「関与」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「関与」という言葉は日常会話などでもわりと頻繁に使う機会が多いのではないでしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「関与」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「関与」とは?意味
- 「関与」の表現の使い方
- 「関与」の英語と解釈
- 「関与」を使った言葉と意味を解釈
- 「関与」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「関与」の類語や関連語
「関与」とは?意味
「関与」とはある物事に関係すること、携わることを言います。
- 「関与」の読み方
「関与」の読み方
「関与」と書いて「かんよ」と読みます。
「関与」の表現の使い方
「関与」とはあることに関係することといった意味を持つ言葉ですが人、組織などがある物事にかかわる時に使います。
ですから動物には使うことはないでしょう。
「ルールの決定に彼女が関与している」「このトラブルに彼が関与しているのは間違いないようだ」といった使い方をします。
「関与」そのものにいい意味も悪い意味も特別ありませんので、会話、文章などの前後の流れからいい意味、悪い意味、どちらにも使われることはあります。
「関与」の英語と解釈
「関与」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では「参加」的な意味合いであれば“participation”となります。
「関わり」的な意味合いの場合は“involvement”を使います。
また動詞「関与する」は“particpate”です。
例文は“participate in the government.”(国政に関与する)となります。
「関与」を使った言葉と意味を解釈
それでは「関与」を使った言葉と、その意味を解説していきます。
- 「関与が薄い」
- 「関与を強める」
- 「関与をほのめかす供述」
「関与が薄い」
「関与が薄い」とは関わりがほとんどない、関係が薄いといった意味で使います。
全く関わりがないわけではないがほぼ関係ないだろうといった程度を表す言葉です。
「話を聞いた限りでは彼女はこの件への関与は薄いようだ」「彼は関与が薄いので、詳しいことは知らないはずだ」などと使います。
「関与を強める」
「関与を強める」とは、積極的に関わっていく、関係を深めるといった意味合いとなります。
「彼女は塾の経営に口を出している、ますます関与を強めている」「関与を強めることで、知りたくはない裏事情まで見えてきた」などと使います。
あまりいい意味合いで使われる言い回しではない印象です。
「関与をほのめかす供述」
ニュース記事などでよく見る表現で「関与をほのめかす供述」というものがあります。
これは無関係ではない、関係があるとそれとなくにおわせる、示すことを言います。
はっきりとは言わないけれど、何となく相手が察するようにもっていくといったことです。
ちなみに「供述」とは刑事訴訟法において、被告人、被疑者、証人などが事実を述べること、またその内容といった意味です。
「関与」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「関与」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「関与」を使った例文1
- 「関与」を使った例文2
- 「関与」を使った例文3
「関与」を使った例文1
「あの人たちの話し合いに、私は一切関与したくない」
「関与」とはあることに関係することといった意味ですから、話し合いに一切関与したくないというのは、一切、関係したくない、つまり話し合いをしたくないということになります。
相手との関わりそのものを拒絶していることも伝わります。
「関与」を使った例文2
「知らない顔をしているけれど、彼女は間違いなくこの件に関与しているね」
「関与」は人、組織などがある物事に関わるという意味で使います。
つまり知らない顔をしているけれど、人、組織など何かしらに関わっている、知っているということを例文は表しています。
言い方は悪いですが「裏で繋がっている」と同じ意味合いです。
「関与」を使った例文3
「君はこの件に関与していたのか、正直に答えて欲しい」
何かしらの事件、トラブルに関わりがあることを「関与」という言葉で言い表します。
事件などでは「関与をほのめかす供述」「関与の疑いが濃厚」などとわりと使われることが多い言葉です。
とはいえ、別に「関与」という言葉自体が悪い意味というわけではありません。
「関与」の類語や関連語
言葉の意味が理解できましたところで、「関与」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「関係」【かんけい】
- 「関わる」【かかわる】
- 「参加」【さんか】
「関係」【かんけい】
「関係」とはいくつかの意味合いがあり、よく使われる言葉です。
物事の間に何か関わりがあること、お互いの関わりの度合い、具合、それに関すること、男女の交際のことなどがあります。
「関与」と同じ意味合いになりますのは、関わりがあること、関わりの度合い、具合などでしょうか。
「あの組織と関係がある」「彼のトラブルについて彼女も関係しているはずだ」などと使います。
「関わる」【かかわる】
「関わる」とは関係を持つことを言います。
「お店の経営に、最初から関わっている」「この事件に彼女が関わることになったのは、なぜなのだろう」「大きなプロジェクトに関わることができて光栄です」などと使います。
「参加」【さんか】
「参加」とは会、団体、組織など、目的を持つ集まりの一員となること、行動を共にとることを言います。
「この運動に参加します」「彼女が参加すると、トラブルが起こる」「会社の経営に参加している」などと使います。
いかがでしたでしょうか。
「関与」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「関与」とはあることに関係する、たずさわるといった意味を持つ言葉です。
人、組織といったことに使います。
いい意味での「関与」もあれば、悪い意味での「関与」もあります。
会話、文章などの前後の流れを見ればわかりますので、判断は難しくはありません。
それでは、言葉の意味を正しく理解して使っていくようにしましょう。