「巻を措く能わず」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんの中で「巻を措く能わず」という慣用句をご存知の方がいらっしゃれば、その人はすごく言葉の勉強をされている人だと思います。
この言葉は普段の会話はおろか、ビジネスの場面でも使われることがないでしょう。
そこで今回は、この「巻を措く能わず」について考察していくことにします。
目次
- 「巻を措く能わず」とは?
- 「巻を措く能わず」の語源
- 「巻を措く能わず」の表現の使い方
- 「巻を措く能わず」を使った例文と意味を解釈
- 「巻を措く能わず」の類語や類義語・言い換え
「巻を措く能わず」とは?
「巻を措く能わず」とは、「その書物や本に強く魅力を感じてひきつけられてしまい、一気にラストまで読まずにいられない」という意味のある慣用句です。
- 「巻を措く能わず」の読み方
「巻を措く能わず」の読み方
「巻を措く能わず」は、「かんをおくあたわず」という読み方になりますが、めったに使われることのない表現なので、ここで忘れないようにしっなりと正確に理解しておきましょう。
「巻を措く能わず」の語源
「巻を措く能わず」の語源を調べて見ると、正確な所は定かではありません。
しかし、昔の小説などは現代の連続小説のように巻が数巻に及ぶことが少なく一巻で終わるケースがほとんどでした。
そのことから、「一巻を一気に読み上げる」という習慣からも、この慣用句に影響があったり、関連性があるのではないかと推定されます。
「巻を措く能わず」の表現の使い方
「巻を措く能わず」は、人気のある小説や文献などをあっという間に読むような場合に使われそうですが、現代の会話の中ではあまり使われないので、文章の中で用いることになるでしょう。
「巻を措く能わず」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「巻を措く能わず」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「巻を措く能わず」を使った例文1
- 「巻を措く能わず」を使った例文2
「巻を措く能わず」を使った例文1
「あの作者の連載は、巻を措く能わずというくらいに面白い内容なので、単行本も一気に読んでしまった」
本当に面白い小説は、数巻あってもすぐにラストまで、一気に読んでしまうほどの魅力があります。
映画で有名になった原作が逆にそのおかげで人気になるということもありますが、まさにこの慣用句が使えそうです。
「巻を措く能わず」を使った例文2
「ジャンプのワンピースは、巻を措く能わずと言えるほどに面白くて夢中になる」
少年ジャンプの人気連載中の「ワンピース」ですが、コミックももうかなりの巻数になっています。
あまりにも面白しくて、そのストーリー性に引き込まれてしまうので、ここでも「巻を措く能わず」という表現が当てはまることでしょう。
「巻を措く能わず」の類語や類義語・言い換え
「巻を措く能わず」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「ベストセラー」
- 「エキサイティングな」
「ベストセラー」
現代風の言葉で「巻を措く能わず」の類義語を探すなら、「ベストセラー」が感覚的に意味が似ている感じがあります。
刊行が数万部にもなると、「ベストセラー」と呼ばれますが、中には数百万部も販売された書物もあります。
今では人気マンガのコミックの中で、このような「ベストセラー」になっているものがたくさんあります。
「エキサイティングな」
「エキサイティングな」という言葉も「巻を措く能わず」に似たような解釈ができるかもしれません。
「ワクワクと心が踊るような感覚」といった方が理解しやすいでしょう。
「巻を措く能わず」という慣用句の意味や使い方を紹介してきましたが、今の私達の生活の中で、この言葉が当てはまる場面はそれなりにありそうな感じはします。
しかし、今では読書でもインターネットの活用で、自分の好きな時に読むことができる時代なので、「巻を措く能わず」という感覚ではなく、好きなタイミングで書に触れるという表現の方が適切かもしれません。