「丸投げ」とは?意味や使い方!例文や解釈
「丸投げ」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「丸投げ」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「丸投げ」とは?
- 「丸投げ」の表現の使い方
- 「丸投げ」を使った言葉と意味を解釈
- 「丸投げ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「丸投げ」の反対語
- 「丸投げ」の類語や類義語・言い換え
- 「丸投げ」の英語と解釈
「丸投げ」とは?
「丸投げ」とはある仕事を丸ごと全部委託することを言います。
自分が行動せずに相手に全部押し付けるといった意味合いで使うこともあります。
- 「丸投げ」の語源や由来
- 「丸投げ」の読み方
「丸投げ」の語源や由来
「丸投げ」とは建設業界においては、利ザヤを稼ぐことを目的として受注した仕事のすべてを同業の他社に委託するということを言います。
ですが、これは建設業法で禁じられていることです。
「丸投げ」の読み方
「丸投げ」と書いて「まるなげ」と読みます。
「丸投げ」の表現の使い方
「丸投げ」とはある仕事を丸ごと全部委託するという意味です。
そこから、自分のすべきことを、人に押し付けるといったことにも使います。
例えば「育児は全部私に丸投げで、夫は何もしない」「面倒だからと人に丸投げせずに少しは自分でもやれよ」という風に使います。
「丸投げ」を使った言葉と意味を解釈
「丸投げ」を使った言い回し、言葉などをいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので参考にしてみてください。
- 「丸投げ状態」
- 「丸投げ禁止」
- 「丸投げ上司」
「丸投げ状態」
「丸投げ」とは仕事を全部委託するという意味です。
ですからそのような状態である場合は「丸投げ状態」という言葉で言い表します。
「社員は顔を出すだけ、実質アルバイトに丸投げ状態」と言えば、本来監督する立場である社員は顔を出すだけであり、アルバイトがその場の仕事をとりしきっているということになるのです。
また「妻は育児を実家に丸投げ状態」と言えば自分の実家の親、兄弟などに育児を任せているといったことを言っています。
「丸投げ禁止」
「丸投げ禁止」の「丸投げ」とは「一括下請け」のことを言います。
例えば、受注した仕事を下請けの会社などに全部任せて、利益をとるだけであれば、楽だということはわかります。
しかしこれは下請けの会社が正当な報酬を受け取ることができないことに繋がりますし、仕事の手抜きなどになる恐れもあります。
建設業法では禁じられていますし、営業禁止処分などの厳しい制裁もあります。
「丸投げ上司」
「丸投げ上司」という言葉もよく聞くかと思います。
これは仕事を全部人に押し付ける上司ということです。
要するに「責任」を全部投げているということになります。
「あの先輩、何でも丸投げしてくるから苦手」「上司がまた丸投げしたきたんだけど」「丸投げ上司にあたると最悪だよね」という使い方をします。
「丸投げ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「丸投げ」を使った短文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので実際に使う時の参考にしてください。
- 「丸投げ」を使った例文1
- 「丸投げ」を使った例文2
「丸投げ」を使った例文1
「丸投げされて、迷惑している」
「丸投げ」とは仕事を全部委託することという意味で、要するに自分の代わりに人に仕事をさせるということですから正当な仕事ではない、もしくは報酬がない場合は単なる仕事の押し付け、面倒ごとを背負わされたということになり「丸投げ」された方は大変困るということになります。
「丸投げ」を使った例文2
「あの人、言うばっかりでいっつも丸投げだからなあ」
自分から言い出しておいて実際の行動(面倒なこと)は人に押し付けるということを「丸投げ」と言います。
「全部丸投げかよ」「丸投げしてくるな」などと使います。
「丸投げ」の反対語
「丸投げ」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「独立独歩」【どくりつどっぽ】
- 「孤高」【ここう】
- 「自助自立」【じじょじりつ】
「独立独歩」【どくりつどっぽ】
「独立独歩」とは、独立して他から支配も影響も受けず自分の思う通りにするという意味があります。
人に頼らない、自分で行動するということから「丸投げ」の反対語として当てはまります。
「孤高」【ここう】
「孤高」とはただ一人、他とかけ離れている、高い境地にいるといった意味です。
「孤高の精神を持っている」「孤高の人」などと言います。
「自助自立」【じじょじりつ】
「自助自立」とは他人の力に頼らずに、自分の力だけで物事にあたる、成し遂げることを言います。
「自助自立の精神を持つ」「自助自立ができていない人」という風に使います。
「丸投げ」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「丸投げ」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「他力本願」【たりきほんがん】
- 「人任せ」【ひとまかせ】
- 「一任」【いちにん】
「他力本願」【たりきほんがん】
「他力本願」とは他人の力に頼って物事をすることを言います。
「他力本願なんて虫が良すぎるぞ」「他力本願ではいつまでも実力が身につきませんよ」という風に使います。
「人任せ」【ひとまかせ】
「人任せ」とは本来自分がしなければならないことを、他人に任せることを言います。
「これは人任せにしてはいけないことです」「人任せにするから、こんなことになる」「人任せにできない仕事」などと使います。
「一任」【いちにん】
「一任」とは物事の処理、決定などをすべて任せるという意味になります。
「これはあなたに一任します」「仕事を一任する」「一任されたので責任が重い」という風に使います。
「丸投げ」の英語と解釈
「丸投げ」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“farm out the whole of work to a subcontractor”(仕事を全部丸投げする)という風に言います。
いかがでしたでしょうか。
「丸投げ」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「丸投げ」とはある仕事を丸ごと全部委託するという意味です。
また建設業界においては「一括下請け」という意味になりますが、これは建設業法で禁止されていることであると覚えておきましょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。