「過ちの功名」の意味とは!類語や言い換え
この「過ちの功名」は、あくまで偶然によって起こる現象です。
よって、再現性は全くないと理解しておきましょう。
目次
- 「過ちの功名」とは?
- 「過ちの功名」の表現の使い方
- 「過ちの功名」を使った例文と意味を解釈
- 「過ちの功名」の類語や言い換え
「過ちの功名」とは?
「過ちの功名」とは、間違った言動の影響で、逆に何かがよい方に働いた時に使う言葉です。
具体的な例として、商品の発注個数を間違えてしまい、本来なら30個のところ、300個も注文してしまうという大きなミスがあったとします。
本来であれば、余った分で大損になってしまうところ、急に100個も200個も必要になる事態になり、結果的に最初から300個注文しておいたことが大きな利益を上げることに繋がったといった場合に、この「過ちの功名」と表現されます。
しかし、こんな都合のよいことがいつも起きる訳はなく、偶然の結果でしかない為、どれだけよい方向に働いたとしても、同じことがまたあると考えてはいけません。
- 「過ちの功名」の読み方
「過ちの功名」の読み方
「過ちの功名」は、「あやまちのこうみょう」とそのまま読んでください。
何気なくしたことが、思わぬ大きな成果に繋がったという場合にも使うことがあります。
読み方は特に難しくありませんが、漢字で表記する場合に、「功名」を「巧妙」と間違えないように注意してください。
パソコンやスマホで変換する際には、この間違えがよく見られます。
「過ちの功名」の表現の使い方
「過ちの功名」は、狙ってできるものではなく、完全に偶然の産物です。
その為、先にも書きましたが、二度と同じことがあると考えてはいけません。
一度そのようなことがあると、次に似た失敗をしてしまった際に、また何かしらよい方向に転ばないかと期待してしまうかも知れませんが、そんなことはまず起こりません。
「過ちの功名」を使った例文と意味を解釈
「過ちの功名」を使った例文と、その意味の解釈です。
「功名」は名をあげることで、過ちからそれに繋がってしまったという語源のある言葉です。
- 「過ちの功名」を使った例文1
「過ちの功名」を使った例文1
「1時間も遅れて家を出たが、途中で相手もそれくらい遅れると連絡があり、無駄に待つことがない過ちの功名となった」
時間に遅れることは、当然いいことではありませんが、それによって無駄に1時間も待つことがなくなったと使っています。
過ちの功名と言えばそれですが、こんなうまいことはもう二度とあると思ってはいけません。
「過ちの功名」の類語や言い換え
「過ちの功名」と同様の意味で使える言葉です。
こちらの方が一般的に有名な表現です。
- 「怪我の功名」【けがのこうみょう】
「怪我の功名」【けがのこうみょう】
「怪我」を「過ち」と解釈すると、同じ意味だと分かります。
この言葉を使った方が分かりやすいことが多いので、「過ちの功名」は、この「過ちの功名」の別の表現だと言ってもいいでしょう。
「過ちの功名」は、決して褒められたものではありません。
それがどれだけよい結果だったとしても、単なる偶然だと考えておきましょう。
また、一般的には「怪我の功名」の方を使った方がいいかも知れません。