「倦まず弛まず」とは?意味や言い換え!例文と解釈
文章の中で「倦まず弛まず」という言葉を見掛けることがあります。
一体どの様な意味なのか例文や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「倦まず弛まず」とは?
- 「倦まず弛まず」の語源
- 「倦まず弛まず」の表現の使い方
- 「倦まず弛まず」を使った例文と意味を解釈
- 「倦まず弛まず」の類語や類義語・言い換え
「倦まず弛まず」とは?
「倦まず弛まず」の概要について紹介します。
- 「倦まず弛まず」の読み方
- 「倦まず弛まず」の意味
- 「大和言葉」とは
「倦まず弛まず」の読み方
「倦まず弛まず」は「うまずたゆまず」と読みます。
漢字はシンプルなのですが読み方が難しいのでこれを機に覚えておきましょう。
尚、同じ読み方で「倦まず撓まず」と書くこともあります。
これは慣用句であることを強調する為に「撓まず」と表記することが多いからで、一般的には「弛む」という漢字が使われます。
「倦まず弛まず」の意味
「倦まず弛まず」とは大和言葉で「飽きたり気がたるんだりせずに、ものごとに集中する気持ち」という意味です。
何かの目標に向かって行動する時に自分の決意を話すことがあります。
その際に「一生懸命がんばります」と言うのではありきたりですので、代わりに「倦まず弛まず」と言うのです。
2の言葉が「まず」と韻を踏んでいることから、印象に残る表現です。
「大和言葉」とは
「倦まず弛まず」は大和言葉です。
大和言葉とは、中国から大陸文化が伝わる前、日本が大和と呼ばれていた時代に話されていた、日本独特の言葉のことを言います。
漢字が伝わる前ですので「うまずたゆまず」と平仮名表記でした。
「倦まず弛まず」の語源
「倦まず弛まず」の語源は、言葉の意味から来ています。
「倦む」は「飽きる」「嫌になる」「退屈する」「疲れる」という意味です。
「弛む」は「張りつめたものがゆるむ」「しまりがなくなる」という意味です。
「ず」は「ない」という否定の意味です。
これらの言葉が組み合わさり「飽きない、ゆるまない」という意味で使われる様になりました。
「倦まず弛まず」の表現の使い方
「倦まず弛まず」の使い方を紹介します。
- 「一生懸命」の言い換えとして
- 動詞を伴って使う
「一生懸命」の言い換えとして
「倦まず弛まず」は「一生懸命」の言い換えとして使えます。
ビジネスやプライベートなど、何か目標に向かって努力をしている時の表現です。
自分の意思を表す時や、人が努力をしている様子などを表す時、どちらにも使えます。
動詞を伴って使う
「倦まず弛まず」は副詞として使われ、後に動詞が続きます。
「倦まず弛まず修行する」「倦まず弛まず続ける」など、頑張る様子を表す時に使われます。
「倦まず弛まず」を使った例文と意味を解釈
「倦まず弛まず」を使った例文と意味を解釈します。
- 「倦まず弛まず」を使った例文1
- 「倦まず弛まず」を使った例文2
「倦まず弛まず」を使った例文1
「倦まず弛まず努力をした結果試験に合格した」
非常に難しい試験があり、勉強するのも辛い程でした。
それでも毎日忙しい中何とかして時間を作り、諦めずに勉強を続けた結果、難関と言われる試験に合格したことを表しています。
「倦まず弛まず」を使った例文2
「倦まず弛まず研究を繰り返してレポートを発表した」
地味で時間のかかる研究を何度も繰り返した結果、大きな発見をして学会にレポートを発表したことを表しています。
「倦まず弛まず」の類語や類義語・言い換え
「倦まず弛まず」の類語を紹介します。
- 「不屈の精神」【ふくつのせいしん】
- 「粘り強く」【ねばりづよく】
「不屈の精神」【ふくつのせいしん】
「絶対に諦めないという強い意志を持っていること」という意味です。
どちらかというとスポーツなど、身体を動かすことに対して使われます。
「粘り強く」【ねばりづよく】
「根気強く困難なことがあっても諦めずに最後までやり通そうとすること」という意味です。
こちらは地味な作業に対して使われることが多くなります。
「倦まず弛まず」は「飽きたり気がたるんだりせずに、ものごとに集中する気持ち」という意味です。
「一生懸命頑張る」の言い換えとして覚えておきましょう。