「厭世的」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「厭世的」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「厭世的」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「厭世的」とは?
- 「厭世的」の対義語
- 「厭世的」の表現の使い方
- 「厭世的」を使った例文と意味を解釈
- 「厭世的」の類語や類義語・言い換え
「厭世的」とは?
「厭世的」というのは人生に悲観し、生きていくのが嫌になっている様子という意味を持ちます。
何事に対しても悲観的になり、うまくいくはずがない、人生には価値がない、世の中は嫌なものだ、などと考えている様子はまさに「厭世的」と言えます。
人生に絶望し、世をはかなむ様子、という意味があり、例えば「厭世的な考え方」などという表現があります。
- 「厭世的」の読み方
「厭世的」の読み方
「厭世的」という表現は「えんせいてき」と読みます。
あまりよく聞く表現ではないので、わからないという人もいるかもしれませんね。
しっかりと覚えておきましょう。
「厭世的」の対義語
ここでは対義語を紹介します。
- 「楽天的」【らくてんてき】
「楽天的」【らくてんてき】
「厭世的」の対義語は「楽天的」になります。
世の中は辛くて悲しいものだと捉える「厭世的」に対し、「楽天的」は世の中は嬉しく楽しいものだと考える思考を指します。
「厭世的」は「ペシミズム」と言いますが、「楽天的」は「オプティミズム」といいます。
「厭世的」の表現の使い方
人生には価値がない、世の中は辛いものだ、という考え方はまさに「厭世的」と言います。
人生は生きるに値しない、この世界は辛いもので生きている価値などない、などという考え方であり、物事のマイナスの側面ばかりを見て何事も悲観的、否定的に捉える考え方を指しています。
「厭世主義」などという言い回しも存在します。
「厭世的」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「厭世的」を使った例文1
- 「厭世的」を使った例文2
「厭世的」を使った例文1
「気持ちはわかりますが、何でも厭世的に捉えていると本当に嫌になりますよ」
人生には落胆することもありますし、生きているのが辛いと感じることもありますよね。
しかし、だからといってそのような状況に身をまかせ、何に対しても否定的な考え方も持っていたら逆に辛くなってしまうのではないでしょうか。
そのような状態を防ぐためにも、何でも「厭世的」に捉えるのではなく、物事によっては逆転的に捉えることも重要です。
最悪の状況ばかりを想定しないことも生きていく上のコツだといえます。
「厭世的」を使った例文2
「彼は今大変な状況にあるから、厭世的な考え方をしているだけだよ」
辛い目に遭うと、その時は誰でも「厭世的な考え方」をしてしまうのではないでしょうか。
どれだけ頑張ってもうまくいくわけがない、これ以上努力しても報われない、などという考え方を持ってしまうことがありますよね。
しかし、それはあくまでも大変な状況にあるからです。
その状況から抜け出したら、プラスの考え方も持ち合わせていきたいものです。
「厭世的」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「悲観的」【ひかんてき】
- 「虚無主義」【きょむしゅぎ】
「悲観的」【ひかんてき】
「悲観的」というのは先行きに望みがないと考え、望みが持てない様子を指しています。
この対義語は「楽観的」になります。
「虚無主義」【きょむしゅぎ】
「虚無主義」というのは「ニヒリズム」とも言われており、この世界や過去、そして現在における人間の存在には意義や目的、本質的な価値等はないという哲学的な立場になります。
「ニヒリズム」はラテン語に基づく表現です。
「厭世的」という表現は日常的には聞かないかもしれませんが、小説などには出てくることもあります。
ビジネスでも使われることがありますので、ぜひ覚えておきましょう。