「牛に対して琴を弾ず」とは?意味など徹底解説
「牛に対して琴を弾ず」ということわざがありますが、一体どの様な意味で使われているのでしょうか。
由来や使い方などをしょうかいしますので参考にして下さい。
目次
- 「牛に対して琴を弾ず」とは?
- 「牛に対して琴を弾ず」の概要
- 「牛に対して琴を弾ず」の表現の使い方・例文
「牛に対して琴を弾ず」とは?
「牛に対して琴を弾ず」の読み方と意味を紹介します。
- 「牛に対して琴を弾ず」の読み方
- 「牛に対して琴を弾ず」の意味
「牛に対して琴を弾ず」の読み方
「牛に対して琴を弾ず」は「うしにたいしてことをだんず」と読みます。
「ことをひかず」ではなく「ことをだんず」と読むことを覚えておきましょう。
「牛に対して琴を弾ず」の意味
「牛に対して琴を弾ず」は、「どんなに立派な人の説法でも、愚か者には何の役にも立たないこと」の例えです。
素晴らしいことやためになることを言っても、全く理解するつもりのない人にとっては何に意味もありません。
ありがたい言葉や説教は、それを必要としている人や聞く耳を持っている人に対して述べてこそ意味があることを言います。
「牛に対して琴を弾ず」の概要
「牛に対して琴を弾ず」の概要を紹介します。
- 「牛に対して琴を弾ず」の由来
- 「牛に対して琴を弾ず」の類語
「牛に対して琴を弾ず」の由来
「牛に対して琴を弾ず」の由来は、中国の歴史的書物である「祖庭事苑(そていじえん)」に記載されている文章から引用されています。
昔、「魯(ろ)」という国に芸術を好む「公明儀(こうめいぎ)」という儒学者がいました。
或る日、公明儀が牛の前で琴を弾いたところ、全く何の反応もしませんでした。
ところが蚊や虻などの羽音や、他の牛の鳴き声がすると耳をそばだてたり尾を振ったりしたということです。
ここから「有難い説教も相手によっては意味をなさない」という意味で使われる様になりました。
「牛に対して琴を弾ず」の類語
「牛に対して琴を弾ず」の類語は「馬の耳に念仏」「犬に論語」があります。
これらは「説教」や「演説」に対して使われます。
また、物質的なものに対しては「猫に小判」「豚に真珠」があります。
「牛に対して琴を弾ず」の表現の使い方・例文
「牛に対して琴を弾ず」は、非常に有益なことなのに、相手が愚かで何も関心を示さない時に使われます。
例文としては「今の中学生に全校集会で夏休みの心得などを話しても『牛に対して琴を弾ず』だ」になります。
「牛に対して琴を弾ず」は「どんなに立派な人の説法でも、愚か者には何の役にも立たないこと」の例えです。
相手に対して呆れている時に使ってみましょう。