「堰を切る」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「堰を切る」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、どのような意味があるか今ひとつ理解できていない人もいるかもしれません。
と言うのも、普段の会話の中では、そんなに頻繁に使われるような言葉ではないからです。
そこで今回は、この「堰を切る」について考察していくことにします。
目次
- 「堰を切る」とは?
- 「堰を切る」の語源や由来
- 「堰を切る」の表現の使い方
- 「堰を切る」を使った例文と意味を解釈
- 「堰を切る」の類語や類義語・言い換え
「堰を切る」とは?
「堰を切る」とは、「溜まっていた物事が、どっとあふれ出る状態」を意味する表現です。
「今まで静かにしていた彼女が堰を切ったように話し出した」といったように用いられています。
- 「堰を切る」の読み方
「堰を切る」の読み方
「堰を切る」は「せきをきる」という読み方になりますが、「堰」が難しい漢字なので、ここで間違わないように覚えておきましょう。
「堰を切る」の語源や由来
「堰を切る」の「堰」とは、水を他の場所に引いたり、水量を調節するための川水をせき止める所」のことで、ここから水があふれ出す様から、転じて「どっとあふれ出す」という意味になりました。
「堰を切る」の表現の使い方
「堰を切る」とは、「貯まっていたものが一気にあふれ出ること」を指していることから、感情の爆発や黙っていた人が何かのきっかけで怒涛のごとく話し出す時に使われます。
「堰を切る」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「堰を切る」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「堰を切る」を使った例文1
- 「堰を切る」を使った例文2
「堰を切る」を使った例文1
「今まで抑えられていた感情が堰を切って漏れ出したのか、彼女は僕の顔を見て大泣きしたのです」
久しぶりに再会した彼女は、今まで我慢していた気持ちが解放されたのか、「堰を切る」ように泣き出したのです。
遠距離恋愛をしているカップルかもしれませんね。
こんなふうに泣かれてしまうと、「僕」もうれしいやら、困ったことやら、どのように彼女をフォローすべきでしょうか?
「堰を切る」を使った例文2
「今まで停滞していたプロジェクトが仕堰を切ったように進捗し始めたのです」
仕事の場面でも、このように「堰を切る」を使うことができます。
特に大きなプロジェクトになると、遅々として進まないことがありますが、ちょっとしたきっかけで大きく走り出すことがあります。
「堰を切る」の類語や類義語・言い換え
「堰を切る」を他の言葉で言い換えると、どのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「あふれ出る」
- 「勢いよく流れ出る」
「あふれ出る」
「あふれ出る」が「堰を切る」の類義語として挙げることができます。
「いっぱいになって外に出る」という意味があり、「涙があふれ出て来て止まらない」というような使い方になります。
この表現は、人の感情を如実に表した言い回しとして使うことができますが、かなり感情の起伏が激しい人に使われることが多いです。
「勢いよく流れ出る」
「勢いよく流れ出る」も「堰を切る」の類義語として扱うことができるでしょう。
「水などが勢いよく流れ出るさま」を指していますが、その勢いは留まることを知らない感じがします。
それまてどっぷりと貯まっていたものが、飛び出るように流れ出るのですから、1度流れ出すと、それを止めることは至難の技かもしれません。
「堰を切る」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、どのような場面で使うことができるか理解が深まったと思います。
私達の生活やビジネスの場面でも、これまで全く進むことがなかったことが、一気に走り出すことがよくあります。
そのような時は、その勢いに任せて自分も走ることになりますが、あまりに早すぎて失敗のないように冷静な判断が必要かもしれません。
そのために停滞している物事を冷静に観察力しておく洞察力も大切だと思います。