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「所謂」とは?意味や使い方!例文や解釈

「所謂」とは、「世間で言うところの・世に言われている」を意味する言葉です。

「所謂」「意味・読み方・語源や由来・使い方・所謂を使った言葉・例文と解釈・所謂と所詮の違い・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。

所謂

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目次

  • 「所謂」とは?
  • 「所謂」の表現の使い方
  • 「所謂」を使った言葉と意味を解釈
  • 「所謂」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「所謂」と「所詮」の意味の違い
  • 「所謂」の類語や類義語・言い換え
  • 「所謂」の英語と解釈


「所謂」とは?

「所謂」とは?

「所謂」という言葉は、「世間で言うところの・世に言われている・俗に言う」ということを意味しています。

「所謂」は漢文の「謂ふ所の(いうところの)」に語源がある表現で、自分一人が言っているのではなく、「世の中でみんなに言われている・世間で大勢に知られていて言われている」といったことを意味しているのです。

  • 「所謂」の読み方
  • 「所謂」の語源や由来

「所謂」の読み方

「所謂」の読み方は、「いわゆる」になります。

「所謂」の語源や由来

「所謂」の語源・由来は、「言ふ」の古語に上代(奈良時代)の受け身の助動詞「ゆ」の連体形が付いた「いわゆる」の言葉にあります。

また、「所謂」「謂ふ所の(いうところの)」という漢文表現の語源に由来していて、この語源は「世の中(世間・俗社会)のみんなが言っている所の」ということを意味しています。

古語の「いわゆる」と漢文の「謂ふ所の」はほぼ同じ意味だったので、「所謂」「いわゆる」の読み方が当てられたのです。



「所謂」の表現の使い方

「所謂」の表現の使い方

「所謂」の表現の使い方は、自分一人だけがそう言っているのではなく、「世間で言う所の・世に言われている・俗に言う所の」といった意味で使うという使い方になります。

「所謂」の言葉は、「同じ社会で生きている人たちの大半が共有している言葉の意味」を指示して使われるのです。

例えば、「所謂社会の洗礼というやつを受けました」といった文章で使えます。

「所謂」を使った言葉と意味を解釈

「所謂」を使った言葉と意味を解釈

「所謂」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 「所謂社会正義」(いわゆるしゃかいせいぎ)
  • 「所謂セレブ」
  • 「所謂ひきこもり」

「所謂社会正義」(いわゆるしゃかいせいぎ)

「所謂社会正義」という表現は、「世間でいう所の社会正義というものですね」ということを意味しています。

特に、「誰か個人を犠牲にして、社会全体の利益を図ろうとするような形の正義感」に対して皮肉交じりに言われることが多い表現です。

例えば、「僕はこんなやり方は納得できませんが、所謂社会正義ってやつですよね」といった文章で使えます。

「所謂セレブ」

「所謂セレブ」という表現は、「世の中で俗に言うセレブ(富裕層)」ということを意味しています。

庶民離れしたリッチな暮らしをしていたり、高級車・高級時計・ブランドバッグなどを持っていたりする人たちに対して使われることが多い表現になります。

例えば、「その人は叶姉妹みたいな所謂セレブですよね」といった文章で使います。

「所謂ひきこもり」

「所謂ひきこもり」という表現は、「世の中で言う所のひきこもり」ということを意味しています。

ほとんど外出しないライフスタイルだったり、仕事をしておらず社会適応(コミュニケーション)が苦手だったりする場合に使われることが多い表現です。

例えば、「彼は所謂ひきこもりだったのでしょうか」といった文章で使用できます。



「所謂」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「所謂」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「所謂」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 「所謂」を使った例文1
  • 「所謂」を使った例文2

「所謂」を使った例文1

「美人の彼女もできて彼女の父親は医者で実家もリッチというのは、所謂一石二鳥で羨ましい」

この「所謂」を使った例文は、「美人の彼女もできて彼女の父親は医者で実家もリッチというのは、世の中で言う所の一石二鳥(一回の行動で二つの利益を得ること)で羨ましい」ということを意味しています。

「所謂」を使った例文2

「嘘をつき続けて周囲の人たちが不信に思って離れていくというのは、所謂自業自得の状態ですね」

この「所謂」を使った例文は、「嘘をつき続けて周囲の人たちが不信に思って離れていくというのは、俗に言う自業自得(自分の行為が自分に返ってきただけの自己責任)の状態である」ということを意味しています。

「所謂」と「所詮」の意味の違い

「所謂」と「所詮」の意味の違い

「所謂(いわゆる)」は難読熟語の一つで、よく「所詮(しょせん)」と読み間違えられますが、二つの言葉の意味はまったく違います。

「所謂」「世間でいう所の・俗に言う」ということを意味していますが、「所詮」の言葉は「結局は・つまるところ・最後に落ち着く所」ということを意味しているという明らかな違いがあるのです。

「所謂」の類語や類義語・言い換え

「所謂」の類語や類義語・言い換え

「所謂」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

  • 「つまり・いわば」
  • 「要するに」【ようするに】
  • 「俗に言う」【ぞくにいう】

「つまり・いわば」

「所謂」の類義語・言い換えとして、「つまり・いわば」があります。

「所謂」という表現は、「世間でいう所の」の意味から、「つまり・謂わば(いわば)・要するに~ということですね」という意味のニュアンスを示しています。

その意味合いから、「所謂」の言葉は「つまり・いわば」という言葉で言い換えることができるのです。

「要するに」【ようするに】

「所謂」の類語・言い換えとして、「要するに」があります。

「所謂」という表現は、「社会・世間で言われていることをまとめて言うと」の意味から、「要するに・要約すると~ということですね」という意味のニュアンスがあります。

その意味から、「所謂」と良く似た意味を持つ類語として、「要するに」を上げられます。

「俗に言う」【ぞくにいう】

「所謂」の類義語・言い換えとして、「俗に言う」があります。

「所謂」という表現は、「俗に(俗世間で)みんなが言っている所では」ということを意味しています。

その意味から、「所謂」と近しい同じような意味を持つ類義語(シソーラス)として、「俗に言う」を指摘できます。

「所謂」の英語と解釈

「所謂」の英語と解釈

「所謂」という言葉を英語で言い表すと、“what is called”(呼ばれているところの・所謂)や“what is known”(知られているところの・所謂)、“as it is called”(そう呼ばれているところの・所謂)、“so-called”(やや軽蔑的にそう呼ばれているを意味する・所謂)、“what you call”(呼んでいるもの・所謂)などになります。

  • “That is enjoying life as it is called.”

“That is enjoying life as it is called.”

「所謂」を使ったこの英語の例文は、「それが所謂、人生を楽しんでいる状態なのです」ということを意味しています。

icon まとめ

「所謂」という言葉について徹底的に解説しましたが、「所謂」には「世間で言うところの・世に言われている」などの意味があります。

「所謂」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「つまり・いわば」「要するに」「俗に言う」などがあります。

「所謂」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。