「誤魔化す」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「誤魔化す」には、あまりいい意味はありませんが、時には必要になることがあるかもしれません。
目次
- 「誤魔化す」とは?
- 「誤魔化す」の語源や由来
- 「誤魔化す」の表現の使い方
- 「誤魔化す」を使った例文と意味を解釈
- 「誤魔化す」の類語や類義語・言い換え
「誤魔化す」とは?
「誤魔化す」とは、本当はそうだとは分からないように、様々な工夫を施して取り繕うことです。
色々な使い方ができる言葉で、「自分だとは分からないように誤魔化す」といった使い方から、「明日までは誤魔化す必要がある」のように用いることもでき、その為に何かが必要だと、「○○を使って誤魔化す」などという形でも使う言葉です。
本当のことを隠すという意味の為、決していいことではありませんが、どうしてもというシチュエーションでは、そうするしかないこともあるでしょう。
- 「誤魔化す」の読み方
「誤魔化す」の読み方
「誤魔化す」は、「ごまかす」と読む言葉です。
漢字では分かりにくくても、この読み方を聞けば、まず聞いたことがある言葉です。
尚、この「誤魔化す」という漢字での表記は当て字で、使われている漢字自体にはどれも意味はありません。
「誤魔化す」の語源や由来
「誤魔化す」の由来については、2つの説があります。
1つは、仏教の真言宗で行われる「護摩行」(ごまぎょう)という修行からきているという説です。
この修行には火が用いられることで有名で、行われた後には大量の灰が残りますが、それを開祖である弘法大師によって行われたものだと偽って販売していた者が居たことに由来にしていると言われています。
もう1つの説は、江戸時代の胡麻胴乱(ごまどうらん)というお菓子が由来で、このお菓子は中は空洞になっており、見掛けだけおいしそうに見えるという意味から、この言葉に繋がったという説です。
どちらが正しいのか定かにはなっておらず、共に有力な語源とされています。
「誤魔化す」の表現の使い方
「誤魔化す」ことは、決していいことだとは言えません。
ですが、先にも書いたように、場合によっては(嫌々でも)そうしないといけないこともあるものです。
世の中では、常に本当のことを言ったり、その通りにしなければいけないという訳でもなく、いわゆる「処世術」と呼ばれる世渡りには、(決して推奨はされませんが)必ず必要になる行為だとも言えるでしょう。
「誤魔化す」を使った例文と意味を解釈
「誤魔化す」を使った例文と、その意味の解釈です。
使い方が豊富な言葉なので、色々な用い方ができます。
- 「誤魔化す」を使った例文1
- 「誤魔化す」を使った例文2
「誤魔化す」を使った例文1
「自分でやらなくても、誰かがうまく誤魔化すと思った」
何人かで共通して本当のことが分かってしまっては困るという認識だった為、自分がやらなくても誰かがそうしてくれると思ったと使っています。
誤魔化すこと自体がいいことではありませんが、時にはそんなこともあるでしょう。
「誤魔化す」を使った例文2
「あの人はとても鋭いので、誤魔化すことはできないだろう」
本当のことは知られたくないながらも、その人が相手では隠すのは難しいだろうと言っている例文です。
そのような人に下手に誤魔化すような行為を行ってしまうと、反って状況が悪くなってしまうかも知れないので注意が必要です。
「誤魔化す」の類語や類義語・言い換え
「誤魔化す」と似た意味で使える言葉です。
どれもできれば行わないに越したことはありません。
- 「騙す」【だます】
- 「惑わせる」【まどわせる】
「騙す」【だます】
本当ではない内容をそうだと思わせることです。
「誤魔化す」ことは、言い換えればこの「騙す」ことになり、より直接的な表現です。
「惑わせる」【まどわせる】
こちらも、本当の内容を隠して、違うように思わせるという意味で使います。
「誤魔化す」や「騙す」ほど直接そう行うという意味はなく、どちらかと言えば、それによって相手が勘違いしてくれることを期待して行います。
「誤魔化す」ことは、決して褒められる行為ではありません。
しかし、悪いこととは分かっていながらも、場合によってはそうする必要に迫られることもあるのが実際の世の中というものです。