「相容れない」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「相容れない」の意味や類語を紹介します。
さらに「相容れない」の使い方や例文を紹介していきます。
目次
- 「相容れない」の意味とは?
- 「相容れない」の類語や言い換え・似た言葉
- 「相容れない」の言葉の使い方
- 「相容れない」を使った例文
- 「相容れない」を使ったその他の言葉
「相容れない」の意味とは?
「相容れない」という言葉を使った事があるでしょうか。
日常的に使用する事がある言葉ですので、身近に感じる人もいるかもしれません。
ある人とある人がいる時に「相容れない」という状況が訪れる事があります。
そのような場面が訪れた時に、「相容れない」という言葉の意味が分かるようにしておきましょう。
そこで「相容れない」の読み方と意味を紹介します。
- 「相容れない」の読み方
- 「相容れない」の意味
「相容れない」の読み方
「相容れない」は「あいいれない」と読みます。
どこで区切って読めばいいのか難しい言葉ですので、読み方が分からないという人も多いかもしれません。
言葉の区切りとしては「相」と「容れない」に分ける事ができます。
これを機会に「あい」+「いれない」と読めるようにしておきましょう。
「相容れない」の意味
「相容れない」は立場や考え方が「相反」していて、互いに受け入れられないという意味があります。
二人の人がいる時に、片一方の人が相手の事を嫌ったり、受け入れられないと感じるのではなくて、お互いが受け入れられないと感じた時に「相容れない」という言葉を使います。
また個人だけでなく、組織と個人、組織同士にも「相容れない」という言葉を使う事ができます。
例えば業界を代表するような大物が二人いる時、一人一人の人は尊敬できる人格者だとしても、二人の立場や考え方が違っていて、まじりあう事ができないようなケースがあります。
このような、なぜか一緒にいられない人同士の様子は「相容れない」という言葉で表現するのがぴったりです。
「相容れない」の類語や言い換え・似た言葉
次に「相容れない」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉をチェックしてみましょう。
似た意味の言葉と並べる事で、「相容れない」の意味がより深く理解できるかもしれません。
- 「氷炭相容れない」【ひょうたんあいいれない】
- 「畑違い」【はたけちがい】
- 「水と油」【みずとあぶら】
「氷炭相容れない」【ひょうたんあいいれない】
難しい言葉という印象がありますが、「氷炭相容れない」は、「相容れない」の類語と呼べる言葉です。
「氷炭相容れない」は「ひょうたんあいいれない」と読みます。
漢字を見ると内容が分かりますが、「氷」と「炭」は、一緒にいる事ができない、「相容れない」という意味になります。
「炭」はバーベキューの時の火が付いた熱い炭の状態をイメージしましょう。
一緒にいると、氷が溶けてしまうか、炭の熱が奪われてしまうなど、お互いに良い事がないでしょう。
このように「氷」と「炭」のような関係の人は、「相容れない」人同士と言う事ができます。
「畑違い」【はたけちがい】
「畑違い」という言葉があります。
「畑」とは「専門」や「方向」などを意味します。
キャベツを育てるには、キャベツに向いた土壌が必要なように、専門性を活かせる業界で働く事が自分の力を発揮するために必要です。
「畑違い」だと、自分の力量を発揮する事ができません。
「畑違い」な様子も、個人と業界、個人と会社が「相容れない」様子を見て取る事ができます。
「水と油」【みずとあぶら】
「氷炭相容れない」と同じような意味の言葉に「水と油」があります。
料理をする人はご存知だと思いますが、水と油は「相容れない」存在です。
油を敷いたフライパンに水を流すと、やけどをするように大きくはじけます。
このように一緒にいる事ができない、相性が悪い存在を「水と油」と呼びます。
「相容れない」の言葉の使い方
「相容れない」という言葉を使いたくなる場面は、やはり人と人がうまく行っていない場面を見た時でしょう。
例えばAさんとBさんが険悪な場合、その理由はどこにあるでしょうか。
AさんかBさんのどちらかの性格が悪い場合、どちらかの言い方などに問題がある時は、「○○さんが悪い」という言葉で状況を説明する事ができます。
しかし第三者からすると、AさんもBさんもいい人で、取り立てるような欠点がみつからないケースがあります。
AさんもBさんも他の人とは仲良くする事ができます。
それなのに、AさんとBさんがいると険悪になります。
このように、まさに「水と油」「氷と炭」のような関係の二人を見た時に、「相容れない」という言葉を使うと良いでしょう。
「相容れない」を使った例文
続いて「相容れない」を使った文章を見て行きましょう。
「相容れない」という言葉を、どのような使い方をすれば文章に組み入れる事ができるのかが、例文を見る事で分かるかもしれません。
- 「相容れない」の例文1
- 「相容れない」の例文2
「相容れない」の例文1
仲の悪い二人の人がいる時に「相容れない」という言葉を使う事ができます。
まずは日常シーンにおける「相容れない」2人を、「相容れない」を使った文章にしてみましょう。
例えば「私の妻と娘は『相容れない』関係だ。どちらかが悪いわけではなく、生まれつきの性格の相性が悪いのだ。そして一緒に生活をしなければならない、私も大変だ」という感じの文章を作る事ができます。
親子なのに「相容れない」2人は多く、その場合成人するまで苦労する事になります。
また「妻と母は『相容れない』ので、いつも喧嘩ばかりしている。
間に立つ私も苦労する」という文章を作る事ができます。
嫁と舅の問題は、「相容れない」という言葉が表す、もっともポピュラーなケースかもしれません。
「相容れない」の例文2
ビジネスシーンでも「相容れない」2人を見る事ができます。
例えば「専務と常務は『相容れない』ため、二人が一緒の場面は、他の人が緊張する」とか、「営業部と総務部は『相容れない』関係なので、いつも小さなケンカを繰り返している」という文章を作る事ができます。
会社は仲良しグループではないため、気が合わないからといって、別行動するわけにはいきません。
そのため「相容れない」状況はいたるところで見る事ができるでしょう。
そこで「プロジェクトチームには、『相容れない』者同士を入れないように気を付けよう」とか、「せめてランチくらいは、『相容れない』関係の人以外と食べたいものだ」となるかもしれません。
「相容れない」を使ったその他の言葉
最後に「相容れない」を使う事が多い言葉をチェックしてみましょう。
定型句とも言えるような使う事が多い言葉が揃っています。
覚えておくと便利な言葉ばかりです。
- 「相容れない仲」【あいいれないなか】
- 「相容れない立場」【あいいれないたちば】
「相容れない仲」【あいいれないなか】
「相容れない仲」は、「相容れない」という言葉を使った言葉として代表的なものです。
なぜか気が合わない二人の事を「相容れない仲」と呼びます。
どちらも評判が良い人気者なのに、一緒にいる事ができない「相容れない仲」の二人は意外と多いものです。
芸能界に詳しい人なら、「○○さんと、△△さんは、一緒に共演できない『相容れない仲』だな」などと察する事ができるかもしれません。
「相容れない立場」【あいいれないたちば】
立場によって「相容れない」という事もあります。
このような場合、「相容れない立場」という言葉を使います。
例えばライバル企業のリーダー二人は、「相容れない立場」と呼ぶ事ができそうです。
専務と常務のような次期社長を争う二人も、「相容れない立場」と呼ぶ事ができるでしょう。
立場を離れれば仲良くなれる二人でも、「相容れない立場」になったら、仲良くする事はできません。
「相容れない」という言葉の意味や使い方をチェックしてみました。
あなたにも「相容れない仲」の誰かがいるかもしれません。
どうしても相性が悪い人、分かり合えない人はいますので、無理をして分かり合おうとせずに、適度な距離を置く事がベターかもしれません。