「矛盾」とは?意味や使い方!例文や解釈
「矛盾」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「矛盾」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「矛盾」とは?
- 「矛盾」の表現の使い方
- 「矛盾」を使った言葉と意味を解釈
- 「矛盾」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「矛盾」の反対語
- 「矛盾」の類語や類義語・言い換え
- 「矛盾」の英語と解釈
「矛盾」とは?
「矛盾」とは「物事、発言などにおいてつじつまが合わないこと、物事の道理が一貫していないこと」を言います。
- 「矛盾」の読み方
「矛盾」の読み方
「矛盾」と書いて「むじゅん」と読みます。
「矛盾」の表現の使い方
「矛盾」とは「矛」と「盾」という漢字ですが、これは昔、楚の国に矛と盾を売る者がいて「この矛はどんな盾でも突きとおす」「この盾はどんな矛でも通さない」とセールストークをしていたのです。
それを聞いた者が「ではその矛でその盾を突いたら」と言われて困ったという故事からできた言葉です。
つまり、つじつまが合わないことをしている、おかしいことを言っているという時に「それは矛盾している」「あの人の言うことは矛盾ばかり」といった風に使います。
つじつまが合わないということが実生活に起こりますと、困ったり不愉快になることが多いですので「矛盾」という言葉を人に対して使うことにあまりいい印象はないでしょう。
使い方には注意も必要となります。
「矛盾」を使った言葉と意味を解釈
それでは「矛盾」を使った言い回しをいくつか紹介します。
意味合いも説明していますので、使い方のイメージを掴んでみてください。
- 「矛盾点が多い」
- 「矛盾を突かれた」
- 「矛盾撞着」【むじゅんどうちゃく】
「矛盾点が多い」
「矛盾点が多い」とはつじつまが合わないことばかり、到底納得できることではないという時に使われる言い回しです。
「あなたの言動は信じられない」とはっきり言うのがはばかられる時に遠回しにその気持ちを伝えるのに、使うことができます。
「あのインタビューを聞いていましたけど、矛盾点が多いですよね」などと使います。
「矛盾を突かれた」
「矛盾を突かれた」とはつじつまが合っていないことを相手から指摘される時に使う言い方です。
「会見を開いて矛盾を突かれたらどう答えるか想定しておこう」「セールストークをしていたら矛盾を突かれたよ、参った」などと使います。
「矛盾撞着」【むじゅんどうちゃく】
「矛盾撞着」とはつじつまが合わないことを言います。
「矛盾撞着した考え」などと使います。
「矛盾」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「矛盾」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「矛盾」を使った例文1
- 「矛盾」を使った例文2
「矛盾」を使った例文1
「彼女の話には矛盾点が多く、全面的に信用するのは少し危険である」
「矛盾」とはつじつまが合わないことで、物事の道理が一貫していないことを言います。
つまり「矛盾点が多い」とか「矛盾がある」と言われることは信用ならないとか、言うことがおかしいという意味を含んでいることになります。
「矛盾」を使った例文2
「矛盾していることを言われたくないのか、すぐに姿を消した」
言動に「矛盾」があれば、やはり相手側からそれを指摘されることはあるでしょう。
それがわかっている人は逃げてしまいます。
いわゆる「都合が悪くなると逃げる」という状態です。
「矛盾」の反対語
「矛盾」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「首尾一貫」【しゅびいっかん】
- 「つじつまが合う」【つじつまがあう】
「首尾一貫」【しゅびいっかん】
「首尾一貫」とは初めから終わりまで一つの方針や態度で貫くことを言います。
「首尾一貫とした論理で言い返す余地がない」という風に使います。
「つじつまが合う」【つじつまがあう】
「矛盾」とは「つじつまが合わない」ことですから、反対語としては「つじつまが合う」ということになります。
「彼女の言うことの方がつじつまが合っている」「これでつじつまが合うね」などと使います。
「矛盾」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「矛盾」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「背反」【はいはん】
- 「相反」【そうはん】
- 「両立しない」【りょうりつしない】
- 「相容れない」【あいいれない】
- 「不条理」【ふじょうり】
「背反」【はいはん】
「背反」とは相反すること、相いれないことを言います。
また命令に背くという意味もあります。
「相反」【そうはん】
「相反」とはお互いに反対であることを言います。
「相反定理」という言葉もあります。
「両立しない」【りょうりつしない】
「両立しない」とは両方が支障なく成り立つことができないことを言います。
「部活と学業が両立しないならば、部活は辞めた方がいいのではないか」「仕事と家事が両立しないので、仕事を辞める」という風に使います。
「相容れない」【あいいれない】
「相容れない」とは立場や考え方が相反していること、お互いに受け入れられないことを言います。
「相容れない立場だ」「彼女とは何があっても相いれないと思う」という風に使います。
「不条理」【ふじょうり】
「不条理」とは筋が通らないこと、道理が立たないことを言います。
「不条理な世の中だ」「何て不条理な判定なんだ」などと使います。
「矛盾」の英語と解釈
「矛盾」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“contradiction”(相反する)、“inconsistency”(主義一貫しない)という単語を使います。
例文は“There are a lot of contradictions in this world”(世の中、多くの矛盾が存在する)、“He theory is full of inconsisutencies”(彼の理論は矛盾だらけである)となります。
いかがでしたでしょうか。
「矛盾」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「矛盾」とはつじつまが合わないことを言います。
日常的な会話においても「矛盾」という言葉を使うこと、聞くことは多いのですが、意味合いはいいとは言えませんので、直接相手に使う時には注意も必要でしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。