「恥晒し」とは?意味や使い方!例文や解釈
映画やドラマ、日常会話や小説などで「恥晒し」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「恥晒し」とは?
- 「恥晒し」の表現の使い方
- 「恥晒し」を使った言葉と意味を解釈
- 「恥晒し」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「恥晒し」の反対語
- 「恥晒し」の類語や類義語・言い換え
- 「恥晒し」の英語と解釈
「恥晒し」とは?
「恥晒し」の概要について紹介します。
- 「恥晒し」の読み方
- 「恥晒し」の意味
- 「恥晒し」の言葉の成り立ち
「恥晒し」の読み方
「恥晒し」は「はじさらし」と読みます。
「晒し」が読みにくいので「恥さらし」と平仮名表記にすることも多くあります。
また、「恥曝し」という書き方もありますが、意味も読み方も同じです。
「恥晒し」の意味
「恥晒し」の意味は「他の人達にみっともない姿や醜態をさらすこと」です。
自分で注意していてたまたま恥をかいてしまったのではなく、元々その様な流れで行動をしていて、みっともないことをしている、醜態をさらしているという自覚がない人のことを言います。
自分のしたことが周囲に知られてしまい、それが恥ずかしいことである時に使われます。
「恥晒し」の言葉の成り立ち
「恥晒し」は「恥+晒し」という言葉で成り立っています。
「恥」は「自分の欠点や失敗に対して人に顔向けができないと思うこと」「自分や自分に関わる人達の名誉や面目が失われる様なこと」という意味があります。
「恥」という漢字は、「耳」+「心」でできていて「恥ずかしくて耳が赤くなる」という意味を持っています。
「晒し」は「晒す」の連用形で、「屋外で日光や風雨が当たる様にしておくこと」という意味です。
「晒す」という漢字は「日」+「西」でできててい「西から太陽が照りつけている様子」という」意味です。
これらの漢字が組み合わさり「人に顔向けができないと思いながらも人目につく場所にいること」という意味で使われる様になりました。
「恥晒し」の表現の使い方
「恥晒し」の使い方を紹介します。
- 人に対して使う
- 人を非難する言葉である
- 「一生の恥晒し」は間違い?
人に対して使う
「恥晒し」は他人から見て「恥ずべき行為をしても平気で人前にいる人」のことを言います。
自分で恥ずかしいという自覚がないことが多く、基本的には人に対して使う言葉です。
人を非難する言葉である
「恥晒し」は人を非難したり侮蔑する時の言葉です。
直接相手に対して使うと大きなショックを受けたり、逆ギレしたりする場合があるので注意が必要です。
「一生の恥晒し」は間違い?
「一生の恥晒し」という表現を使う人がいますが、正しくは「一生の恥」です。
これは「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざが省略された言葉です。
「恥晒し」という言葉を使う場合には「一生恥を晒す」と助詞を入れて使います。
「恥晒し」を使った言葉と意味を解釈
「恥晒し」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「日本人の恥晒し」
- 「とんでもない恥晒し」
- 「我が家の恥晒し」
「日本人の恥晒し」
海外の観光地で、いかにも日本人と分かるいでたちをしているにもかかわらず、派手に羽目を外したり非常識な行動を取ったりして、他の国の人達に「日本人とはこの様な民族なのか」と思われてしまう様な人達のことを言います。
誰と限定できることはないのですが、最近では動画が投稿されたりしてすぐに世界中に広まる様になっています。
「とんでもない恥晒し」
普段地位の高い人や、とてもその様なことをしそうに見えない人がみっともない姿を見せた時の表現です。
腹の中でどの様なことを考えているのか分からない、そんなことをするとは思わななかった、という相手に対して失望している意味を含んだ表現です。
「我が家の恥晒し」
その一家の名誉や評判を傷つける様なことをした家族に対して使われます。
犯罪を起こしたり、不倫など世間に知られると恥ずかしい行為をした時の表現です。
「恥晒し」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「恥晒し」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「恥晒し」を使った例文1
- 「恥晒し」を使った例文2
「恥晒し」を使った例文1
「彼は酔った勢いでとんだ恥晒しをしてしまった」
お酒が原因で赤っ恥をかいた経験がある人は数限りなくいるでしょう。
この人もお酒を飲み過ぎてしまい、裸になってしまったりセクハラ発言をするなど、後から周囲に対して顔向けが出来ない様な醜態を見せてしまったことを表します。
「恥晒し」を使った例文2
「2度も離婚をして一家の恥晒しだと言われてしまった」
昔は女性が離婚をして自宅に戻るのは世間体が悪いと言われていました。
まだ古い考え方をししている家庭があり、2度目の離婚をしたことで「恥ずかしくて世間様に顔向けができない」と冷たい言葉を浴びせられたことを表しています。
「恥晒し」の反対語
「恥晒し」の反対語を紹介します。
- 「誇り高い」【ほこりたかい】
- 「誉れ高い」【ほまれたかい】
「誇り高い」【ほこりたかい】
「自分に対して自信を持ち、品格を保って行動していること」という意味です。
人に知られたら恥ずかしいと思うようなことはしないので「恥晒し」の反対語と言えます。
「誉れ高い」【ほまれたかい】
「世間的に評価がたかいこと」という意味です。
大きな成功を収めるなどして周囲から一目置かれる人に対して使われます。
「恥晒し」の類語や類義語・言い換え
「恥晒し」の類語を紹介します。
- 「面汚し」【つらよごし】
- 「顔に泥を塗る」【かおにどろをぬる】
- 「名を汚す」【なをけがす】
「面汚し」【つらよごし】
「その人が属する組織や仲間の名誉を傷つけたり、面目を失わせること」という意味です。
「顔に泥を塗る」【かおにどろをぬる】
「その人が関わる人の名誉を傷つけたり、面目を失わせること」という意味です。
「名を汚す」【なをけがす】
「その人が属する組織や仲間の名誉を傷つけたり、評判を落とすことを」という意味です。
「恥晒し」の英語と解釈
“She is afraid of disgracing her image to do that.”
「彼女は恥晒しな行為でイメージが損なわれることを恐れている」になります。
“disgrace”は「その人の価値や品格をおとしめること=恥晒し」という意味で使えます。
「恥晒し」は「他の人達にみっともない姿や醜態をさらすこと」という意味です。
良い意味の言葉ではないので、人に対して直接言うのは控えた方が良いでしょう。