「他人事」とは?意味や使い方!例文や解釈
「他人事」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「他人事」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「他人事」とは?
- 「他人事」の表現の使い方
- 「他人事」の類語や類似表現や似た言葉
- 「他人事」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「他人事」の反対語
- 「他人事」の英語と解釈
「他人事」とは?
「他人事」とは自分には関係がない事、他人に関する事という意味です。
- 「他人事」の語源や由来
- 「他人事」の読み方
「他人事」の語源や由来
「他人事」の「他人」とはよく使う言葉ですが、意味は「自分以外の人、他の人、家族・親族以外の人、血の繋がりがない人、親しくない人、その事とは関係がない人、当事者ではない人」と色々なとらえ方があります。
「他人事」の「他人」の意味合いとしては「その事とは関係がない人、当事者でない人」という意味が当てはまります。
「事」とは生じた事柄、出来事、事件、事情といった意味がある言葉です。
「他人」と「事」それぞれの意味が理解できていましたら「他人事」という言葉の意味も簡単にわかることでしょう。
「他人事」の読み方
「他人事」と書いて「ひとごと」と読みます。
「たにんごと」とそのまま読む場合もあり通じますが、本来は誤用ということになりますので注意をしてください。
「他人事」の表現の使い方
「他人事」とは、自分には関係がない事、他人に関する事といった意味ですから、使い方によっては、冷たい印象を与えてしまうこともあります。
例えば「他人事に口を出さないで欲しい」などと言われましたら、言われた側としては相手から拒絶されたような悲しい気分になることもあるでしょう。
また誰か困っている人を助けようとしている人に「他人事だから放っておきなさいよ」と言えば、何と冷たい人だと思われるかもしれません。
意味合いからして「自分には関係がない」という意味になりますので、他人を切り離す、自分だけ良ければいいといった印象がある言葉ではあります。
「他人事」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「他人事」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「よそ事」【よそごと】
- 「我関せず」【われかんせず】
- 「無関係」【むかんけい】
「よそ事」【よそごと】
「よそ事」とは「他所事」、「余所事」とも書きますが、意味は自分には関係がないこととなります。
「うちにも子供がいるから、とてもよそ事とは思えないよ」「あの人にとっては、うちが今困っていることなんて所詮はよそ事なのよ」などと使います。
「他人事」と同じ意味の言葉です。
「我関せず」【われかんせず】
「我関せず」とは自分には関係がないという意味で、超然としている様子を表しています。
また物事に積極的に関わろうとしないことを言います。
「彼は我関せずって感じで先に帰ってしまったよ」「あの人たちのトラブルはあの人たちで何とかすべきよ、私は我関せずを貫くわ」「部下がこれだけ困っているのにさ、課長は我関せずで涼しい顔をしていたよ、ムカつくなあ」などと使います。
「無関係」【むかんけい】
「無関係」とは関係がないこと、関わりがないこと、またその様子を言う言葉です。
「無関係のくせにしゃしゃり出てくる」「今、この仕事にまったく無関係なことを持ち出してこないで」「無関係な人にペラペラ話さないようにしてください」「もう君とは無関係だよ」などと使います。
「他人事」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「他人事」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「他人事」を使った例文1
- 「他人事」を使った例文2
「他人事」を使った例文1
「あなた、他人事って顔をしているけれど、いずれ自分に関わってくることなのよ」
「他人事」とは自分には関係がない、他人の事という意味で、例文はそのような顔をしているということになります。
しかし、今は無関係かもしれなくてもいずれあなたにも関係してくることなのですよ、という非難の意味を込めていることがわかります。
「他人事」を使った例文2
「介護や相続の問題を聞くと、他人事とは思えないし、明日は我が身だと不安になってくる」
ある年代になってきますと、介護、相続といった話題が増えてきます。
周りの人、友達からそのような話を聞かされますといずれは自分も同じようなことが起こる可能性がある、自分のことのようだと感じると例文は言い表しているのです。
「他人事」の反対語
「他人事」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「我が事」【わがこと】
- 「自分の事」【じぶんのこと】
「我が事」【わがこと】
「我」とは自分、自分自身という意味がある言葉です。
「我が事」とは自分の事、自分に直接関係があることという意味になりますので「他人事」の反対語となります。
「我が事のように喜んでくれた」「我が事となると、一生懸命になるのね」などと使います。
他に「我が事終わる」「我が事成れり」といった言い回しもあります。
「自分の事」【じぶんのこと】
「他人事」という言葉の反対語を簡単な言葉に言い換えるならば「自分の事」となります。
「あなた、それは自分の事でしょう、人任せはいけませんよ」「自分の事だから自分で決めるの」「自分の事って言っているけど家族にも関係はあるのですよ」などと使います。
「他人事」の英語と解釈
「他人事」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“other people's affairs.”(他人事)と言います。
また例文は“I feel as if it were my own affair.”(それは他人事とは思えない)となります。
いかがでしたでしょうか。
「他人事」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「他人事」はその字の通りの意味で、他の人の事、自分の事ではないということになります。
その為使い方によっては、他人を拒絶したり、自分さえ良ければいい、思いやりがないといった意味に思われることもありますので注意しなくてはいけないでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。