「思い做す」の意味とは!類語や言い換え
耳にすることはあっても正しく意味を知らないままの言葉も多く存在します。
特に古くからある言葉が加わるとより認知度・知名度も下がりやすく、そんな言葉に「思い做す」が挙げられます。
どのような言葉か紹介していきます。
目次
- 「思い做す」とは?
- 「思い做す」の表現の使い方
- 「思い做す」を使った例文と意味を解釈
- 「思い做す」の類語や類義語・言い換え
「思い做す」とは?
「思い做す」という言葉は物事において思い込んでしまう・気持ちを受け止めてしまうといった感情・思考を表す言葉とされています。
「思い」はそのまま人の持つ感情・思考などを表します。
そして「做す」は元々「行う」という意味を持つ言葉です。
しかし「思い做す」という言葉の場合には決める・仮定するといった意味を持ち、決定・判断といった解釈となります。
そのため対象に対して特定の思いを持ち、そうだと思い込む・気持ちを受け止めてしまうといった解釈となります。
- 「思い做す」の読み方
「思い做す」の読み方
「思い做す」という言葉の読み方は「もいなす」と読みます。
それぞれそのまま訓読みとされていますが、「做す(なす)」は旧漢字とされており、現代で使われることは稀とされています。
「思い做す」の表現の使い方
「思い做す」という言葉の使い方として、思考や感情をやや断定的・決定的にした表現・ニュアンスとなります。
そのため決めたことをより強調して相手に伝えるような使い方とされます。
しかしあくまでその人の中で捉えている範囲の中で適応するため、周囲に協調・同調を求める意味合いはなく、相手にプレッシャーを与えずに意思表示が可能です。
「思い做す」を使った例文と意味を解釈
「思い做す」という言葉は旧漢字も合わさった言葉のため、正しい使い方を知らない人も多いです。
どのような使い方が適切か、例文とその解釈を紹介していきます。
- 「思い做す」を使った例文1
- 「思い做す」を使った例文2
「思い做す」を使った例文1
「普段から強気な彼も本当は意地を張っているだけと思い做すことが出来れば、彼の見方も変わりますよ」
ここでは彼とされる人物の捉え方について語られています。
普段の様子に対して「実際には意地を張っているだけ」と捉え、そう思い込むことが出来れば印象や捉え方も変わると伝えています。
また「思い做す」と使うことでより見方を強調しています。
「思い做す」を使った例文2
「自分は優しいと思い做すことが出来れば、周りにももっと優しくできるかもしれないよ」
ここでは他者へのアドバイスとして用いられています。
自分のことを優しいと思い込むことが出来たら周囲へも優しくできるとしています。
「思い做す」の類語や類義語・言い換え
「思い做す」という言葉は日常会話で使うことは少なく、多くは類語や言い換えた言葉が用いられます。
どのような言葉があるか紹介します。
- 「思い込む」【おもいこむ】
- 「聞く耳を持たない」【きくみみをもたない】
「思い込む」【おもいこむ】
「思い込む」という言葉は考えたこと通りだと強く信じる・決めてしまうことを意味します。
そのため一度そうなるとなかなか修正も難しく、意味合いの解釈から類語とされています。
「聞く耳を持たない」【きくみみをもたない】
この熟語は思っていること・考えていることを周囲が修正しようとしても耳を貸さない・気きれないといった意味となります。
「思い做す」では強く思う・決めてしまうといった意味合いですがその状態を表す言葉に当たるため、言い換えた言葉として扱われています。
「思い做す」という言葉は日常会話で用いることは少ない言葉です。
しかし不意に耳にすることは十分にあるため、正しく理解しておくことで意味を理解したうえで物事を捉えることが出来ます。