「天地人」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
この「天地人」は、主に3つの意味で使われる言葉です。
また、テレビドラマのタイトルや音楽ユニットの名称にも使われています。
目次
- 「天地人」とは?
- 「天地人」の表現の使い方
- 「天地人」を使った例文と意味を解釈
- 「天地人」の類語
「天地人」とは?
天地人の1つ目の意味は、「天」と「地」と「人」を表す言葉としての使い方です。
つまり、この世に存在している(この世を構成する)全てのものという解釈になります。
この言葉の意味として、メインとなる解釈だと言っていいでしょう。
2つ目は、物事の順番(ランク)付けの為の使い方になり、天>地>人の順番で優劣の判断に用います。
「松竹梅」を、松>竹>梅と使うのと同じだと考えると分かりやすいでしょう。
そして3つ目は、物事が成功する3つの条件とされている、「天の時(タイミング)、地の利(土地や場所による条件)、人の和(関係する人)」のことです。
何事もこの3つが揃わないとうまくいくことはないと言われており、元は中国の戦略家である孟子が語った言葉です。
- 「天地人」の読み方
「天地人」の読み方
「天地人」は、「てんちじん」と読んでください。
発音する際には、アクセントとしてそれぞれに少し間をとり、「てん・ち・じん」とするといいでしょう。
ただし、固有名詞として使っているような場合はこの限りではなく、例えば、サッカーのJリーグで、モンテディオ山形とアルビレックス新潟の試合を「天地人ダービー」と呼んでいますが、この場合はそのまま「てんちじんだーびー」と発音してください。
その試合が何故そのように呼称されるのかと言えば、「天地人」というタイトルの歴史ドラマの舞台になった米沢藩が、今ではその地域だということに由来しています。
「天地人」の表現の使い方
天地人の使い方については、以下の例文の項で具体的な例を挙げていきますが、それぞれの意味に関連した独自の使い方があります。
例として、この世に存在する全てのものという意味については、キリスト教やユダヤ教における経典の旧約聖書の中では、その全ては創造神が作ったものだと創世記の章に記載があるといった具合です(あくまでそれらの宗教による解釈です)。
「天地人」を使った例文と意味を解釈
「天地人」を使った例文と、その意味の解釈です。
3つの使い方の全ての例を挙げていきます。
- 「天地人」を使った例文1
- 「天地人」を使った例文2
- 「天地人」を使った例文3
「天地人」を使った例文1
「この世界は、天地人の全てがうまく絡み合っていることで成立している」
どこかの哲学者の話の一部のような使い方ですが、その通りだと言えるかも知れません。
普段は全く気にしていないことでも、奇跡的な確率でうまく絡み合っていることで、我々が日々生活できているとも考えられます。
「天地人」を使った例文2
「天はちょっと高いから、今日は地にしておくよ」
天>地>人というランク付けのある何かを選ぶ際の使い方です。
先の山形県や新潟県では土地柄から、ランチのランク分けなどに、この「天地人」と使っているお店を見掛けます。
「天地人」を使った例文3
「この成功は、天地人が全て揃ったからだと言えるだろう」
天の時、地の利、人の和が全て揃っていたからこそ成功したと使っています。
この使い方は、元は中国の戦国の世における勝利の為の条件として孟子が唱えた言葉ですが、現代では何事にも成功にはこれらが必要だと解釈されています。
「天地人」の類語
この「天地人」のメインとなる1つ目の意味に近い言葉を挙げます。
全く同じ意味ではありませんが、似た使い方ができます。
- 「森羅万象」【しんらばんしょう】
「森羅万象」【しんらばんしょう】
「この世の全て」という意味で用いる言葉で、天地人、更にはそれらによって起こりうる現象も全て含んだ表現となっています。
その為、こちらの方がより大きな意味で使えると考えていいでしょう。
天地人という言葉は、それほど見聞きすることはないと思いますが、ここで紹介したような色々な意味がある(使い方ができる)と覚えておきましょう。