「数をこなす」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
この「数をこなす」は、日常でもよく聞く表現で、二通りの意味で使われます。
目次
- 「数をこなす」とは?
- 「数をこなす」の表現の使い方
- 「数をこなす」の英語と解釈
- 「数をこなす」を使った例文と意味を解釈
- 「数をこなす」の類語や類義語・言い換え
「数をこなす」とは?
「数をこなす」には、先のように二通りの意味があります。
1つは「(多くの)経験を積む」という解釈で、もう1つは「多数の物事の処理する」という意味です。
どちらの意味で使っているかは、前後の文脈から簡単に判断できます。
「こればかりは数をこなさないと」のような形だと、前者の「経験」の意味で「〜は多くの経験を積まないと」と解釈できます。
「納期までにできる限り数をこなして欲しい」と使えば、それだけ多くを処理して欲しいという意味になります。
「数をこなす」の表現の使い方
「数をこなす」は、上のような二通りの使い方ができますが、具体的なその「数」については特に指定せずに(決めている訳ではなく)使う言葉です。
よって、「数をこなしてきたという割には、こんなことも分からないのか」などという使い方をされることもある言葉で、この場合、結構な経験があると言っていたにも関わらず、大して分かっていないと言っています。
何かの物事に対して使う時にも、「ともかく数をこなしてくれ」では、どれだけの数を処理すればいいのか具体的な数字は分かりません。
このような場合には、できるだけ多くという意味だと理解してください。
「数をこなす」の英語と解釈
数をこなすを英語にすると、“deal with a large number”となります。
ただし、この表現は物事を処理するという方の意味でのみ使える形です。
経験を積むという意味の場合は、“have many experience”とするのがちょうどよく、“I want to ask people with have many experience.”と使うと、「多くの経験がある人にお願いしたい」となる直訳から、「数をこなしてきた人にお願いしたい」と使うことができます。
「数をこなす」を使った例文と意味を解釈
数をこなすを使った例文と、その意味の解釈です。
意味こそ2つありますが、そこまで難しい言葉でもありません。
- 「数をこなす」を使った例文1
- 「数をこなす」を使った例文2
「数をこなす」を使った例文1
「自分では数をこなしてきたつもりだったが、上には上が居ることを知った」
自分なりに結構な経験を積んできたと思っていたが、もっとすごい(とても自分の経験では敵わない)人が居たと使っています。
世の中、そのようなことも多いので、いくら数をこなしてきたと思っても、謙虚な姿勢が大切です。
「数をこなす」を使った例文2
「今日中にこれだけの数をこなすは絶対に無理だろう」
見た感じで、どう考えてもそれら全てを今日処理することはできないと言っている例になります。
この場合にも、具体的な数は語られていませんが、見た(知った)だけで無理だと分かってしまうほどの数だということが分かります。
「数をこなす」の類語や類義語・言い換え
「数をこなす」の2つの意味とそれぞれと同じ意味で使える言葉や表現です。
- 「場数を踏む」【ばかずをふむ】
- 「ひたすらに行う」【ひたすらにおこなう】
「場数を踏む」【ばかずをふむ】
経験を積むことという意味で使う言葉です。
よって、そちらの方で「数をこなす」と使う時の言い換え表現として使えます。
「ひたすらに行う」【ひたすらにおこなう】
物事の処理の方の意味の置き換え表現になります。
「ともかく数をこなして欲しい」は、「ともかくひたすらに行って欲しい」と言い換えることができ、それだけ多くを処理することとして使われます。
「数をこなす」のは二通りの解釈は、経験も数と考えると、大元の意味では同じだと考えていいでしょう。
共に多数(の経験や処理する事柄)を意味して使われる言葉です。