「しなやか」の意味とは!言葉を徹底解説
「しなやか」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「しなやか」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「しなやか」とは?
- 「しなやか」の表現の使い方
- 「しなやか」を使った例文と意味を解釈
- 「しなやか」の類語や類義語・言い換え
「しなやか」とは?
「しなやか」というのは弾力があってよくしなう様子、という意味もありますが、動きや様子がなめらかで柔らかい様子、という意味も持ち合わせています。
例えば、「しなやかな身のこなし」、「しなやかな歩き方」、などと言いますよね。
例えば芥川龍之介の作品『首が落ちた話』にも「しなやかに曲がった指の先には」という表現が用いられています。
動作がゴツゴツしていない、上品である、などという時にも「しなやか」という表現が使われます。
- 「しなやか」の語源
「しなやか」の語源
「しなやか」という表現は「撓やか」と表現しますが、この漢字にはたわむ、曲がる、くじける、などという意味があります。
たわむ、というのは棒や枝などに力が加えられ、反り曲がった状態になるという意味ですね。
ここから、「しなやか」という表現ができたと考えられています。
つまり、枝などがたわむ、曲がる、という表現に由来した言葉なのです。
「しなやか」の表現の使い方
弾力があるという意味の場合、決して折れないという意味があります。
また、もしも加えられている力を抜かれれば、元の形に戻るという意味を持つこともあります。
例えば、しなやかな枝は折れたりしませんよね。
また、動作や態度にブレがなく落ち着いている様子を「しなやか」ということもあります。
単に落ち着いていて上品というだけではなく、芯が通っている、強い、という時にも使われます。
考え方に隔たりがなく視野が良い場合にもこの表現が使えます。
「しなやか」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「しなやか」を使った例文1
- 「しなやか」を使った例文2
「しなやか」を使った例文1
「昔はとてもしなやかな枝でしたが、年数が経つにつれて弱くなってしまいました」
昔はとても大きく、「しなやかだっ」という木も、年数が経つとだんだん弱くなってしまうということがありますよね。
あるいは水分が足りなくて折れてしまったなどということもあるかもしれません。
「しなやかな枝」は折れることがなく、きれいに伸びていきます。
「しなやか」を使った例文2
「子供たちにはしなやかな考え方をしてほしいと思います」
子供たちには柔軟な考え方をしてほしい、と思う親も多いのではないでしょうか。
柔軟な考え方をして視野を広く、新しいことに関心を持ってほしいと思う人もいるかもしれませんね。
確かに、現代社会は大きく変化していきます。
昔の考え方のままでは新しい社会についていけないかもしれません。
さらに世界に目を向け、日本国内では学べないようなことを学んでほしいと思う人もいるでしょう。
現代社会に広く適応するためにも、「しなやかな考え方」が大切だといえます。
「しなやか」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「柔軟」【じゅうなん】
- 「フレキシブル」
「柔軟」【じゅうなん】
「柔軟」という言葉には「柔らかくしなやかな様子」、1つの立場や考え方にこだわらず、その場に応じた処置や判断ができる様子、という意味があります。
柔軟な身のこなし、柔軟な態度、と表現します。
「フレキシブル」
「フレキシブル」というのは融通のきく様子、柔軟性のきく様子、という意味になります。
「フレキシブルな対応をしなければいけない」などと使われますね。
「しなやか」という表現はあらゆる場所で使われますので、ぜひ意識してみてください。
ぜひ「しなやか」な考え方が持てるようにしたいですね。