「腹を括る」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「腹を括る」という表現を知っているでしょうか。
仕事においても使われる表現ですよね。
ここでは「腹を括る」という表現について紹介していきます。
目次
- 「腹を括る」とは?
- 「腹を括る」の語源
- 「腹を括る」の表現の使い方
- 「腹を括る」を使った例文と意味を解釈
- 「腹を括る」の類語や類義語・言い換え
「腹を括る」とは?
「腹を括る」というのは心に決心を固めるという意味です。
決心を固める、覚悟を決める、という意味で、端を決めると言われることもありますが、どちらも同じ意味になります。
例えば、受験が終わった後は合格発表がなされるまでいろいろ不安になるものですが、いざ自分が受験した後は何も不安に感じたとしても、合否に影響はありません。
受験をした以上、どれだけ不安になったとしても、あるいは何も考えなかったとしても、受験結果には関係がないのです。
そのような場合に「腹を括って受験結果を待つ」と表現できます。
- 「腹を括る」の読み方
「腹を括る」の読み方
腹をくるという表現は「はらをくくる」と読みます。
よく使われる表現でもありますので、ぜひ覚えておきましょう。
「腹を括る」の語源
なぜ「腹を括る」という表現が使われているのでしょうか。
これは覚悟を決めるという意味ですが、腹は心、気持ち、気力、を表しています。
どのような状態になったとしても落ち込まないように、動揺しないように、気持ちを硬く引き締めるという意味になっているのです。
括るという表現は紐などを巻いて締め付けるというわけですが、ベルトで締め上げるというわけではありません。
気持ちを固く引き締めるという意味でこの表現が作られました。
「腹を括る」の表現の使い方
腹をくる、という表現は覚悟を決める時などに使われます。
例えばスポーツの全国大会などに出場する時、直前まで不安ですよね。
しかし今まで練習をしてきたのであれば、全力を出し切るしか方法はありません。
今まで全力で練習してきたならば、今更不安に思っても仕方がないのです。
そのような時に「腹を括る」という表現が使えます。
覚悟を決めて努力をする、覚悟を決めて試合に臨む、という意味になります。
「腹を括る」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「腹を括る」を使った例文1
- 「腹を括る」を使った例文2
「腹を括る」を使った例文1
「今までダイエットに失敗し続けてきたけれど、健康上に問題が指摘されたため、ここで腹を括ります」
ダイエットは永遠の課題だと思っている人も多いのではないでしょうか。
どれだけダイエットをしようとしても成功しなかった、という人は珍しくありませんね。
しかし、だからといってそのままにしておいても良いというわけではありません。
というのは、やはり肥満やコレステロールは健康上の問題に繋がりますので、血圧が高いなどという問題が指摘されることもあるのです。
そうなるとダイエットを覚悟するしかありません。
「腹を括る」を使った例文2
「みんなの前でのスピーチは緊張するけれど、腹を括って頑張ろう」
人前で話すのは苦手だ、と思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、みんなの前でスピーチなどをしなければならないとなれば、覚悟を決めるしかないですよね。
直前で逃げ出すわけにはいかないのですから、ぜひ全力を出したいものです。
「腹を括る」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「覚悟を決める」【かくごをきめる】
- 「決心する」【けっしんする】
「覚悟を決める」【かくごをきめる】
覚悟を決める、というのは心の中で意思や心構えをしっかりと持つという意味になります。
覚悟というのは心で準備するという意味ですが、一般的には悪い事態に多大な努力がいることを予測して準備をする、という意味になります。
「決心する」【けっしんする】
決心する、というのは心に決める、考えを決める、という意味です。
決心したことは最後までやり抜きたいものです。
「腹を括る」という表現は日常的にも使われますので、ぜひ覚えておきましょう。
腹を括れるよう、日常的に努力するということも重要です。