「利益を捻出」とは?意味!例文を解釈
企業は利益を求めることによりビジネスが可能となります。
どのような企業であったとしても、利益がなければ仕事にならないですよね。
それならば「利益を捻出する」という表現と利益を創造する、という表現はどのように違うのでしょうか。
ここでは利益の捻出と利益の創造について詳しく紹介していきます。

目次
- 「利益を捻出する」とは?
- 「利益創造」とは?
- 「利益を捻出」を使った例文と意味を解釈
「利益を捻出する」とは?

企業はコスト削減などをして利益を追求していかなければいけません。
その一方で、経済が悪化したことによりなかなか利益が出せないという企業も珍しくないですよね。
そのような事業は人件費などを削減することにより、「利益を捻出する」ことが可能になります。
コスト削減をするという事は、人員を削減したり新卒者の採用を見送ったり、ということになりますが、このような投資抑制をすれば、少なからず利益が捻出できます。
捻出という言葉には捻り出す、出そうにもないところから無理して出す、という意味があります。
- 「利益を捻出」の読み方
「利益を捻出」の読み方
「利益を捻出」という表現は「りえきをねんしゅつ」と読みます。
捻出という表現には捻り出すなどという意味がありますので、覚えておきましょう。
「利益創造」とは?

利益の捻出に対し、利益の創造というのは付加価値等によって利益を出すということになります。
投資抑制をすれば、お金を使わないわけですから確かに利益が得られたように感じるかもしれません。
しかし、投資抑制をするという事は将来の利益創造を妨害しているということになり、投資抑制だけでは継続的に利益を追求できなくなります。
商品に付加価値をつけることにより、企業はビジネスを得ていかなければいけないですよね。
これこそが利益創造であり、投資抑制をしたことによって得たものは利益捻出でしかなく、長続きさせる事はまず無理だといえます。
「利益を捻出」を使った例文と意味を解釈

ここでは「利益を捻出」という表現を使った例文を紹介していきます。
- 「利益を捻出」を使った例文1
- 「利益を捻出」を使った例文2
「利益を捻出」を使った例文1
「あの企業は極端なリストラなどを実施して、利益を捻出している」
リーマンショックなどが起こり、リストラなども当たり前のようにされる時代となりました。
リストラという形ではなかったとしても、早期退職という形で長年務めてきた従業員が解雇されるというケースも多々指摘されています。
確かにこのようなコスト削減は非常に重要であり、コストをかけすぎてしまえば企業は利益を追求しにくくなりますよね。
しかしその一方で、人件費などを削減して「利益を捻出した」としても、人件費を削り続けるわけにはいきませんので、いつか捻出できなくなってしまう可能性が高まります。
「利益を捻出」を使った例文2
「利益を捻出して倒産を免れようとしても、それだけでは問題解決になりません」
倒産が現実的な問題となった場合、何とか設備投資等を抑制して「利益を捻出しようとする」企業が出てきます。
しかし、確かに「利益を捻出すれば」倒産しなくて済みそうに感じるかもしれませんが、実際には単なる時間の問題ですよね。
そのため、人件費等の削減は見直す上では良いですが、それが問題解決にはならないということも併せて覚えておかなければいけません。
利益を出せば良いと考えている人もいるかもしれませんが、利益はあくまでも創造するものであり、捻出するべきものではありません。
確かに設備投資などを見直して無駄がないかどうか考えることが重要ですが、それは利益の創造を妨げてはいけないということも覚えておきましょう。