「オブラートに包む」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「オブラートに包む」という表現を知っているでしょうか。
かつて苦い薬などを飲むとき、オブラートというものが使われていました。
ここでは「オブラートに包む」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「オブラートに包む」とは?
- 「オブラートに包む」の語源
- 「オブラートに包む」の表現の使い方
- 「オブラートに包む」を使った例文と意味を解釈
- 「オブラートに包む」の類語や類義語・言い換え
「オブラートに包む」とは?
「オブラートに包む」というのは相手を刺激する直接的な表現を避け、柔らかい言い方をするという意味になります。
例えば、誰かとの交際をやめようと思った時、どのように相手に伝えようか悩みますよね。
直接的に「あなたのことが嫌いなんです」とは言えませんし、かといって相手に期待を持たせるような言い方も避けたいものです。
極力相手を刺激しないように、言葉を選ばなければいけません。
そのような時、「オブラートに包む」という表現が使えるんです。
「オブラートに包む」の語源
なぜ「オブラートに包む」という言い方をするのでしょうか。
オブラートというのはかつて多く使われていた、デンプンで作られた薄い膜のことを指しています。
苦い粉薬などを飲むとき、このオブラートに包んで薬を飲みやすくしていたのです。
ここから、「オブラートに包む」という表現ができあがりました。
最近ではそもそも薬をオブラートに包んで飲むということがなくなったため、若い世代の間ではこの表現が浸透しなくなりつつあります。
また、そもそも言い方そのものがまどろっこしく、伝わりにくいという問題点もあります。
「オブラートに包む」の表現の使い方
「オブラートに包む」という事は非常に重要です。
例えば誰かを振る時、「あなたのことが嫌いになったから別れましょう」とは言えないですよね。
確かに相手の問題点を明確に指摘する事は大切ですが、だからといって相手を傷つけるような言い方をしてしまえばストーカーのように付きまとわれてしまう可能性も出てくるかもしれません。
そのため、「あなたとは性格が合わないから」「価値観が合わないから」「あなたにはもっといい人がいる」のように言葉を選ぶのです。
このような時、それはオブラートに包んだ言い方をしているということになります。
「オブラートに包む」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「オブラートに包む」を使った例文1
- 「オブラートに包む」を使った例文2
「オブラートに包む」を使った例文1
「誰かに問題点を指摘するときにはオブラートに包んだ言い方を心がけた方が良いかもしれません」
誰かに問題点などを指摘する場合、あまりにも直接的な伝え方をしてしまうと反感を買ってしまう可能性がありますよね。
あるいは、相手を傷つけてしまうということもあるでしょう。
最近の若い世代は簡単に傷つきやすいとも言われており、上司から少し直接的な物言いをされただけで傷付いてしまい、仕事を辞めてしまうなどということもあります。
それはその人の勝手だという考え方もありますが、やはり極力オブラートに包んだ言い方を心がけた方が良いという指摘もあります。
「オブラートに包む」を使った例文2
「オブラートに包んだものの言い方ははっきり伝わらない可能性があります」
「オブラートに包む」という事は直接的な言い方を避けるという意味ですので、どうしてもはっきり伝わらない可能性が出てきます。
意図していないことが伝わってしまった、誤解されてしまった、そもそも何を言われているのかわからない、などということもありますので、オブラートに包みすぎにも気をつけなければいけません。
直接的な言い方を避ける事は大切ですが、避けすぎも注意です。
「オブラートに包む」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「言葉を選ぶ」【ことばをえらぶ】
- 「ほのめかす」【ほのめかす】
「言葉を選ぶ」【ことばをえらぶ】
言葉を選ぶというのは相手の気持ちや周囲の反応などを考え、最大限に適切な発言ができるよう考える、という意味になります。
露骨にならないように表現する時も、言葉を選ぶといえます。
「ほのめかす」【ほのめかす】
ほのめかす、というのはほのかに示すという意味であり、それとなくいう、という意味があります。
問題点をほのめかすと言えば、それは問題点を直接的にいうのではなく、なんとなく問題があるように相手に示す、という意味になります。
相手の問題点などを指摘するときは、特にオブラートに包んだ言い方が求められますよね。
誤解されたり意図が伝わらなかったりしても困りますが、相手を傷つける必要もありません。
言い方にはくれぐれも注意したいものです。