「関わる」とは?意味や類語!例文と解釈
「関わる」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「関わる」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「関わる」とは?
- 「関わる」の英語と解釈
- 「関わる」の表現の使い方
- 「関わる」を使った例文と意味を解釈
- 「関わる」の類語や類義語
「関わる」とは?
「関わる」というのはある事柄と関係を持つことを意味する表現です。
重大な事件や出来事について述べる時に用いられることが多く、例えば「研究に関わった人々」などと使われます。
関係する時にも使われる表現であり、「トラブルに関わった」「この組織に関わっていた」などと使われるのです。
「関わる」という表現は2010年に常用漢字として使われるようになりましたので、公文書等でも「関わる」という表記が使えます。
- 「関わる」の読み方
「関わる」の読み方
「関わる」という表現は「かかわる」と読みます。
他にも「係わる」や「拘る」という記述があります。
「関わる」の英語と解釈
「関わる」という表現は“involve”や“affect”、“concern oneself with”や“have to do with”になります。
例えば「これは名誉に関わることです」であれば“The matter concerns my honor.”になりますし、「日本の威信に関わります」ということであれば“Japan's prestige is involved.”になります。
「この病は命には関わりません」ということであれば“The disease is not fatal.”になります。
「関わる」の表現の使い方
「関わる」という表現は関係するという時に使える言い回しです。
関係を持つ、関係する、という時に使われ、それ以外にはこだわるという事でも使われます。
例えば「小さなことに関わってはいけない」言えば、それは「小さなことにこだわってはいけない」という意味になるのです。
あるいは、職場でミスがあった場合など、「もしかしたらこのミスは昇進や減給に関わるかもしれない」と不安に感じる人もいるのではないでしょうか。
病気になったら、「命に関わる」のではないか、と不安になりますよね。
命に関わらないと聞けば、少し安心できるということもあるかもしれません。
「関わる」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「関わる」を使った例文1
- 「関わる」を使った例文2
「関わる」を使った例文1
「あの人に頭を下げるなんて私の沽券に関わります」
「沽券」というのは土地や建物などの売渡証書を指しており、「沽券に関わる」というのは評判や品位、対面に差し障りがあることやプライドが傷つくこと」という意味になります。
つまり、職場なので特定の人に頭を下げるなんて自分のプライドに傷がつく、という時に「私の沽券に関わる」と表現できるのです。
「沽券」というのは江戸時代において売値という意味で使われていました。
つまり、「沽券」は町人の身分を象徴するものとして大切に扱われていたのです。
十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも「沽券」という表現が多く出てきます。
「関わる」を使った例文2
「これは命に関わるものではありませんから大丈夫です」
もしも腫瘍などが見つかった場合、「命に関わる」のではないか、と真っ先に不安になるのではないでしょうか。
特に家族がいると、病気になったら不安になりますよね。
そのため、医者が「これは命には関わりません」と言ってくれると安心できるかもしれません。
その一方で、どのような病気も少なからず体に影響を及ぼしますから、命に関わらないからと安心せず、しっかりと治療する必要があります。
「関わる」の類語や類義語
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「左右する」【さゆうする】
- 「差し障る」【さしさわる】
「左右する」【さゆうする】
「左右する」というのは影響を及ぼす、という意味になります。
例えば「命運を左右する」と言えば物事において決定的な重要度を持つ、カギを握る、重要な役割を持つ、という意味になります。
「差し障る」【さしさわる】
「差し障る」というのは不利益な状態にする、街がある、という意味であり、「差し障りが生じる」という意味になります。
「差し障りが生じる」というのは物事に悪影響をもたらすものが現れる、という意味です。
「関わる」という表現は日常的にも使われる言い回しですのでよく覚えておきましょう。
公文書等であったとしても、この漢字が使われます。