「事務的説明会」とは?意味や「協議会」、「会議」との違いを詳しく解説!
この「事務的説明会」は、見た目のまま、事務的に行うだけの会合を指して使います。
目次
- 「事務的説明会」とは?
- 「事務的説明会」を分解して解釈
- 「事務的説明会」と「協議会」の違い
- 「事務的説明会」が話題になった理由とは?
「事務的説明会」とは?
「事務的説明会」とは、開く側が相手側に何らかの事情の説明を行う為の会合のことです。
その場では、相手からの質問を受け付けることは一切なく、一方的に説明するだけとなるので、いわゆる会議とも呼べない会合(場)です。
そのような内容であれば、わざわざ開くこともなく、メールやFAXなどで内容を通知するだけでも充分だと言えそうですが、ともかく直接会いたいという相手に対して仕方なく開くものだと考えていいでしょう。
その為、開く側からすると、嫌々開くものだと解釈することができます。
「事務的説明会」を分解して解釈
「事務的説明会」という言葉を2つに分解して、それぞれ詳しく解釈していきます。
- 「事務的」
- 「説明会」
「事務的」
この「事務的」は、響きからして冷たい言葉だと分かるように、感情を込めずに事務処理の1つとして行うという意味になります。
特に一方的にという意味は含まれていませんが、下記の「説明会」と一緒に使うことで、何の感情も交えず、事務的に説明するだけ(よって、質問は受け付けない)という解釈になると考えてください。
「説明会」
「説明会」とは、言葉の通り、何かの説明の為の会合を指します。
この言葉だけであれば、一方的にといったニュアンスは含んでおらず、普通に質問を受け付ける「説明会」も多いです。
しかし、基本的に「会議」とは別の趣旨で行われる為、話し合いの場ではなく、開いた側が質問に答えてくれたとしても、それほど深い内容までは聞けないことがほとんどです。
「事務的説明会」と「協議会」の違い
「協議会」とは、決まってテーマについて、集まった人たちで相談しながら結論を出す会議のことです。
同様に、話し合いが行われる会合を一般に「会議」と表現しますが、それよりも「お互いに相談する」という意味が強い会合だと解釈していいでしょう。
「事務的説明会」が話題になった理由とは?
「事務的説明会」が話題になったのは2019年7月日本が半導体材料の韓国向け輸出管理を強化(り地域)を設定したことを受け、日韓での「会合」が行われましたが日本側があくまでも説明会であって協議対象ではないことを主張した、「輸出管理に関する事務的説明会」と大きくホワイトボードに張っていたことで話題になりました。
- 「り地域」【りちいき】
「り地域」【りちいき】
「り地域」とは日本の安全保障上の貿易管理制度の信頼性や安全性の度合いを示す一つのカテゴリになります。
基本的には安全性の度合い順で「いろはにほへと」で分類されている。
説明のように、「事務的説明会」と表現される会合は、実質的にあまり意味をもちません。
しかし、相手側からすると、そのような場に持ち込めただけ、一方的にメールやFAXだけで通達されるよりはマシだということでしょう。