「累を及ぼす」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「累を及ぼす」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
しかし、どのような意味があって、この言葉がどんな場面で使えるか、今一つ理解されていない人もいるかもしれません。
そこで今回は、この「累を及ぼす」について説明をしていくことにします。
目次
- 「累を及ぼす」とは?
- 「累を及ぼす」を分解して解釈
- 「累を及ぼす」の表現の使い方
- 「累を及ぼす」を使った例文と意味を解釈
- 「累を及ぼす」の類語や類義語・言い換え
「累を及ぼす」とは?
「累を及ぼす」とは、「自分を取り巻く悪い事態の影響を他人に及ぼす」、「巻き添えにする」、「迷惑をかける」という意味を持つ言葉です。
- 「累を及ぼす」の読み方
「累を及ぼす」の読み方
「累を及ぼす」は「るいをおよぼす」という読み方になりますが、読み方自体はそんなに難しくはないので、ここでしっかりと押さえておいてください。
「累を及ぼす」を分解して解釈
「累を及ぼす」を「累を」と「及ぼす」の2つの言葉の分けて、各々の意味を探っていきましょう。
- 「累を」
- 「及ぼす」
「累を」
「累を」とは、「縛られて離れない状態に」、「関わり合いが」、「足手まといになった」という意味がありますが、簡単に言うと「重なった」と理解することができます。
「及ぼす」
「及ぼす」は「周りに及ぶようにする」、「行き渡らせる」という意味になります。
「累を及ぼす」の表現の使い方
「累を及ぼす」とは、周囲に自分の状態を広めてしまうことを意味していることから、苦しい時にその状態が関係者に伝わって、同じような環境にしてしまう場合などで使われることになります。
これがいい意味で使われるならいいのですが、悪い影響を与えてしまうので、始末が悪いとしか言いようがありません。
「累を及ぼす」を使った例文と意味を解釈
ここで「累を及ぼす」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「累を及ぼす」を使った例文1
- 「累を及ぼす」を使った例文2
「累を及ぼす」を使った例文1
「自分はトラブルになっても仕方ないが、家族まで累を及ぼすわけにはいかない」
どのようなトラブルに巻き込まれそうなのか分かりませんが、そのことが家族まで及ぶことを懸念している本人がいます。
このようなケースはあまり体験したくないものですが、家族に相談をして解決できるものならば、素直に打ち明けてみることも必要かもしれません。
「累を及ぼす」を使った例文2
「彼があのようにきついことを言ったのは、もしかすると僕らに累を及ぼすことにならないようにしようとしたからではないか」
この例文に出てくる「彼」は、「僕ら」にきついことを言ったようですが、それは自分に降りかかる悪いことに「僕ら」を巻き込まないようにするための、気遣いだったのかもしれません。
友人に心配をかけまいと思ったことからの発言だったと思われます。
「累を及ぼす」の類語や類義語・言い換え
「累を及ぼす」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉で表現することができるか見ていくことにしましょう。
- 「巻き込む」
- 「悪影響を及ぼす」
「巻き込む」
「巻き込む」が「累を及ぼす」に近い意味を持つ言葉として挙げることができるでしょう。
「巻いて中に入れる」、「包み込むように引き込む」という意味もありますが、ここでは「否応なしに関わりを持たせる」という意味で解釈することになります。
「事故に巻き込む」というような使い方になりますが、決していい意味ではありません。
「悪影響を及ぼす」
「悪影響を及ぼす」も「累を及ぼす」の類義語として扱うことができますが、「悪い影響がもたらされること」という意味で用いられています。
「累を及ぼす」の意味や使い方を見ていきましたが、この言葉が使えるシーンがかなりあることが理解できたと思います。
私達の周りには様々な出来事が起こっていますが、少なくとも家族や友人に「累を及ぼす」ことのないように日々の行動に慎重を期したいものです。