河童」は、新しい環境になり、それまで通りにはいかなくなったといった時によく用いられる表現です。
例えば、以前の会社では中堅と呼ばれる域だったものの、転職したことで、少々肩身が狭い立場からスタートすることになった場合に、「この会社では、まだ陸へ上がった河童みたいな状態だ」のように使います。
また、得意なことで失敗してしまい、突然自信を失ってしまった人に、「まるで陸へ上がった河童みたいだけど、どうしたの?」のような形で使うことができます。
人が「陸へ上がった河童」になってしまうには、必ずそれなりの理由があります。
自分のことではない時に、それを聞いていいのかどうかは、その人との普段の付き合い次第だと言えるでしょう。