「鳴りを潜める」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「鳴りを潜める」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
小説などではよく出てくる言い回しの1つです。
ここでは「鳴りを潜める」という言い回しについて紹介します。
目次
- 「鳴りを潜める」とは?
- 「鳴りを潜める」の語源や由来
- 「鳴りを潜める」の表現の使い方
- 「鳴りを潜める」を使った例文と意味を解釈
- 「鳴りを潜める」の類語や類義語・言い換え
「鳴りを潜める」とは?
「鳴りを潜める」という言葉には音を立てずにいる、静かにしている、という意味があり、そこから目立った活動が行われていないなどという時にもこの言い回しが使われます。
緊張のあまり、どうしても鳴りを潜めてしまうこともあるのではないでしょうか。
あるいは、殺人事件などを犯した犯人が鳴りを潜めてじっとしていることもあるかもしれません。
このような言い回しのため、推理小説などでは「鳴りを潜める」という言い回しが多く使われます。
- 「鳴りを潜める」の読み方
「鳴りを潜める」の読み方
「鳴りを潜める」という表現は「なりをひそめる」と読みます。
表立った活動をしない時などよく使われますし、久しく音沙汰がない時なども使われますので、日常的にも利用できる表現だと言えるでしょう。
ぜひ正しい読み方を覚えておきましょう。
「鳴りを潜める」の語源や由来
鳴りという言葉は物事という意味を持ち合わせています。
決して誰かの姿や形のことではなく、姿を隠す、という意味では無いのです。
つまり、「鳴りを潜める」というのは物音を立てないでいるということであり、姿を表さず隠れているという意味では、いうことになります。
例えばなりふり構わずという表現がありますが、この場合は「形振り」と表現します。
このように、「なり」という言葉にはものをという意味があるのです。
「鳴りを潜める」の表現の使い方
なぎを潜める、という表現は物音を立てずにじっとしている、などという時に使われます。
例えば、自分が何かプレゼンテーションをしなければいけない直前など、どうしても緊張して物音を立てずにじっとしているということもあるのではないでしょうか。
座ったままで動けない、落ち着いて自分の順番を待つ、という人もいるかもしれませんね。
あるいは、活動をしていない状態や音沙汰がないときなどにも使えます。
例えば、「街角のあの食堂は何を潜めている」と言えば、最近は営業をしていないという意味になるのです。
「鳴りを潜める」を使った例文と意味を解釈
ここでは「鳴りを潜める」という表現を使った例文を紹介します。
- 「鳴りを潜める」を使った例文1
- 「鳴りを潜める」を使った例文2
「鳴りを潜める」を使った例文1
「犯人は事件を起こした後、しばらく鳴りを潜めていたらしい」
すぐに小説などではこのような言い回しが多く用いられますね。
事件を起こした張本人は、しばらくほとぼりが冷めるまで静かにしている傾向があります。
確かに、事件が起こった後に目立ってしまうとなんとなく犯人だとばれてしまいそうですよね。
しかし、犯人の心理状態によっては事件が起こった後も目立ちたいと考えることがありますので、すべての犯人が鳴りを潜めているとは限りません。
「鳴りを潜める」を使った例文2
「勉強したいと思うので、しばらく鳴りを潜めます」
受験勉強や資格に向けた勉強などに集中したいと思う時、どうしても周りと自分を遮断して静かに生活したいと思うこともあるかもしれません。
また、この場合は他の人に頻繁に連絡を取るということも控えるかもしれないですね。
最近はLINEなどを使ってコミュニケーションがとれるようになりましたが、このようなものを利用してしまうと止められなくなる、時間ばかりかかってしまう、という人もいますので、何かに集中したいと思うならばいっそSNSの利用を控えることも重要です。
「鳴りを潜める」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「影を潜める」【かげをひそめる】
- 「姿を隠す」【すがたをけす】
「影を潜める」【かげをひそめる】
影を潜める、というのは表面に出なくなる、表立ったところから姿を隠す、という意味になります。
姿を見せなくなるときには影を潜めるという表現が使われます。
「姿を隠す」【すがたをけす】
姿を隠す、というのはそれまではっきりしていたものが曖昧になる、という意味になります。
目立たなくなる、影を潜める、という意味でも使えます。
「鳴りを潜める」という表現は日常的にはあまり使われないかもしれません。
しかし、静かにしている時などは使える言い回しですので、ぜひ覚えておきましょう。