「鼻を利かせる」とは?意味!例文と意味を解釈
「鼻を利かせる」は、そのまま解釈するのではなく、比喩表現の1つです。
目次
- 「鼻を利かせる」とは?
- 「鼻を利かせる」の表現の使い方
- 「鼻を利かせる」を使った例文と意味を解釈
- 「鼻を利かせる」の類語や類義語・言い換え
「鼻を利かせる」とは?
「鼻を利かせる」(はなをきかせる)とは、これまでの経験などから推察や察知することを指す言葉です。
実際に鼻によってそれを行う訳ではなく、あくまで比喩表現として使います。
どうして「鼻」という言葉を使うのかと言えば、犬が人間の何千倍もあると言われる嗅覚によって、人間では分からない色々な匂いが嗅ぎ分けられることからの比喩となっている為です。
それにちなんで、このような表現が使われます。
「鼻を利かせる」の表現の使い方
「鼻を利かせる」の使い方は、例えば、駅の周辺で「ここら辺に安い飲み屋があるのではないかと鼻を利かせてみたが、思ったような店はなかった」といった形で使います。
この場合の解釈は、自分の経験から、いかに安い飲み屋がありそうだと探してみたが、そのようなお店はなかったといった意味になります。
「鼻が利く」とも使える言葉で、「俺はこの周辺には少し鼻が利く」と使えば、その周辺の地理やお店などに詳しいという意味になります。
既に(完全にではなくても)分かっていることを利用した推察や察知(場合によっては探索)のだと覚えておきましょう。
「鼻を利かせる」を使った例文と意味を解釈
「鼻を利かせる」を使った例文と、その意味の解釈です。
比喩表現ではなく、そのまま匂いによって推察や察知することとして使う場合もあり、こちらも実用的に間違った使い方ではありません(ですが、言葉の解釈としては誤用に近いです)。
- 「鼻を利かせる」を使った例文1
- 「鼻を利かせる」を使った例文2
「鼻を利かせる」を使った例文1
「鼻を利かせてみろと言われたが、それほど詳しい訳でもないので困ってしまった」
この「鼻を利かせろ」という使い方にすると、その相手の経験や知っていることを利用して欲しいという意味になります。
「そういえば、○○に少し鼻が利くと言ってなかったか?」のような形でもよく使われます。
「鼻を利かせる」を使った例文2
「少し鼻を利かせてみると、カレーの匂いがどことなく漂ってきた」
このような形が、鼻そのものとして使っている例になります。
見た目から、いかにも正しい使い方のように見えますが、前述のように、本来であれば誤用に近いと考えていいでしょう。
しかし、言葉の解釈は時代と共に変わるものなので、現在ではこういった使い方も普通に見聞きすると共に、特におかしいと指摘されることもなくなってきています。
「鼻を利かせる」の類語や類義語・言い換え
「鼻を利かせる」の本来の意味と似た使い方ができる表現です。
同じく「鼻」に関係しています。
- 「嗅ぎ当てる」(かぎあてる)
「嗅ぎ当てる」(かぎあてる)
こちらも「鼻」を経験からと置き換えて使う比喩表現です。
「この中のどれが本物なのか、今までの経験から嗅ぎ当てた」のような使い方になる言葉です。
「鼻を利かせる」は、そのまま匂いによって感じる、当てるという使い方もできますが、本来はそれまでの経験を活かすことだと覚えておきましょう。