「鮮烈」とは?意味や使い方!例文や解釈
新聞や小説を読んでいて「鮮烈」という言葉を見掛けることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「鮮烈」とは?
- 「鮮烈」の表現の使い方
- 「鮮烈」を使った言葉と意味を解釈
- 「鮮烈」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「鮮烈」の反対語
- 「鮮烈」の類語や類義語・言い換え
- 「鮮烈」の英語と解釈
「鮮烈」とは?
「鮮烈」の概要について紹介します。
- 「鮮烈」の読み方
- 「鮮烈」の意味
- 「鮮烈」の言葉の成り立ち
- 「鮮烈」と「強烈」の違い
「鮮烈」の読み方
「鮮烈」は「せんれつ」と読みます。
読み方は難しくないのですが「烈」を「列」と書き間違わない様にしましょう。
「鮮烈」の意味
「鮮烈」の意味は「目に見える程非常にはっきりとしていること」です。
誰が見ても目に留まる程あざやかで他のものと違う様子が分ることを言います。
人だけではなくものごとなどなど、印象に残る様なもの全てに対して使われます。
「鮮烈」の言葉の成り立ち
「鮮烈」の語源は言葉の成り立ちに由来します。
「鮮」は「鮮やか」と読み、「非常にいきが良い」という意味で「新鮮」などに使われ、「生々しい」という意味で「鮮魚」などに使われ、「鮮烈」は「くっきりしている」という意味です。
「烈」は「勢いが激しい」「気性が強い」「優れた功績」という意味があり、「鮮烈」は「勢いが激しい」の意味です。
これらの言葉が組み合わさり「くっきりとしていて激しい勢いがある様子」という意味で使われる様になりました。
「鮮烈」と「強烈」の違い
「鮮烈」とよく似た言葉に「強烈」があります。
「鮮烈」は「見た目が非常にはっきりとしていること」という意味です。
人やのものごとに対する他人のイメージを表す言葉です。
「強烈」は「力やその影響、刺激が非常に激しいこと」という意味です。
他人がその人やものごとから強く影響を受けていることを表す言葉です。
「鮮烈」と「強烈」の違いは「直接影響を受けているかどうか」という点です。
「鮮烈」の表現の使い方
「鮮烈」の使い方を紹介します。
- 良い意味にも悪い意味にも使える
- 誰が見てもはっきりと分かること
- 助詞の違い
良い意味にも悪い意味にも使える
「鮮烈」は、何らかのはっきりとした特徴を持っているものや人に使われます。
良い意味にも悪い意味にも使われ、非常に印象的な様子を表します。
誰が見てもはっきりと分かること
「鮮烈」は、誰が見てもはっきりと分かる状態である時に使われます。
人により捉え方が違う時や、ちょっと目立つ時などには使われません。
助詞の違い
「鮮烈」は名詞であり、そのものの様子を表す言葉です。
「鮮烈に」と使う場合は「感じる」などの動詞が続きます。
「鮮烈な」と使う場合は「イメージ」など名詞が続きます。
「鮮烈の」という使い方は文法的にはなく、キャッチコピーとして使われているのはあくまでスラング的使い方です。
「鮮烈」を使った言葉と意味を解釈
「鮮烈」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「鮮烈な印象」
- 「鮮烈なデビュー」
- 「鮮烈によみがえる」
「鮮烈な印象」
その人やものに対するイメージが鮮やかで、非常に記憶に残っていることを言います。
個性的なファッションをしていたり、言動が人と変わっていたり、日常ではあり得ない状況に遭遇するなど大きな刺激を受けた時の表現です。
「鮮烈なデビュー」
ミュージシャンがデビューした時にいきなり大ヒットをしたり、ルックスが他の人達と違って目立つ時や、スポーツ選手が試合に初出場して大きな成果を出した時など、人々に大きく印象づけた時に使われます。
但し、デビュー時にプロダクションがPR手段として使う場合もあります。
「鮮烈によみがえる」
過去に経験したことや記憶したことが、まるで当時のまま回想されることを言います。
こちらの場合は事件や事故、大きな感動をしたエピソードなど、通常よりも刺激的な経験をした時に使われます。
その時に戻った様に、当時の状況や人の顔、セリフや周囲の風景までが思い浮かぶ時の表現です。
「鮮烈」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「鮮烈」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「鮮烈」を使った例文1
- 「鮮烈」を使った例文2
「鮮烈」を使った例文1
「デビュー当時から鮮烈なイメージだった」
タレントやミュージシャンで、デビューした時から奇抜なファッションをしていたり、変わった言動をするなどして他のデビューしたばかりの人達と比べてとりわけ目立っていたことを表しています。
この表現からは現在成功していることが分ります。
「鮮烈」を使った例文2
「バラの鮮烈な赤い色がひときわ目立つ」
大輪で非常にキレイな赤い色のバラの花が咲きました。
周囲に咲いている花の中でも特にはっきりと目立っている様子を表しています。
「鮮烈」の反対語
「鮮烈」の反対語を紹介します。
- 「ぼんやり」【ぼんやり】
- 「曖昧」【あいまい】
「ぼんやり」【ぼんやり】
「ものの形や色がはっきりせずぼやけていること」「ものごとの内容がはっきりしないこと」という意味です。
人に対して「集中力がなくぼぅっとしている」という意味でも使われます。
「曖昧」【あいまい】
「態度や概要がはっきりとしないこと」「疑わしいこと」という意味です。
「鮮烈」の類語や類義語・言い換え
「鮮烈」の類語を紹介します。
- 「衝撃的」【しょうげきてき】
- 「目の覚める様な」【めのさめるような】
- 「華々しい」【はなばなしい】
「衝撃的」【しょうげきてき】
「非常に強い力を加えたのが分ること」「ショックを受ける程の意外な出来事」という意味です。
「衝撃」だけだと単に「強い力や印象」という意味ですが、「的」を付けることで「その様子」という意味になり、「鮮烈」と似た意味になります。
「目の覚める様な」【めのさめるような】
「目を見張る程鮮やかなこと」という意味です。
形や色だけではなく、人やものの動きに対しても使われます。
「華々しい」【はなばなしい】
「美しくて人目を引く様子」という意味です。
他の人やものと比較して良い意味で非常に目立つという意味で「鮮烈」と似ています。
「鮮烈」の英語と解釈
「鮮烈」の意味の英語を紹介します。
- “It was so vivid impression for me.”
- “The event made the biggest impression.”
“It was so vivid impression for me.”
「私にはすごく鮮烈な印象だった」になります。
“vivid”「鮮やかな」は「ビビッド」として日本語でも使われています。
“The event made the biggest impression.”
「そのイベントは鮮烈な印象だった」
“made the biggest impression”は「非常に大きく印象付ける=鮮烈」という意味になります。
日本人にはこちらの方が使い易いかも知れません。
「鮮烈」は「目に見える程非常にはっきりとしていること」という意味です。
非常に印象が強いものに対して使ってみましょう。