「森羅万象」とは?意味!例文
皆さんは、「森羅万象」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
最近はスピリチュアルプームで、この言葉も結構知られるようになった感はありますが、今一つピンと来ない人もいるかもしれません。
そこでここでは、この言葉について説明していくことにします。
目次
- 「森羅万象」とは?
- 「森羅万象」の語源や由来
- 「森羅万象」の類語
- 「森羅万象」を使った例文と意味を解釈
「森羅万象」とは?
「森羅万象」とは、「あらゆる現象や宇宙に存在する一切のもの」のことを指しています。
「森羅」とは、「大いに木々が茂り並ぶこと」で、「万象」は「万物やあらゆる現象」のことを指す言葉です。
「宇宙」には、「ありとあらゆる存在を含んだ無限の空間や時間の広がり」を意味しています。
- 「森羅万象」の読み方
「森羅万象」の読み方
「森羅万象」は「しんらばんしょう」という読み方をしますが、普段使われる言葉ではないので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「森羅万象」の語源や由来
前述の通り「森羅」は「木々の茂り」、「万象」は「全ての現象」という意味から、物事の根源である「宇宙」のことを指しています。
この「森羅万象」は、宗教的、哲学的な思想でもあり、その由来は法句経という仏典とされています。
「森羅万象」の類語
「森羅万象」に近い意味を持つ言葉としては、次のようなものがあります。
- 「有象無象」
- 「一切合切」
「有象無象」
「うぞうむぞう」という読み方をする「有象無象」が「森羅万象」の類義語として挙げることができます。
意味としては、「この世の形のあるものから、無いものまで全てのこと」という意味で解釈することができます。
また、ここから意味が転じて「数はとても多いが、取るに足らない大したことのない人や物」という理解もあります。
「一切合切」
「いっさいがっさい」と読む「一切合財」も類義語になり、「何もかも全て」という意味になります。
「森羅万象」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「森羅万象」を使った例文を見ていくことで、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「森羅万象」を使った例文1
- 「森羅万象」を使った例文2
「森羅万象」を使った例文1
「科学者にとっては、宇宙のルーツを解明するために森羅万象の謎を解き明かすことが必要だ」
科学者は世の中に存在していることを、科学的な法則に当てはめて、その理由を解明しようとします。
科学万能の時代であっても、まだまだ謎とされる現象がたくさんあるのですが、「森羅万象」の謎を解き明かすことは、永遠のテーマかもしれません。
「森羅万象」を使った例文2
「神道は森羅万象を司る神々として、現在でも日本人の心の中で信仰されている」
日本にも仏教、キリスト教など数多くの信仰が溶け込んでいますが、日本古来の宗教には、日本神道があります。
これは「森羅万象」を神とするもので、日本古来の伝統的な宗教でもあります。
「森羅万象」という言葉を聞いて、明確な答えを返すことができる人は、そんなに多くはないかもしれませんが、私達の周りには多くの「森羅万象」が存在していることを理解しておくだけでも、いいのではないかと思います。