「目くじらを立てる」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「目くじらを立てる」という言葉を耳にするような機会が時々あるかと思います。
「確かに聞いたことがあるね」と思っていても、ただ何となく聞き流していて、詳しく意味を考えたことがないかもしれません。
そこで今回は、この「目くじらを立てる」について説明をしていくことにします。
目次
- 「目くじらを立てる」とは?
- 「目くじらを立てる」の語源や由来
- 「目くじらを立てる」の表現の使い方
- 「目くじらを立てる」を使った例文と意味を解釈
- 「目くじらを立てる」の類語や類義語・言い換え
「目くじらを立てる」とは?
「目くじらを立てる」というのは、「目を吊り上げて鋭く相手を見ること」の意味があり、怒った時などの表情をする時に使われています。
しかし、今ではそれだけでなく、人を責めたり、咎めたりするような場合でも、この言葉が使われるように変化していきました。
- 「目くじらを立てる」の読み方
「目くじらを立てる」の読み方
「目くじらを立てる」は「めくじらをたてる」という読み方になりますが、全く難しくはないので、どのように読むか困ることはないでしょう。
「目くじらを立てる」の語源や由来
「目くじらを立てる」の「目くじら」とは、「目尻(めじり)」のこと指しており、別名「目くじり」とも言います。
この「目くじり」が変化してできたのが「目くじら」です。
よく大型哺乳類の「鯨(クジラ)」を連想する人がいますが一切関係ありません。
「くじら」は「物の隅」という意味もあり、「口の尻」、「物の両端」、「物のは端」という解釈ができます。
このことから「目くじらを立てる」ことは、「目尻を吊り上げて怒った表情」に転じて来たのです。
「目くじらを立てる」の表現の使い方
「目くじらを立てる」は怒ったことを意味していますので、上司の怒り、家族や友人が怒る時など、様々な場面で使われることになります。
「目くじらを立てる」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「目くじらを立てる」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「目くじらを立てる」を使った例文1
- 「目くじらを立てる」を使った例文2
「目くじらを立てる」を使った例文1
「うちの課長は部下のちょっとしたミスでも、すぐに目くじらを立てるんだ。ついていけないな」
あなたの職場にもこんなふうに陰口を叩かれている人がいるのではないかと思います。
上司が小さなミスでも、すぐに「目くじらを立てて起こる」ことは、決してよくありません。
今ではすぐにパワハラで訴えられる時代なので、こんな上司はすぐにフェードアウトされてしまうかもしれません。
「目くじらを立てる」を使った例文2
「そんな大したことで目くじらを立てて怒らなくてもいいじゃないか。大人気ないよ」
こんな場面に出くわすことがありますね。
ちょっとしたことで、「目くじらを立てて」怒っている相手に言っているセリフのようです。
しかし、怒っている本人は、どんな理由であれ、こんなことを言ってしまったなら、怒りを収めるどころか、火に油を注ぐことになるかもしれません。
言葉を選んだ方がいいでしょう。
「目くじらを立てる」の類語や類義語・言い換え
「目くじらを立てる」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉が使えるかを見ていくことにしましょう。
- 「激怒する」
- 「腸(はらわた)が煮えくりかえる」
「激怒する」
「激怒する」が「目くじらを立てる」の類義語として挙げられますが、「激しく怒ること」という意味で使われています。
「友人の裏切り行為に激怒した」というようなケースで使われます。
「腸(はらわた)が煮えくりかえる」
「腸が煮えくりかえる」も「目くじらを立てる」と同じ意味を持つ言葉で、「腹が立って怒りを我慢することができない」という意味になります。
腸が熱くなるような感じなので、その怒りは凄まじいものがありそうです。
「目くじらを立てる」の意味や使い方を見てきましたが、この言葉が当てはまるケースは、身近な所でたくさんあると思います。
しかし、いつも「目くじらを立てる」ことばかりしていると、周りから敬遠されてしまうので、注意点しておきましょう。