「横ばいで推移」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「横ばいで推移」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「横ばいで推移」、という意味合いについて紹介していきます。
目次
- 「横ばいで推移」とは?
- 「横ばいで推移」を分解して解釈
- 「横ばいで推移」の表現の使い方
- 「横ばいで推移」を使った例文と意味を解釈
- 「横ばいで推移」の類語や類義語・言い換え
「横ばいで推移」とは?
「横ばいで推移」、というのは数値の上下変動がない状態で一定水準のまま推移しているという意味になります。
変化がほとんどない、同じ水準を保っている、という意味であり、経済などでよく使われる表現です。
横ばいいう表現は「横這い」表記し、物価や売り上げ等について述べることが多いのではないでしょうか。
このようなグラフにおいては、一般的に横軸が時間、縦軸が物価や売り上げなどの数値を表しています。
つまり、「横ばいで推移」するという事は時間が経つためにどんどんグラフが右に行くにもかかわらず、物価や売り上げに変化がないためにグラフの上下が変わらない、という意味になります。
つまり、グラフが横ばいとなって伸びているということになるのです。
「横ばいで推移」を分解して解釈
ここでは「横ばいで推移」、という表現を分解して紹介していきます。
- 「横ばい」
- 「推移」
「横ばい」
横ばい、という言葉には数値の上下変動がなく、一定水準のまま移行しているという意味があります。
安定がある、静止状態になる、という意味もありますが、変化がないという意味で使われることも珍しくありません。
例えば相場の上下の動きが少ない、という状態を指し、進展がないと言われることもあります。
「推移」
推移、という言葉には時が経つにつれて状態が変化する、移り変わる、時が経過する、という意味があります。
物事の状態が時の経過につれて移り変わるという意味になり、例えば合計特殊出生率の年次推移、などという表現が使われます。
「横ばいで推移」の表現の使い方
物価や相場、売り上げなどを見た場合に決められた時間内の間でほとんど変化がない、という場合は「横ばいで推移」という表現が使われています。
売り上げが変わらない、減りもしないけれど増えもしない、という時に「横ばいで推移」という表現が使われるのです。
売り上げは変化がなければいけませんよね。
確かに減らないというのは良いことではありますが、売り上げが増えないのも問題です。
このようなグラフを見たら、経営陣たちは何が問題なのか考えていかなければいけません。
商品の仕入れ状態に変化をもたらせばよいのか、集客に工夫をすれば良いのかなど、話し合いをする必要が出てくるでしょう。
「横ばいで推移」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「横ばいで推移」を使った例文1
- 「横ばいで推移」を使った例文2
「横ばいで推移」を使った例文1
「ここ数年間は売り上げが横ばいで推移しているため、真剣に対策を講じる必要があります」
売り上げがしばらく変わっていないということであれば、何とか集客できるように工夫をしていかなければいけません。
最近はショッピングモールなどであっても競争率が増していると言われており、今までの状態では生存競争に負けてしまうという問題もあります。
多くのお店が価格競争をしているため、他のお店に負けないように工夫をしていくことが求められています。
「横ばいで推移」を使った例文2
「物価は横ばいで推移していましたが、最近は上がりつつあります」
今まで物価がほとんど変わらなかったという場合、そのグラフは「横ばいで推移」していると言えるでしょう。
しかし、最近は消費税等の問題で物価が上がり、消費者の生活を圧迫しているとも言われています。
2019年の10月には消費税が10%になりますから、さらにつらいと感じている人もいるのではないでしょうか。
外食産業などにも支障が出ていると考えられており、どのように消費者を集めるかということが問題になっています。
「横ばいで推移」の類語や類義語・言い換え
これは類義語を紹介していきます。
- 「足踏み状態」【あしぶみじょうたい】
- 「停滞気味」【ていたいぎみ】
「足踏み状態」【あしぶみじょうたい】
渋み状態、というのは景気や経済状態、あるいは交渉等が停滞したり進捗がない状態を指している表現です。
経済的に変化がない場合、足踏み状態と言われることもありますが、物事が進展しないで同じような状態が続いている時にもこの表現が使われます。
「停滞気味」【ていたいぎみ】
停滞気味、というのは物事が順調に進まず、とどまっているという状態を指しています。
成長や進展がない時にも使われる言い回しです。
「横ばいで推移」、という表現は経済などでよく使われますから、覚えておきましょう。
売り上げが横ばいの場合などはいろいろ工夫をしていきたいですね。