「腕によりをかける」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「腕によりかける」という慣用句にはどの様な意味があるのでしょうか。
語源や類語などを紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「腕によりをかける」とは?
- 「腕によりをかける」の表現の使い方
- 「腕によりをかける」を使った例文と意味を解釈
- 4「腕によりをかける」の類語や類義語・言い換え
「腕によりをかける」とは?
「腕によりをかける」の概要を紹介します。
- 「腕によりをかける」の意味
- 「腕によりをかける」の語源
「腕によりをかける」の意味
「腕によりをかける」の意味は「元々腕前に自信がある人が、更にその能力を発揮させようと張り切ること」です。
主に料理が得意な人が、自慢のレシピを手間暇かけて作り上げることを言います。
料理以外の内容に使われることは滅多になく、その人が職人並みの技を持っていて、誰かの為に特別に力を注いで作品を創ってくれた時などに限られます。
「腕によりをかける」の語源
「腕によりをかける」は漢字で「腕に縒りを掛ける」と表記します。
「縒り」とは「複数の糸をねじり合わせること」で、「掛ける」は「増し加える」という意味です。
何本もの糸をねじり合わせることで太い一本の糸になり、そのことを「よりをかける」と言うのです。
糸は1本だと細くて弱いのですが、複数ねじり合わせることで太い1本の糸に仕上がるのです。
「手間暇をかけて糸をより合わせる=本来の腕前を存分に発揮する」という意味で「腕によりをかける」として使われる様になりました。
「腕によりをかける」の表現の使い方
「腕によりをかける」の使い方を紹介します。
- 「腕によりをかけて料理を作る」
- 「腕によりをかけてかんざしを作る」
「腕によりをかけて料理を作る」
手間暇かけて得意なレシピを作る時に使われます。
「腕によりをかける」の最も代表的な使われ方で、心をこめて料理を作る時に使われます。
「腕によりをかけてかんざしを作る」
かんざし職人は現在ではほとんど見られなくなりました。
誰かへのお祝い品としてその職人技を発揮してた時にこの様に使います。
料理以外の場合ただ得意である、上手である程度では「腕によりをかけて」は使えません。
「腕によりをかける」を使った例文と意味を解釈
「腕によりをかける」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「腕によりをかける」を使った例文1
- 「腕によりをかける」を使った例文2
「腕によりをかける」を使った例文1
「運動会の為に腕によりをかけて弁当を作った」
運動会の日にはいつもより豪華な弁当を作る家庭が多くなります。
朝早くからたくさんのお弁当を作ったことを表します。
「腕によりをかける」を使った例文2
「夫の同僚の為に腕によりをかけておもてなしをする」
夫の同僚が遊びに来るということで、手間暇かけて料理を作りおもてなしをする様子を表しています。
4「腕によりをかける」の類語や類義語・言い換え
「腕によりをかける」の類語について紹介します。
- 「精魂込めて」【せいこんこめて】
- 「腕を振るって」【うでをふるって】
- 「意気込んで」【いきごんで】
「精魂込めて」【せいこんこめて】
「本気でそのものごとに取り組む様子」という意味です。
「腕を振るって」【うでをふるって】
「持っている能力や技を十分に発揮すること」という意味です。
「意気込んで」【いきごんで】
「自ら進んでそれをしようと張り切る様子」という意味です。
「腕によりをかける」は「元々腕前に自信がある人が、更にその能力を発揮させようと張り切ること」という意味です。
一生懸命料理を作ってくれた人に対して使ってみましょう。