「乾いた笑い」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「乾いた笑い」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な笑いのことなのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「乾いた笑い」とは?
- 「乾いた笑い」の表現の使い方
- 「乾いた笑い」と「呆れた笑い」の表現の違い
- 「乾いた笑い」を使った例文と意味を解釈
- 「乾いた笑い」の類語や類義語・言い換え
「乾いた笑い」とは?
「乾いた笑い」の概要について紹介します。
- 「乾いた笑い」の意味
- 「乾いた笑い」の語源
「乾いた笑い」の意味
「乾いた笑い」とは、「人間らしさや温かさを感じない笑顔や笑い声のこと」です。
特に定義は決まっていませんが、人間関係は心と心の繋がりが大切で、その心が通っていない笑い方のことを言います。
相手の感じ方次第で「笑い方が冷たいな」「面白いと思って笑ってる訳じゃないんだろうな」と思えばそれが「乾いた笑い」になるのです。
「乾いた笑い」の語源
「乾いた笑い」の語源は言葉の意味に由来します。
「乾いた」とは、「水気がなくてカラカラしている様子」という意味です。
人でも植物でも、水気がたっぷりの時にはみずみずしくて生命力を感じさせます。
一方枯れ木や干潟などは生命力が足りない印象があります。
つまり、「乾いた」は「生気のない=ぬくもりのない」という意味で使われていて、感情のこもっていない笑い方を表す表現なのです。
「乾いた笑い」の表現の使い方
「乾いた笑い」の使い方を紹介します。
- 相手が感じた時に使う
- 相手の話に興味を持っていない時
相手が感じた時に使う
意味の章でも述べましたが、「乾いた笑い」は相手がそう感じた時に使われます。
例え自分が心から笑ったとしても、相手が自分に対してネガティブな感情を持っている時に誤解されることもあるのです。
相手の話に興味を持っていない時
自分で「乾いた笑いをした」と言うこともできます。
相手の話に興味が持てず「早く切り上げたいな」と思った時に、適当に笑ってオチを付けてその場を去ろうとします。
その様な時に「乾いた笑をして立ち去った」と使うのです。
「乾いた笑い」と「呆れた笑い」の表現の違い
「乾いた笑い」と「呆れた笑い」は意味が違ってきます。
「乾いた笑い」は「心がこもっていない笑い方」のことです。
それでも相手に対して笑顔を返そうとしている気持ちがあります。
「呆れた笑い」は「現在の状況に不快感や倦怠感がある時の笑い方」のことです。
笑いたくないのですが仕方なく笑っているという気持ちがあります。
「呆れた笑い」の方がネガティブなニュアンスが強いのです。
「乾いた笑い」を使った例文と意味を解釈
「乾いた笑い」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「乾いた笑い」を使った例文1
- 「乾いた笑い」を使った例文2
「乾いた笑い」を使った例文1
「部長のオヤジギャグに女性スタッフが乾いた笑いを浮かべた」
部長が一生懸命部下とコミュニケーションを取ろうとオヤジギャグを言うのですが、面白いとは言い難いネタです。
それでもこの部長はいい人なのでしょう、部下も笑ってあげようとしているのです。
「乾いた笑い」を使った例文2
「彼は乾いた笑いを残して立ち去った」
会話の終わりとして「あはは」と笑いながら立ち去る人がいるものです。
特におかしいわけではなく会話を終わらせるきっかけとして笑うのであり、感情がこもっていないことを表しています。
「乾いた笑い」の類語や類義語・言い換え
「乾いた笑い」の類語を紹介します。
- 「鼻で笑う」【はなでわらう】
- 「冷笑」【れいしょう】
- 「目が笑ってない」【めがわらってない】
「鼻で笑う」【はなでわらう】
「相手を見下して鼻息でフンと笑うこと」という意味です。
「冷笑」【れいしょう】
「相手を見下す様に感情のこもらない笑いを浮かべること」という意味です。
「目が笑ってない」【めがわらってない】
「口元だけで目が真剣なままの笑い方」という意味です。
普通人が笑った時には目が細くなったり目じりが下がったりするのですが、魚の様に目に変化がない笑い方のことを言います。
「乾いた笑い」とは、「人間らしさや温かさを感じない笑顔や笑い声」という意味です。
感情がこもっていない笑い方に対して使ってみましょう。