「楽天的」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「楽天的」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
これは性格を指す形容動詞であり、日常会話やビジネスシーンにおいても使われる言葉です。
ここでは「楽天的」という表現がどのような意味を持っているのかということについて紹介します。
目次
- 「楽天的」の意味とは?
- 「楽天的」の読み方
- 「楽天的」の英語(解釈)
- 「楽天的」の言葉の使い方
- 「楽天的」の例文・短文(解釈)
- 「楽天的」を使った言葉と意味を解釈
- 「楽天的」の類語や類義表現
「楽天的」の意味とは?
「楽天的」という言葉は物事にくよくよせず、いつも明るく考えていく様子、呑気な様子、ポジティブ思考な様子でも指しています。
人によってはどのようなトラブルに見舞われても明るく、「なんとかなるよ」「大丈夫」という考え方を持つ人がいますよね。
何かが起こるとすぐに焦ってしまう人もいれば、何が起こっても焦ることがなく、のんびりした人もいるものです。
「楽天的」というのは何が起こってものんびりしている人、ポジティブ思考で物事を考えている人のことを指します。
「楽天的」の読み方
「楽天的」という表現は「らくてんてき」と読みます。
特に何かにこだわりを持つわけでもなく、気楽に生活するという意味を持っています。
楽観主義と言われることもあり、その対義語は悲観主義になります。
楽観的の対義語は悲観的になります。
「楽天的」の英語(解釈)
楽観的という表現を英語にすると“optimistic”といった表現が一般的です。
それに対して楽観主義の事は“optimism”と言います。
あるいは“positive thinking”、“happy person”などということもあります。
「楽天的」の言葉の使い方
楽観的という言葉は物事がうまくいくと信じて疑わない様子、全然心配しない様子、という意味を指します。
しかしその一方で楽観的という言葉は馬鹿にした意味を含むこともありますので、使うときには注意が必要です。
例えば、「あの人は楽天的だ」と言えば、「あの人は深く考えていないから」という意味を持ってしまうことがあります。
そのため、近しい人に対して「楽天的」という言葉を使うならば問題はありませんが、よく知らない人に対して使ってしまうと批判的なニュアンスだと思われてしまう可能性もありますので気をつけましょう。
もしも一切批判的な意味はないと思うのであれば、ポジティブ、考え方が前向き、などといった表現の方が無難です。
「楽天的」の例文・短文(解釈)
それならば、「楽天的」という表現はどのような文脈で使われるのでしょうか。
ここでは「楽天的」という言葉の例文をいくつか紹介します。
- 「楽天的」の例文1
- 「楽天的」の例文2
- 「楽天的」の例文3
「楽天的」の例文1
「うちの息子はいつも楽天的で困っちゃう。もう少し物事に対して不安になってくれたらいいのに」
物事に動じないという事は大切ですが、何に対しても動じることがない、不安に感じない、というのは親からしてみると逆に心配かもしれません。
例えばテストに対しても「勉強しなくても何とかなるよ」という姿勢はある意味で「楽天的」だといえますし、クラス替えの前に「誰と同じクラスになっても大丈夫、きっと仲良くなれるから」という考え方を持つことも「楽天的」だといえます。
物事に対して前向きに考えられる事は大切ですが、試験勉強などしなければいけないことに関しては危機感を持ちたいものです。
「楽天的」の例文2
「うちの母は本当に楽天的で、あまり心配していないみたい。おかげで私もあんまりプレッシャーを感じずにいられるんだよ」
確かに「楽天的」な姿勢が困ることもありますが、自分の身の回りに居る大人が「楽天的」だと、逆に安心するということもあるかもしれませんね。
子供のうちは何に対しても不安を感じることがあります。
しかしそんな時に親が常に楽観的な姿勢を崩さずにいてくれると、「大丈夫なのかもしれない」「きっとうまくいく」と思えるようになります。
そのため、自分の子供の前ではできる限り「楽天的」な姿勢を維持したいものです。
「楽天的」の例文3
「うちの担任の先生は基本的に楽天的で、クラスは大丈夫だと信じて疑わないみたい」
学校の先生や担任の先生が「あなたたちは大丈夫」と「楽天的」でいてくれると、安心できるという人も多いのではないでしょうか。
例えば遠足や社会見学、修学旅行の前に「うちのクラスは大丈夫かしら」と連発されてしまうと、自分たちはそこまで信頼がないのかとがっかりしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、「あなた達は大丈夫」と安心してくれていると、むしろしっかり行動しようと思いますよね。
周りの大人が楽観的でいるという事は子供にとって大切なのです。
「楽天的」を使った言葉と意味を解釈
ここでは、楽観的という言葉を使った表現の意味を紹介します。
よく「楽天的」な性格、「楽天的」に生きる、などといった表現が使われますので、ここではこれら2つの表現を紹介します。
- 「楽天的な性格」【らくてんてきなせいかく】
- 「楽天的に生きる」【らくてんてきにいきる】
「楽天的な性格」【らくてんてきなせいかく】
「楽天的」な性格というのはそもそも物事を心配しない、何が起こっても大丈夫だという考え方を知っている、などという性格を指しています。
人間にはそれぞれ性格があり何に対してもすぐに不安になる人もいれば、何が起こっても基本的に動じない人がいますよね。
何が起こっても基本的に動じない人は、「楽天的」な性格をしていると言っても良いでしょう。
「楽天的に生きる」【らくてんてきにいきる】
「楽天的」に生きるという表現は人生において何かが起こったとしても、「大丈夫」という姿勢を崩さないという意味を持っています。
もともと人生は山あり谷ありであり、困難もたくさんありますよね。
その一方で、様々な困難を経験することによりちょっとした困難では動じないようになります。
何が起こっても最終的には大丈夫、ということを知っていれば「楽天的」に生きることが可能になります。
ある意味では悟りの境地とも言えるでしょう。
「楽天的」の類語や類義表現
ここでは「楽天的」という言葉の類義語を紹介します。
「楽天的」という表現以外にもよく似た言葉がありますので、TPOに応じて使い分けられると良いですね。
- プラス思考【ぷらすしこう】
- 能天気【のうてんき】
プラス思考【ぷらすしこう】
「楽天的」という表現の類義語にはプラス思考というものがあります。
物事を良いほうに良いほうにと考え、悪いことを想像しないという考え方を指しています。
あるいは、物事の良い面だけを捉え、プラス思考ということもあります。
これ以外にもポジティブシンキング、前向き、肯定的、などといった表現があります。
能天気【のうてんき】
「楽天的」という表現には気楽で深刻に捉えていない様子を指す意味合いもあります。
この場合、類義語には能天気、安穏、安直などといった表現が挙げられます。
のんき、いい気なもの、お気楽、といった表現も類義語だと言えるでしょう。
「楽天的」な考え方は生きていく上でも非常に大切だと言われています。
何に対しても不安に思っていたら、うまくいくものもうまくいかないかもしれません。
その一方で常に物事の良い側面を忘れず、前向きに考えられたら人生も楽しめるかもしれませんね。