「詰る(なじる)」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「詰る(なじる)」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「詰る(なじる)」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「詰る(なじる)」とは?
- 「叱る」と「詰る(なじる)」の違い
- 「詰る(なじる)」の表現の使い方
- 「詰る(なじる)」を使った例文と意味を解釈
- 「詰る(なじる)」の類語や類義語・言い換え
「詰る(なじる)」とは?
「詰る(なじる)」とは悪い点、不満な点などを問いただして責めることを言います。
「叱る」と「詰る(なじる)」の違い
「叱る」という言葉は目下の人に対して使う言葉で、意味は良くない言動をとがめ、強い態度で責めることを言います。
簡単に言えば「怒る」となります。
「詰る(なじる)」の場合は目下、目上といったことは関係ありません。
相手側に対して、悪いと思う点や不満などを問いただすこと、責めることで「厳しく聞く」ということになります。
つまり「叱る」とは「目下の人に怒ること」であり、「詰る(なじる)」とは「相手に厳しく聞くこと」が違いです。
似たような言葉ですがこのような違いがありますので、例えば「叱った後に、気持ちが収まらず、さらに詰り続けた」という表現もできます。
「詰る(なじる)」の表現の使い方
「詰る(なじる)」とは良くない点、不満な点を問いただすことです。
ですから、相手にただ文句をつけているわけではなく、相手に非があるということがわかります。
もちろん誤解で相手に非があると思い込み「詰る(なじる)」という行動に出ることもあるでしょう。
使い方としては「我慢の限界がきて、彼を詰るが、彼はまだ嘘をつき逃げるのだった」「彼女は彼のことを泣きながら詰る」などと使います。
良くない点、不満な点がなければ相手を「詰る(なじる)」ということはないでしょうから、この言葉が使われる場面というのは喧嘩、言い争い、誤解からのトラブルといったものになります。
「詰る(なじる)」を使った例文と意味を解釈
それでは「詰る(なじる)」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「詰る(なじる)」を使った例文1
- 「詰る(なじる)」を使った例文2
「詰る(なじる)」を使った例文1
「彼のこれまでの嘘を彼女は涙ながらに詰る(なじる)のだった」
「詰る(なじる)」とは相手に対する不満、悪いところを問いただす、責めるといった意味です。
嘘をつく行為は信用を失い、相手を傷つける行為ですから、涙ながらに詰るのは当然と言えば当然でしょう。
信じていればいるほど辛いことです。
「詰る(なじる)」を使った例文2
「彼女の言動を詰る(なじる)権利はお前にはないぞ」
相手の非を強く責めることは「詰る(なじる)」という言葉で言い表します。
しかし、いくら相手に非があれど、それを責める権利がない場合もあります。
それはその相手よりももっとひどいことをしている場合などが当てはまるでしょう。
「詰る(なじる)」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「詰る(なじる)」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「糾弾」【きゅうだん】
- 「難詰」【なんきつ】
「糾弾」【きゅうだん】
「糾弾」とは罪状や責任を問いただして、とがめることを言います。
「徹底的に糾弾する」「不正行為を糾弾する」「我々に対する裏切りを糾弾する」などと使います。
「難詰」【なんきつ】
「難詰」とは相手の欠点をあげ、厳しく非難することを言います。
「失敗を難詰する」「上司から難詰されたことで非常に落ち込んでいる様子だ」「彼を難詰したところで、反省などするわけないから無駄ですよ」という風に使います。
いかがでしたでしょうか。
「詰る(なじる)」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「詰る(なじる)」とは悪い点、不満な点を問いただし責めることを言います。
相手に非がないのに、厳しく責めることではありませんので、注意しておきましょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。