「冷徹」の意味とは!例文や表現の使い方
「冷徹」という言葉は一体どの様な意味で使われるのでしょうか。
類語や例文なども併せて紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「冷徹」とは?
- 「冷徹」の類語
- 「冷徹」の表現の使い方
- 「冷徹」を使った例文と意味を解釈
「冷徹」とは?
「冷徹」の概要について紹介します。
- 「冷徹」の読み方
- 「感情に左右されずに行動すること」の意味
- 「冷静にものごとを見通すこと」の意味
- 「冷徹」の言葉の成り立ち
「冷徹」の読み方
「冷徹」は「れいてつ」と読みます。
「ひややっこ(冷奴)」と読み間違わない様にしましょう。
「感情に左右されずに行動すること」の意味
常に周囲の状況を見ながら自分の感情に左右されずに行動することを言います。
人はその時の気分次第で「今日やらなくてもいいじゃないか」「見逃してあげよう」などと判断が変わることがあります。
しかし自分の感情は置いておき、規則や常識に準じて判断したり行動する人のことを「冷徹」と言うのです。
「冷静にものごとを見通すこと」の意味
何かあった時に決して慌てずに、ものごとの本質や今やるべきことを見通すことを言います。
人は想定外のトラブルが起きるとパニック状態になり、冷静に考えられなくなってしまうものです。
常に冷静で、あらゆる側面からものごとを捉えて、今何をするべきか、どうすれば最も良い結果に結びつくかを考えられる人のことを「冷徹」と言うのです。
「冷徹」の言葉の成り立ち
「冷徹」をより理解する為に言葉の成り立ちについて紹介します。
「冷」は「冷たい」「冷える」という意味で、「情が薄い」「興味を失う」など「心の冷たさ」を表しています。
「徹」は「最後まで貫く」「達する」という意味で「貫徹」などに使われています。
上記の言葉が組み合わさり「情が薄い状態を貫く」という意味出使われる様になりました。
「冷徹」の類語
「冷徹」の類語を紹介します。
- 「冷酷」【れいこく】
- 「冷血」【れいけつ】
「冷酷」【れいこく】
「思いやりがなく人に対して辛くあたること」という意味です。
人間らしい温かさや優しさなどの感情がなく、人に対して平気でひどいことをする人のことを言います。
「冷徹」は「感情に左右されずに行動する」という意味ですが、「冷酷」は「相手に対して辛くあたること」という意味です。
「冷血」【れいけつ】
「まるで温かい血が流れていない様に人間味に欠けること」という意味です。
哺乳類は常温動物で、血液により体温を一定に保って生存していますが、爬虫類は変温動物なので血液の温度が上下します。
「まるで爬虫類の様に冷たい血が流れている」ということからこの様に使われています。
「冷徹」よりも「人間味に欠ける」というニュアンスが強くなります。
「冷徹」の表現の使い方
「冷徹」は、「冷徹な考え」「冷徹な判断」など、その人の行動を修飾する形容詞です。
本来は「感情に左右されない」というだけで悪い意味はありません。
但し、「感情に左右されない=人間味がない=冷たい」というイメージがあり、悪い意味で使われることが多くなっています。
人に対して「冷徹な人」と使わない方がいいでしょう。
「冷徹」を使った例文と意味を解釈
「冷徹」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「冷徹」を使った例文1
- 「冷徹」を使った例文2
「冷徹」を使った例文1
「彼は仕事ぶりは冷徹だが実は心が温かい」
仕事ぶりに関して常に客観的で人間味がないと思っていた人ですが、プライベートで付き合う様になり、実は優しい人だということが分ったことを表しています。
「冷徹」を使った例文2
「冷徹な上司の下で苦労している」
常に感情に左右されずに淡々と仕事をする上司を持ち、仕事に対してモチベーションが保てずに苦労しているという愚痴の言葉です。
「冷徹」は「感情に左右されずに行動すること」「冷静にものごとを見通すこと」という意味があります。
近寄りがたいと思う人に対して使ってみましょう。