「二の句が継げない」とは?意味や語源や言い換え!例文と解釈
日常会話で使う「二の句が継げない」にはどの様な意味があるのでしょうか。
語源や例文などを併せて紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「二の句が継げない」とは?
- 「二の句が継げない」の語源
- 「二の句が継げない」の表現の使い方
- 「二の句が継げない」を使った例文と意味を解釈
- 「二の句が継げない」の類語や類義語・言い換え
「二の句が継げない」とは?
「二の句が継げない」の概要について紹介します。
- 「二の句が継げない」の読み方
- 「二の句が継げない」の意味
- 「二の句が継げない」を分解して解釈
- 「二の句が告げない」は間違い?
「二の句が継げない」の読み方
「二の句が継げない」は「にのくがつげない」と読みます。
特に難しい漢字はないので、覚えておきましょう。
「二の句が継げない」の意味
「二の句が継げない」とは「呆れたり驚いたりして何も言えなくなること」という意味です。
人は他人の行動やものごとの顛末に呆れたり驚いたりすると、一時的に思考が停止して何も言葉が出なくなることがあります。
「え?」「何だって?」「本当か?」などと一言発した後、次に何を言って良いのか分からず黙ってしまう時の表現です。
「二の句が継げない」を分解して解釈
「二の句が継げない」を分解すると「二の句+が(助詞)+継げない」になります。
「二の句」とは「次に言うべき言葉」という意味で、「二の○○」は「二番目の○○」を表し、「二の次」「二の矢を継ぐ」等に使われています。
「句」とは「文章中の一区切り」という意味で、「継げない」は「続きを維持できないこと」という意味です。
これらの文字が組み合わさり「次に言うべき言葉が続いて出て来ない」という意味出使われる様になりました。
「二の句が告げない」は間違い?
「二の句が告げない」と書く人もいますが、正しくは「継げない」です。
「告ぐ」は「ものごとを人に伝え知らせる」という意味です。
「二の句が継げない」は「続きを維持できない」という意味で使われていますので「継げない」が正解です。
「二の句が継げない」の語源
「二の句が継げない」の語源は、平安時代に流行った「歌合せ」という貴族の遊びからきています。
歌を詠む時には、感情を込めて読み上げる技術も評価の対象になりました。
基本的には「1段目=一の句」「2段目=二の句」「3段目=三の句」となります。
「二の句」は高音になる為にスムーズに詠むのが難しく、声が出なくなってしまうことを「二の句が継げない」と言っていました。
これが現代まで伝わり「声が出なくなること」という意味で使われる様になったのです。
「二の句が継げない」の表現の使い方
「二の句が継げない」は相手やものごとに対してびっくりしたり呆気に取られた時に使われます。
対象となる相手のことを非難する意味が含まれているので口にする時には注意しましょう。
その時の自分の感情を表現する言葉ですので、その場で言葉に出すよりも後で文章で表す時に使います。
「二の句が継げない」を使った例文と意味を解釈
「二の句が継げない」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「二の句が継げない」を使った例文1
- 「二の句が継げない」を使った例文2
「二の句が継げない」を使った例文1
「新人の言い訳に呆れて二の句が継げなかった」
新人がミスをした言い訳に「急いでいたので」「勘でやったので」などと、非常識な言い訳をしたことに呆れてしまい、思わず言うことを失ってしまった様子を表しています。
「二の句が継げない」を使った例文2
「ケンカ別れた彼女と復縁したと聞いて二の句が継げなかった」
彼女と別れる時に大ゲンカをして、この人にも相当悪口を言っていたのでしょう。
復縁することになったと聞いて「あの騒動は何だったのか」と思ったことを表します。
「二の句が継げない」の類語や類義語・言い換え
「二の句が継げない」の類語を紹介します。
- 「唖然とする」【あぜんとする】
- 「絶句する」【ぜっくする】
「唖然とする」【あぜんとする】
「想定外の出来事に驚いてしまい、呆れて声が出なくなること」という意味です。
「絶句する」【ぜっくする】
「話の途中で言葉に詰まること」「驚きのあまり何も言えなくなること」という意味です。
「二の句が継げない」は「呆れたり驚いたりして何も言えなくなること」という意味です。
思わず言葉を失ってしまった時に使ってみましょう。