「骨を埋める」とは?意味や類語!慣用句での表現の使い方
「骨を埋める」、という表現を聞いたことがあるでしょうか。
これには死んで埋葬される以外の意味がいがあります。
それならば、「骨を埋める」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここではこの表現について紹介します。
目次
- 「骨を埋める」とは?慣用句での意味
- 「骨を埋める」の慣用句での表現の使い方
- 「骨を埋める覚悟」とは?
- 「骨を埋める」を使った慣用句での例文と意味を解釈
- 「骨を埋める」の慣用句での類語や類義語
「骨を埋める」とは?慣用句での意味
「骨を埋める」という表現は「ほねをうずめる」読み、1つのことに一生捧げる、あることに一生を捧げる、という意味になります。
例えば、「骨を埋める」覚悟で赴任する、「骨を埋める」覚悟でがんばります、などという表現があります。
「骨を埋める」つもりで仕事をします、などという表現もあります。
ただし、最近では終身雇用の概念が変化しつつあり、「骨を埋める」という表現が使われなくなってきているのではないかという指摘もあります。
「骨を埋める」の慣用句での表現の使い方
ここでは、慣用句における「骨を埋める」という表現が使われた言い回しを紹介します。
- 住居における「骨を埋める」
- 仕事における「骨を埋める」
住居における「骨を埋める」
住居において「骨を埋める」という表現が使われた場合、それは文字通りその土地に自分の「骨を埋める」、などという意味ではありません。
それはその場所で一生を終えるという意味であり、死ぬまでそこに住み続けたいという意味になります。
例えば、住む場所に関しても田舎に戻って一生を終えたいと感じる人もいれば、都会で余生を過ごしたいという人もいますよね。
そのような場合に「骨を埋める」という表現が使われます。
仕事における「骨を埋める」
仕事において「骨を埋める」という表現が使われた場合、それはその仕事を一生続けていく、その仕事に生涯を捧げる、という意味になります。
二度と転職する気は無い、その仕事に命をかけて努力する、などという時に利用される表現です。
「骨を埋める覚悟」とは?
「骨を埋める」覚悟というのは、そのことに一生を捧げる覚悟という意味になります。
その会社や土地にとどまって一生を終える覚悟があるという意味で使われ、例えば「医者としてこの土地に「骨を埋める」覚悟でここに来ました」などという使われ方があります。
「骨を埋める」を使った慣用句での例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「骨を埋める」を使った慣用句での例文1
- 「骨を埋める」を使った慣用句での例文2
「骨を埋める」を使った慣用句での例文1
「私はこの会社に骨を埋めるつもりですから、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします」
新入社員が会社に入社するときには、誰もがこのような気持ちでいるのではないでしょうか。
最近では転職をする人も増えていると言われており、キャリアアップのための転職が社会的に認められつつあります。
しかし、中には同じ会社で一生を終えたい、その会社で一生働きたいと考えている人もいますよね。
特に入社するときには転職するつもりはなく、その会社で頑張りたいと思う人も多いのではないでしょうか。
「骨を埋める」を使った慣用句での例文2
「退職をした後には故郷に帰り、そこで骨を埋めたい」
仕事や結婚などで上京しても、定年した後は田舎に帰りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
都会で一生を終えたいと考える人もいれば、田舎に帰って骨を埋めたいと考える人もいます。
知り合いが多い場所にいたいと考える人も多いとされます。
「骨を埋める」の慣用句での類語や類義語
ここでは類義語を紹介します。
- 「力を尽くす」【ちからをつくす】
- 「身を捧げる」【みをささげる】
- 「一身を投げ打つ」【いっしんをなげうつ】
「力を尽くす」【ちからをつくす】
力を尽くす、という表現は発揮できる力や能力を全て出す、尽力する、という意味になります。
可能な対策を全て実施するという意味で使われます。
「身を捧げる」【みをささげる】
身を捧げるというのは相手のために働く、尽くす、献身する、奉仕する、使える、などという意味で使われます。
ある物事をするために多大な時間や労力を投げ打つ場合にこの表現が使われます。
「一身を投げ打つ」【いっしんをなげうつ】
一身を投げ打つという表現は、自分が傷つくリスクを犯して行動する、という意味になります。
何か重大な事件などが起こった時、自分のリスクを顧みずに尽力するという意味になります。
「骨を埋める」という表現はそこで一生を終える、そこで努力をする、などというときに使います。
日常的に使う表現ではありませんが、何か覚悟があるときにはこのような表現が使えると良いでしょう。