「意図せず」とは?意味や使い方!例文や解釈
「意図せず」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「意図せず」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「意図せず」とは?
- 「意図せず」の表現の使い方
- 「意図せず」の類語や類似表現や似た言葉
- 「意図せず」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「意図せず」の反対語
- 「意図せず」の英語と解釈
「意図せず」とは?
「意図せず」とは何かしようと考えないこと、こうしようとか、目指したりしないことを言います。
- 「意図せず」の語源や由来
- 「意図せず」の読み方
「意図せず」の語源や由来
「意図せず」とは「意図しない」「意図していない」といった意味の言葉です。
「意図する」「意図していた」の否定です。
「意図」とは何かをしようと考えること、こうしようと考えていること、目指していることです。
狙っているとも言えるでしょうか。
そのような意味を持つ「意図」の否定が「意図せず」という言葉なのです。
「意図せず」の読み方
「意図せず」と書いて「いとせず」と読みます。
「意図せず」の表現の使い方
「意図せず」とは、何かをしようと考えたわけではない、こうしようと考えていない、何かを目指しているわけではないといった意味の言葉です。
ですから、思わずいいことが起こった時、何となく行動した時に起こった結果を表す時に使います。
例えば「バスを使わなかったら、意図せずウォーキングダイエットになっていた」「(成績を上げようなどと)意図せずに毎日復習していたら、いつの間にか学力が上がっていた」「そんな、言い方は意図せずとも圧力をかけているよ」といった感じです。
自分がそうだと思っていなくても、こうしようとしたわけでなくても〇〇・・・といった意味合いになるのが「意図せず」という言葉なのです。
なかなか便利に使える言葉でもあります。
「意図せず」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「意図せず」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「狙ったわけではない」【ねらったわけではない】
- 「偶然に」【ぐうぜんに】
- 「悪気なく」【わるぎなく】
「狙ったわけではない」【ねらったわけではない】
「狙う」という言葉はある目標を定める、それを達成する機会をうかがう、手に入れようと考えるといった意味で使います。
「わけではない」と「狙う」を否定していますので、「意図せず」と同じ意味になります。
「意図せず」をごく簡単に言い換えるならば「狙ったわけではない」でいいでしょう。
「自分の出世を狙ったわけではない」「いい人だと思われるように狙ったわけではない」などと使います。
「偶然に」【ぐうぜんに】
「偶然」とは何の因果関係もなく、予想してもいなかったことが起こること、思いがけないことという意味の言葉です。
「偶然にこうなっただけだ」「偶然にも、また同じ教室に通えることになった」などと使います。
「悪気なく」【わるぎなく】
「悪気」とは人に害を与えようとする気持ち、悪意のことです。
また悪知恵のことでもあります。
「意図せず」と同じような意味合いで使うことができます。
悪い結果が起こったり、相手を不快にさせてしまった時など「悪気はなかったけれど、こうなってしまった」という言い方をします。
例えば「彼女は悪気なく発言したが、彼をひどく傷つけてしまった」「悪気なく断ったのだが、彼女はかなり恨みを持っているようだ」などと使います。
「意図せず」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「意図せず」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「意図せず」を使った例文1
- 「意図せず」を使った例文2
「意図せず」を使った例文1
「彼女の確認するような言い方は、本人的には意図せずでも相手にかなりの圧をかけているよね」
ゆっくり、言い直したりする言い方は本人は間違いがないように確認のつもりでも、相手にとっては「絶対守ってくださいね」「これでいいんですね」といったようなプレッシャーに感じることもあります。
「意図せず」を使った例文2
「趣味のサークルに入ったことで、こんな出会いがあるとは。意図せず婚活になっていたようだ」
何気なく始めたこと、狙ったいたわけでもないのに、何かが起こった、いいことがあったという時に「意図せず」という言葉で言い表すことができます。
例文は、趣味の為に入ったサークルだったのに、よい出会いがあり、恋人ができたということを言い表しているのです。
「意図せず」の反対語
「意図せず」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「意図的」【いとてき】
- 「故意に」【こいに】
- 「狙って」【ねらって】
「意図的」【いとてき】
「意図せず」とは「意図していない」という意味ですからその反対語は「意図する」ことですから「意図的」が当てはまります。
「意図的」とははっきりとした考えがある、目的があることを言います。
「彼は意図的にやっているね、間違いない」「意図的に、目線を送っている」などと使います。
「故意に」【こいに】
「故意」とは際立つように物事を行うこと、わざとといった意味を持つ言葉です。
「故意に嫌がらせをしている」「あの人の言動は無意識じゃなくて、故意にやっているよ」などと使います。
「狙って」【ねらって】
「意図せず」の反対語を簡単に言うならば「狙って」となります。
「意図せず遅刻した」を反対に言い換えれば「狙って遅刻した」となります。
「出世を狙って、部長にお世辞を言っている」「彼女は、遺産を狙っているだけだ」などと使います。
「意図せず」の英語と解釈
「意図せず」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
「意図的に」は英語では“intentionally”と言い表します。
「意図せず」の場合は意図していない、故意でない、ふとしたといった意味合いで考えますと“unintentionally”が当てはまります。
いかがでしたでしょうか。
「意図せず」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「意図」という言葉の意味をしっかり理解していれば「意図する」「意図せず」「意図的に」など他の言葉の意味も自然とわかります。
「意図」という言葉自体は使う機会も多いですから、しっかりと覚えておくようにしましょう。