「礼を欠く」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「礼を欠く」というのは良くない意味の言葉であることは分ります。
正しい意味と例文などを紹介します。
目次
- 「礼を欠く」とは?
- 「礼を欠く」の英語と解釈
- 「礼を欠く」の表現の使い方
- 「礼を欠く」を使った例文と意味を解釈
- 「礼を欠く」の類語や類義語・言い換え
「礼を欠く」とは?
「礼を欠く」の概要について紹介します。
- 「礼を欠く」の読み方
- 「礼を欠く」の意味
- 「礼を欠く」と「礼節を欠く」の違い
「礼を欠く」の読み方
「礼を欠く」は「れいをかく」と読みます。
「欠く」を「書く」と書き間違わない様にしましょう。
「礼を欠く」の意味
「礼を欠く」の意味は「失礼なこと」「人に対してするべきことを怠ること」です。
「礼」は「礼儀」のことで、「人間関係を良好にする為に守るべき社会生活における規範」「おじぎ」「謝礼」「儀式」という意味があります。
「礼を欠く」の場合、これらの全てを含めた意味として使われているのです。
「欠く」の意味は「必要とされるものが備わっていないこと」です。
これらの言葉が組み合わさり「必要とされる礼儀が備わっていないこと」として使われる様になりました。
「礼を欠く」と「礼節を欠く」の違い
「礼を欠く」と似た様な言葉に「礼節を欠く」があります。
「礼節」とは、様々な礼儀を表す言動で、心がこもっていることを表します。
「礼儀」の場合は表面的にするべきことであり、「礼節」は相手を尊敬する気持ちで礼儀を尽くすことを言うのです。
「礼儀」は心がこもっていなくても行動すれば良いのですが、「礼節」は心がこもっていないといけないことになり、2つの違いと言えます。
「礼を欠く」の英語と解釈
“She is so impolite person.”
「彼女はとても礼を欠く人だ」になります。
“implite”で「無礼な・礼儀を欠く」という意味になります。
「礼を欠く」の表現の使い方
「礼を欠く」の使い方を紹介します。
- 「礼を欠いた態度」
- 「歳末年始の礼を欠く」
「礼を欠いた態度」
明らかに無礼な振る舞いをする人のことを言います。
特にビジネスでは、相手に対して横柄な口をきいたり、お礼やお詫びをきちんと言わないと「礼を欠いた態度」と言われます。
その人の評価だけではなく会社のイメージも悪くなるでしょう。
「歳末年始の礼を欠く」
主に年賀状を送らないことを言います。
その人が喪中だったり、長期間不在だと年賀状が送れませんし、最近の企業では「虚礼廃止」としているところもあります。
様々な事情により年賀状を送らないことをこの様に言うのです。
「礼を欠く」を使った例文と意味を解釈
「礼を欠く」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「礼を欠く」を使った例文1
- 「礼を欠く」を使った例文2
「礼を欠く」を使った例文1
「きちんとお詫びをしないと相手に対して礼を欠くことになる」
ビジネスで、何らかの手違いがあった時に、結果丸く収まってもきちんと相手に対して謝罪をする必要があります。
「終わり良ければ全て良し」は通用せず、相手からの心証が悪くなってしまうでしょう。
「礼を欠く」を使った例文2
「彼女の礼を欠いたふるまいに赤面した」
会社の上司や先輩に彼女を紹介した時に、言葉遣いが悪かったりワガママを言ったりして、思わずこちらの方が恥ずかしくなったことを表します。
最低限でも敬語を使ったり、相手に合わせるなどのマナーを守って欲しかったのでしょう。
「礼を欠く」の類語や類義語・言い換え
「礼を欠く」の類語を紹介します。
- 「不躾」【ぶしつけ】
- 「マナー違反」【まなーいはん】
- 「無作法」【ぶさほう】
「不躾」【ぶしつけ】
意味は「礼儀作法をわきまえていないこと」で、目の前で無礼な振る舞いをした時に使います。
「マナー違反」【まなーいはん】
「礼儀や作法、態度などが非常識なこと」という意味です。
礼儀は法律ではありませんので「違反」にはあたりませんが、あまりにも非常識な人に対して比喩的に使われます。
「無作法」【ぶさほう】
意味は「礼儀作法にはずれること」で、こちらも目の前で無礼な振る舞いをした時に使います。
「礼を欠く」は「失礼なこと」「人に対してするべきことを怠ること」という意味です。
失礼な態度を取っている人に対して使ってみましょう。