「飯の種」は?意味や言い換え!例文と解釈
この「飯の種」は、比喩として使われている表現ですが、成り立ちを考えると、うまい表現だということが分かるでしょう。
目次
- 「飯の種」とは?
- 「飯の種」の語源
- 「飯の種」の表現の使い方
- 「飯の種」を使った例文と意味を解釈
- 「飯の種」の類語や言い換え
「飯の種」とは?
「飯の種」は、自分が生業としている職業には欠かせない要素だという意味で使います。
こう書くと少し難しいかも知れませんが、要は新聞記者であれば、事件や大きなニュースがそれに当たり、どのような職業においても、それら無くしては成り立たない対象のことです。
お店を経営していれば、お客さんがそのままこれに当たり、作家であれば、色々と浮かぶアイデアこそがこの「飯の種」だと表現していいでしょう。
- 「飯の種」の読み方
「飯の種」の読み方
「飯の種」は、「めしのたね」と読んでください。
この漢字表記ではなく、「飯のタネ」や「メシのタネ」などと表記される場合も多く、それがないことにはご飯が食べられない(生業として成り立たない)対象に使われる言葉です。
「飯」を「めし」と読めば、後は問題なく発音できる言葉なので、読み方に関して特に難しいところはありません。
「飯の種」の語源
「飯の種」は、ご飯を食べる(生業として成立する)為に、それが「種」になるという意味から作られた言葉です。
その「種」からやがて芽が出て、しっかりとした(生業の為の)対象になると考えてください。
つまり、言葉としては、まだ種の状態の大元になるものを指していますが、そこからもう少し発展した対象に使っても構いません。
先のお店の例で、お客さんがこれに当たると書きましたが、本当の意味での大元は、そのお客さんに提供するメニューです。
それがあるからこそお客さんが来る訳で、「種」としては「お客さん」は相応しくない言葉ながら、そちらにも使うことができます。
「飯の種」の表現の使い方
「飯の種」という表現は、あまり響きがよくないことから、堂々と人の前で使う言葉ではないと言えるでしょう。
事件や大きなニュースがそれの新聞記者が、堂々とそれらが起こらないかなどと言ってしまうと、当然ですが批判の対象になってしまいます。
いくら「飯の種」とは言っても、人前では言わない方が無難な対象については、そうだと考えておく程度に留めておいてください。
「飯の種」を使った例文と意味を解釈
「飯の種」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉は、あまりすすんで使うべきではありません。
- 「飯の種」を使った例文1
- 「飯の種」を使った例文2
「飯の種」を使った例文1
「すぐそこで事件が起きたらしく、彼は飯の種だと言って、カメラを構えて走って行った」
事件などがこれになる職業では、すぐ傍でそのようなことが起こった時には当然の行為かも知れません。
その為、記者と呼ばれる職業の人は、休みの日であっても必ずカメラや録音機などを携帯しています。
「飯の種」を使った例文2
「飯の種の稚魚が暑さで全滅してしまい、途方に暮れている」
魚の養殖業で、稚魚から成魚に育てて出荷するのが仕事のところ、稚魚の段階で全て死んでしまってとても困っていると言っている例です。
正に「種」と表現できる存在に使っている例でもあります。
「飯の種」の類語や言い換え
「飯の種」と似た意味で使える言葉です。
こちらの方が直接的な表現で、「飯の種」よりよく見聞きします。
- 「収入源」【しゅうにゅうげん】
「収入源」【しゅうにゅうげん】
「飯の種」は、要はこの「収入源」です。
収入の源というそのままの意味で、お金を連想させる言葉がそのまま入っていながら、それほど悪い響きはありません。
「飯の種」を少し丁寧に言い換える時に使ってください。
「飯の種」は、多少雑な響きがある言葉なので、多くのケースで上の「収入源」と言い換えて使うのがいいでしょう。
ただし、わざとこちらを使って、それだと強調する場合もあると覚えておいてください。