「長丁場」とは?意味や使い方!例文や解釈
「長丁場」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「長丁場」を使った言葉を紹介し、意味を解釈して行きます。
さらに「長丁場」という言葉を使った例文や、「長丁場」の類語を紹介して行きます。

目次
- 「長丁場」とは?
- 「長丁場」の類語や類似表現や似た言葉
- 「長丁場」を使った例文や短文など
- 「長丁場」を使った言葉と解釈
- 「長丁場」の語源
「長丁場」とは?

みなさんは「長丁場」という言葉を知っているでしょうか。
「仕事が長丁場になり、疲れた」という経験があるかもしれません。
一方で、「長丁場」という言葉を、まるで知らないという人もいるでしょう。
そこで「長丁場」という言葉の意味を紹介します。
- 「長丁場」の読み方
- 「長丁場」の意味1
- 「長丁場」の意味2
「長丁場」の読み方
「長丁場」は「ながちょうば」と読みます。
「長」は「なが」、「丁場」は「ちょうば」と読みます。
読み方が特殊のため、いきなり正しく読むのは難しいかもしれません。
これを機会に、「長丁場」は「ながちょうば」と読みましょう。
「長丁場」の意味1
「長丁場」という言葉の意味を紹介します。
「長丁場」には、大きく分けて二つの意味があります。
まず「長丁場」には、「距離の長い区間」という意味があります。
例えば、「会社から、仕事先までの移動は長丁場になる」という時は、会社から仕事先までの距離が長く、移動が大変だという意味になります。
「長丁場」の意味2
「長丁場」の二つ目の意味が、「終わるまでの時間が長くかかること」という意味です。
「仕事が長丁場になる」という時は、仕事を始めた時間から終わるまでの時間が、長くなるという意味になります。
このように「長丁場」には「距離」と「時間」が「長い」という意味があります。
「長丁場」の類語や類似表現や似た言葉

次に「長丁場」の類語や類似表現を紹介します。
「長丁場」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「長距離」【ちょうきょり】
- 「長らく」【ながらく】
- 「長たらしい」【ながたらしい】
「長距離」【ちょうきょり】
「長距離」は「長い距離」という意味があります。
東京から北海道まで物資を運ぶトラックは「長距離トラック」と言われます。
また1万メートル走などは、「長距離走」と言われます。
「長らく」【ながらく】
「長らく」には、「長い間」という意味があります。
テレビ番組の冒頭などで、「長らくお待たせしました」というフレーズを聞くことがありますが、「長い間、お待たせしました」という意味があります。
またビジネスシーンでも、久しぶりに再会する相手に対して、「長らくご無沙汰していました」などと挨拶することがあります。
「長たらしい」【ながたらしい】
「長たらしい」は「いやになるほど長いこと」という意味があります。
説教がいやになるほど長い時、「長たらしい説教」と表現できます。
また説明が長くて、聞いている方がイライラする時は、「長たらしい説明」と呼ばれます。
「長丁場」を使った例文や短文など

次に「長丁場」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「長丁場」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「長丁場」を使った例文1
- 「長丁場」を使った例文2
「長丁場」を使った例文1
「納期まで休みなく作業するため、作業が『長丁場』になることが予想される」
この例文のような場面に出くわした経験があるかもしれません。
納期まで時間がなく、休みなく作業すると決まると、徹夜作業になるかもしれません。
朝から次の日の朝まで作業をするとなれば、長い時間、仕事をすることになります。
そのため「長丁場の作業」になるでしょう。
また逆に、簡単に終わると思っていた作業に思いのほか手間取り、予想外に「長丁場」になるケースもあります。
「長丁場」を使った例文2
「フルマラソンは、195kmという『長丁場』だ」
「長丁場」には「長い距離」という意味がありますが、フルマラソンはまさに「長丁場」の代名詞と言えるかもしれません。
フルマラソンを完走するために走破する距離は、普通の生活を送っている人には考えられないような長い距離です。
直線で移動すれば、隣の県、またはさらに隣の県まで走って行けるような距離になります。
そのような「長丁場」であるこそ、完走すると感動するのかもしれません。
「長丁場」を使った言葉と解釈

次に「長丁場」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「長丁場」を使った、一般的に良く使われるフレーズを紹介します。
- 「長丁場の会議」【ながちょうばのかいぎ】
- 「長丁場の撮影」【ながちょうばのさつえい】
- 「長丁場の交渉」【ながちょうばのこうしょう】
「長丁場の会議」【ながちょうばのかいぎ】
ビジネスシーンで「長丁場」といえば、会議ではないでしょうか。
いつ終わるかも分からないような、延々と続く会議は、まさに時間がかかる、「長丁場の会議」と言えます。
会議を主催する人は、あらかじめ終わりの時間を決めておく必要があるかもしれません。
「長丁場の撮影」【ながちょうばのさつえい】
芸能界に興味がある人は、「長丁場の撮影」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。
例えばドラマ撮影は、朝から始まり、翌日の朝まで続くこともあると言われていました。
「6時入り、28時解散」など、かなりハードなスケジュールです。
そのためドラマは撮影に時間がかかる、「長丁場の撮影」が行われることで知られていました。
ただし最近は、働き方改革の影響で、このようなハードな「長丁場の撮影」は少なくなっていると考えられます。
「長丁場の交渉」【ながちょうばのこうしょう】
「長丁場の交渉」という言葉もあります。
交渉は、お互いの言い分に近づけるよう、お互いが妥協するための話し合いになります。
できるだけ自分の言い分に近づけるよう、細かい部分まで話し合いが続きます。
結果的に時間がかかることが多く、「長丁場の交渉」になりやすい傾向があります。
「長丁場」の語源

「長丁場」には「長い距離」「長い時間がかかる」という意味がありますが、なぜ「長丁場」にはそのような意味があるのでしょうか。
「長丁場」の「丁場」には、「宿場と宿場の間の距離」という意味が、ありました。
宿場とは江戸時代の街道沿いにある、宿泊施設や飲食店があるエリアのことを言います。
この宿場間の距離が長いことを、「長丁場」と呼んだのが、「長丁場」という言葉の始まりになります。
そこから転じて、「長い距離」という意味が生まれ、さらに「長い時間がかかる」という意味でも使われるようになっています。
「長丁場」という言葉について見てきました。
これから長い距離を移動しなければならない時、長い時間、仕事を続ける必要がある時等に、「長丁場」という言葉を使ってみましょう。