「鬼の空念仏」とは?意味!解説
この「鬼の空念仏」は、本心ではないという意味で使われる表現です。
目次
- 「鬼の空念仏」とは?
- 「鬼の空念仏」の概要
- 「鬼の空念仏」の類語
「鬼の空念仏」とは?
「鬼の空念仏」とは、上辺だけ殊勝に振る舞うことです。
普段は残虐非道な鬼が、死者を弔う為の念仏など唱える訳がないことから、上辺だけ繕っているという意味で使う表現です。
- 「鬼の空念仏」の読み方
「鬼の空念仏」の読み方
「鬼の空念仏」は、「おにのそらねんぶつ」と読んでください。
よく間違えられるのが、「おにのからねんぶつ」という読み方で、そう読んでもしまってもおかしくありませんが、「空」は「そら」とするのが正しい読み方です。
「鬼の空念仏」の概要
「鬼の空念仏」にはもう1つ意味があり、柄にもないことをしているという解釈で使うこともできます。
「あんなのはどうせ鬼の空念仏だろう」と用いると、どうせ上辺だけだろうという意味になりますが、「あいつが人に奢るなんて、鬼の空念仏そのものだ」のように使えば、柄にもないことをしていると解釈できます。
「鬼の空念仏」の類語
「鬼の空念仏」と同じ意味で使われる言葉です。
こちらも「空」は「そら」と読んでください。
- 「鬼の空涙」【おにのそらなみだ】
「鬼の空涙」【おにのそらなみだ】
「鬼の空念仏」と同じ意味の言葉で、鬼が涙など本気で流すはずがないことから、上辺だけの取り繕い、もしくは慣れないことを無理にしているという解釈で用いられます。
「鬼の空念仏」という言葉は、そうだと分かった(見抜いた)時に使ってください。
その為にある言葉で、あまりいい意味では用いられません。