「バルクセール」とは?意味やその具体例・行う理由まで詳しく解説!
バルクセールは、金融用語の1つで、いざとなった時に行われるものです。
目次
- 「バルクセール」とは?
- 「バルクセール」の具体例・する理由
「バルクセール」とは?
バルクセールとは、銀行が抱えている回収が不能になった不良債権(担保として所有している土地なども含みます)をセットにして販売することです。
ある程度のまとまった金額になるので、銀行側としては、それによって少しでも経営の改善に繋がり、購入する側も、それらを額面(土地などの不動産は評価額)より安く手に入れることができるというメリットがあります。
「バルクセール」の具体例・する理由
例えば、額面にして300万円、500万円、700万円の債権と、評価額が1000万円の土地がセットで売却されたとします。
正当な評価では、およそ2500万円分になりますが、バルクセールで売却するなら、その半額以下ということになるでしょう。
それは、不良債権の回収には時間と労力が掛かるだけでなく、全くに回収が不能なものも少なくありません。
土地や不動産も、うまく売却相手が見付かるとは限りませんし、評価額(銀行側が付けたものです)通りに売却できるとは限りません。
よって、購入金額より下回る回収結果になってしまう可能性もはらんでいる為、購入者はほとんど債権回収会社(いわゆるサービサー、取立ての専門職です)になります。
銀行側は、自分たちではどうしようもなかった(所持している意味がなくなっていた)不良債権類を現金化できるので、本来の価値からは大幅に目減りしてしまいますが、メリットがあるのは間違いありません。
バルクセールは、銀行側の見立ての甘さ故に行うことになってしまいます。
かと言って、完全に全ての債権の回収を自行だけで行うことも難しいので、どうしようもない結果なのかも知れません。