「一切合切ダメ」の意味とは!言葉を徹底解説
「一切合切ダメ」という言葉はどの様な意味があるのでしょうか。
使い方の具体例、例文なども併せて紹介します。
目次
- 「一切合切ダメ」とは?
- 「一切合切ダメ」の表現の使い方
- 「一切合切ダメ」を使った例文と意味を解釈
- 「一切合切ダメ」の類語や類義語・言い換え
「一切合切ダメ」とは?
「一切合切ダメ」の概要について紹介します。
- 「一切合切ダメ」の読み方
- 「一切合切ダメ」の意味
- 「一切合切ダメ」の言葉の成り立ち
- 「一切合切ダメ」の語源
「一切合切ダメ」の読み方
「一切合切ダメ」「いっさいがっさいだめ」と読みます。
「いっさいがっさい」の読み方が難しいので覚えておきましょう。
「一切合切ダメ」の意味
「一切合切ダメ」の意味は「何もかも全てが使い物にならないこと」という意味です。
複数の価値あるものが全て何等かの事情により破損したり失われたりするなどし、全部が機能しなくなってしまうことを言います。
「一切合切ダメ」の言葉の成り立ち
「一切合切」は、語呂がいいので作られた四字熟語の様に思えますが、実はどちらの漢字にも意味があります。
「一切」は「全て」という意味で、「合切」もまた「全て」という意味、つまり同じ意味の言葉を重ねて強調しているのです。
「ダメ」は「用をなさなくなること」という意味です。
上記の言葉が組み合わさり「本当に全部が用をなさなくなること」という意味で使われる様になりました。
「一切合切ダメ」の語源
「一切合切」の「合切」は、昔女性が財布や手鏡などの小物を入れていた「合切袋」に由来しています。
貴重品を入れて持ちあることで「合切」が「全て」という意味になったのです。
「ダメ」は漢字で「駄目」と書き、囲碁用語に由来しています。
境界線上にあり、どちらにも属さない目であることから「打つ価値のない場所」→「やっても無駄なこと」「してはいけないこと」という意味出使われる様になりました。
「一切合切ダメ」の表現の使い方
「一切合切ダメ」が使われた例として最も記憶に新しいのは、2019年7月19日に起きた「京都アニメーション」のスタジオ放火事件です。
事件の後に同社の社長が過去の作画、資料、コンピュータなどに対して「一切合切ダメ」とコメントしたことで注目されました。
火事により何もかも全てが焼失してしまい、何も出来なくなってしまった状態として使われています。
もちろん資産や備品だけではなく、大事な人材を失ってしまったことも「一切合切ダメ」に含まれています。
「一切合切ダメ」を使った例文と意味を解釈
「一切合切ダメ」を使った例文と意味を解釈します。
- 「一切合切ダメ」を使った例文1
- 「一切合切ダメ」を使った例文2
「一切合切ダメ」を使った例文1
「システムエラーが出て保存したデータが一切合切ダメになった」
パソコンやホストコンピュータなどは、何らかのトラブルが起きてしまうと業務に大きな影響を与えます。
システムエラーより、今迄保存したデータが全て消去されてしまったことを表しています。
「一切合切ダメ」を使った例文2
「うちは夜のゲームは一切合切ダメなんだ」
かなり厳しい過程で、夜にゲームをするのは禁止されていることを表しています。
「一切合切ダメ」の類語や類義語・言い換え
「一切合切ダメ」の類語を紹介します。
4-1「全滅」【ぜんめつ】
「全て残らず滅びること」という意味です。
「根絶やし」【ねだやし】
「ものごとの元から取り去ること」という意味で、こちらは自分の意思で行動する時に使います。
「一切合切ダメ」は「何もかも全てが使い物にならないこと」という意味です。
事態が非常に深刻な時に使いましょう。