「進退を問う」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんは「進退を問う」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
この言葉は決して珍しい言い回しではありませんが、身近な日常生活の中で耳にすることはあまりないかもしれません。
そこで今回は、この「進退を問う」について考察していくことにします。
目次
- 「進退を問う」とは?
- 「進退を問う」を分解して解釈
- 「進退を問う」の表現の使い方
- 「進退を問う」を使った例文と意味を解釈
- 「進退を問う」の類語や類義語・言い換え
「進退を問う」とは?
「進退を問う」とは、「仕事上での職責や立場、役職などこれからの身の振り方や方向を問いただす」という意味があります。
「進退を問う」を分解して解釈
「進退を問う」を「進退」と「問う」の2つの言葉に分けて、それぞれの言葉の意味を解釈していくことにします。
- 「進退」
- 「問う」
「進退」
「進退」とは、「進むことと退くこと」という意味になりますが、これが転じて「職を辞めるかどうか、あるいは、これからどのように行動するかの身の処置」という解釈になってきました。
「問う」
「問う」とは「分からないことや、はっきりしていないことを、教えてくれるように求めること」という意味を持っていますが、ここでは「問題として出す」、「物事の原因や、責任の所在などを明らかにするためにただす」という解釈になります。
「進退を問う」の表現の使い方
「進退を問う」は、「これからの身の振り方を問いただす」という意味があることから、政治の世界やビジネスシーンで、それなりの地位にある人に対して、これからのどのように責任を取っていくのか、自分の職責をどのようにしていくのかを確認する時に使われることになります。
「進退を問う」を使った例文と意味を解釈
ここで「進退を問う」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「進退を問う」を使った例文1
- 「進退を問う」を使った例文2
「進退を問う」を使った例文1
「間違った経営判断力であれだけの損害を与えたのだから、社長の進退を問うことは何らおかしいことではない」
いかに経営トップであろうとも、経営判断を見誤り、大きな損失を出してしまったのであれば、これからどのように責任を取るのか、これからの「進退を問う」ことは当然のことと思われます。
「進退を問う」を使った例文2
「政治家やその関係者が不祥事を起こしたなら、その責任問題で進退を問われることは、政治家としては当然のことだ」
「進退を問う」という言葉は、政治家に対してよく使われているイメージがあります。
賄賂などの不祥事で、責任を取って辞職するケースを時おり、テレビの報道番組で目にすることがありますが、このようなことにならないように、常に公職の立場を自覚してほしいと思います。
「進退を問う」の類語や類義語・言い換え
「進退を問う」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「去就を問う」
- 「身の振り方を問う」
「去就を問う」
「去就を問う」という表現がありますが、これも「進退を問う」に近い意味を持つ言葉でしょう。
「現在の地位や役職に止まるかどうかの態度を問いただす」という意味になります。
「身の振り方を問う」
「身の振り方」も類義語の1つとして扱うことができますが、「将来のことをどのようにしていくのかを問う」ということになります。
「進退を問う」よりも「身の振り方を問う」の方がより身近な表現かもしれません。
「進退を問う」という言葉の意味や具体的な活用シーンを紹介してきましたが、この言葉を聞くと、どうしてもダークな政治家のことを連想してしまいます。
それだけに良くない意味で使われている言い回しと言えるのかもしれませんが、ビジネスシーンに置き換えてみると、社長のように経営層に対してだけ使われるのではなく、一般管理職やベテラン社員でも、このような場面は少なからずあるはずです。
そのことを考えると、日頃の仕事のあり方をしっかりと考える必要があります。