「身を挺する」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「身を挺する」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
この言葉は時折、テレビやインターネットのニュースの中で聞いたり、目にすることがあるのですが、どのような意味で使われるいるか、今一つ理解できていない人もいるかもしれません。
そこで今回はこの「身を挺する」について考察していくことにします。
目次
- 「身を挺する」とは?
- 「身を挺する」の語源や由来
- 「身を挺する」の表現の使い方
- 「身を挺する」を使った例文と意味を解釈
- 「身を挺する」の類語や類義語・言い換え
「身を挺する」とは?
「身を挺する」とは、「身を投げ出して人に先んじて事に当たる」、「率先して行動する」という意味がある言葉です。
- 「身を挺する」の読み方
「身を挺する」の読み方
「身を挺する」は、「みをていする」と読みますが、「挺する」という言い回しに慣れていない人もいるかしれませんので、ここて忘れないようにチェックしておきましょう。
「身を挺する」の語源や由来
「身を挺する」の語源は「挺身(ていしん)」から来ており、「自分の身を投げ出して対応する」という意味があるのですが、この言葉の訓読みが、「身を挺する」ということになります。
「身を挺する」の表現の使い方
「身を挺する」とは、「自分のことを考えずに相手のことを心配して行動する」ということになるので、困った人が目の前にいた時に、なりふり構わず救いの手を差しのべるような時に使われます。
この時の本人の心境は、全く打算的な思いや考えを持っていることはありません。
「身を挺する」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「身を挺する」を使った例文を挙げて、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「身を挺する」を使った例文1
- 「身を挺する」を使った例文2
「身を挺する」を使った例文1
「朝の通勤ラッシュ時にホームに落ちた人を身を挺して助ける光景があった」
駅のホームから転落した人を救うシーンが、時々テレビのニュースで報道されることがあります。
とても素晴らしいことではあるのですが、助けようとして命を落とされてしまう人もいて、とても痛ましいニュースでもあります。
「身を挺する」を使った例文2
「今年の夏に海で溺れかけている我が子を身を挺して救った父親が命を落としたのです」
海で溺れかけている我が子を身を挺して救ったというニュースも、海水浴シーズンでよく聞くことがあります。
「身を挺する」ことは、「身を投げ出して事を対処する」という意味なので、尊い命がなくなることは、本当に悲しいことですが、何か他に手立てがなかったのかと悔やまれしまいます。
「身を挺する」の類語や類義語・言い換え
「身を挺する」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるのかを見ていくことにします。
- 「身を投げ打つ」
- 「体を張る」
「身を投げ打つ」
「身を投げ打つ」も「身を挺する」と同じ意味があり、類義語として挙げることができます。
意味としては、「物事に命がけで取り組むこと」を指しており、一心不乱に事に当たる光景が目に浮かびそうです。
このように「身を投げ伐つ」ことができる人は、とても勇気を持っている人と言えるでしょう。
「体を張る」
「体を張る」という言葉も「身を挺する」と同じ意味があり、「自分が傷つくリスクをおかしてまでも行動すること」という解釈ができる表現です。
「体を張る」ということは、並大抵の精神力ではできることではないでしょう。
相手を思いやる優しい気持ちを持っている人でないと、中々できることではないことです。
「身を挺する」という言葉は、何処か健気で、物悲しい印象を覚えたてしまう語感を持つものです。
「自己犠牲によって他人を救う」というニュアンスもあるのですが、このような行動を取ることができる人は、いつも自分より他人のことを優先させることができる貴重な存在なのかもしれません。
それだけに救われた人は、自分の命を粗末にしてはならないと思うのです。