「目端」とは?意味や使い方!例文や解釈
「目端」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「目端」という言葉を使った例文や、「目端」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「目端」とは?
- 「目端が利く」と「鼻が利く」の違い
- 「目端が利く」の類語や類似表現や似た言葉
- 「目端」を使った例文や短文など
- 「目端が利く人」の特徴
「目端」とは?
みなさんは「目端」という言葉を知っているでしょうか。
「目端が利く人」などと言われた経験がある人もいるでしょう。
今回は「目端」という言葉の意味を紹介します。
- 「目端」の読み方
- 「目端」の意味
「目端」の読み方
「目端」は「めはし」と読みます。
「めたん」「もくはし」などと読み間違えないようにしましょう。
これを機会に「目端」は「めはし」と読みましょう。
「目端」の意味
「目端」という言葉の意味を紹介します。
「目端」には、「それぞれの場合を見計らい、適切に対処できる能力」という意味があります。
そもそも「目端」は「目の端」、「眼力」を差します。
物事を見て、何をすべきか見抜き、適切な対処ができることを、「目端が利く」と言います。
このように「目端」は「利く」という言葉と組み合わせることが多いため、「目端が利く」という言い回しを覚えておきましょう。
「目端が利く」と「鼻が利く」の違い
「目端が利く」という言葉に似ている言葉として、「鼻が利く」があります。
二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「鼻が利く」には、「嗅覚が敏感だ」という意味や、「敏感で物を見つけることが巧みだ」という意味があります。
フランスではトリュフをみつけるために、ブタを使うと言われていますが、地中のトリュフを嗅覚で見つけ出せるブタのように、何かを探すことが得意な人は「鼻が利く」と言われます。
例えば、誰よりも早く、会社の近くの美味しいお店を探し出せる人は、「鼻が利くね」などと言われます。
「目端が利く」には、適切な対処ができる能力という意味があるため、二つの言葉には大きな違いがあります。
「目端が利く」の類語や類似表現や似た言葉
次に「目端が利く」の類語や類似表現を紹介します。
「目端が利く」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「とんちが働く」【とんちがはたらく】
- 「機知に富む」【きちにとむ】
- 「才覚のある」【さいのうのある】
- 「ウィットのある」【うぃっとのある】
「とんちが働く」【とんちがはたらく】
「とんち」には、「即座に働く、奇抜な知恵」という意味があります。
一休さんが、絵の中の虎を捕まえろと将軍に言われた時、虎を捕まえるロープなどを用意し、「それでは、虎を出してください」と将軍に言ったという話があります。
このように即座に働く、奇抜な知恵が働くことを、「とんちが働く」と言います。
「機知に富む」【きちにとむ】
「機知に富む」という言葉があります。
「機知」には、「とっさに働く知恵」という意味があります。
そのため「機知に富む」には、「物事を考えるスピードが速い」という意味があり、褒め言葉になります。
「才覚のある」【さいのうのある】
「才覚のある」という言葉もあります。
「才覚がある」には、「素早く知恵が働くこと」「機転が利くこと」という意味があります。
「商売の才覚がある」という言葉がありますが、商売を上手にするための知恵が素早く働く人に対して使います。
「ウィットのある」【うぃっとのある】
「ウィットのある」という言葉には、「機知に富む」「とんちが働く」という意味があります。
これらの言葉を、カタカナ語に置き換えたい時「ウィットのある」「ウィットに富む」などという言い回しを使ってみましょう。
「目端」を使った例文や短文など
「目端」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「目端」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「目端」を使った例文1
- 「目端」を使った例文2
「目端」を使った例文1
「A君は『目端』が利くため、社内で何が起こったか、すぐに察する」
「目端」には、「それぞれの場合を見計らい、適切に対処できる能力」という意味があります。
そのため、この例文に登場するA君は、眼力があり、何が起こったか見計らい、その状況に適切に対処できる人なのでしょう。
営業から帰ってきて、職場の雰囲気を察知し、例えば「B君が課長に叱られたようだ」と理解し、B君をさりげなく励まし、課長の緊張を解くような楽しい話をするなど、適切な対処ができるかもしれません。
「目端」を使った例文2
「『目端』が利く妻をもらうと、浮気ができない」
この例文に登場する奥さんは、眼力がある人で、夫の変化を見逃すことがなさそうです。
そのため、夫がどれだけ浮気を上手に隠そうとしても、夫のスマホの取り扱いが厳重になったり、仕事帰りの様子が少し変わっただけで、「浮気をしているかもしれない」と気付いてしまいそうです。
さらに、夫が二度と浮気しないよう、厳しい態度を取ったり、あるいは悲しげな態度を取るなどして、夫をコントロールできるでしょう。
このような「目端が利く」妻をもらうと、頼りになるものの、少し怖いかもしれません。
「目端が利く人」の特徴
最後に「目端が利く人」に共通する特徴を紹介します。
「目端が利く人」には、どのような共通点があるでしょうか。
- 「空気を読むのが上手い」
- 「転職に抵抗がない」
- 「真の信頼を得られない」
「空気を読むのが上手い」
「目端が利く人」は眼力があり、一目見ただけで、その場で何が起こっているのかが理解できる人です。
そのため「空気を読むのが上手い」傾向があります。
機嫌が悪い人を見抜き、その人に近づかないようにする、その場の中心人物を見抜き、その人にすり寄るなど、人間関係を築くのが上手な人でもあります。
「転職に抵抗がない」
「目端が利く人」は、状況を見抜くのが上手な人です。
そのため、現在、勤務している職場の状況や、業界の状況を見極めるのが早い人でもあります。
そのため自分の会社に将来性がないと感じたら、ためらいなく転職できる人でもあります。
「なぜそのタイミングで会社を辞めるの」と聞きたくなるほど、早いタイミングで転職を決められる人の多くは「目端が利く人」ではないでしょうか。
「真の信頼を得られない」
「目端が利く」人は、状況判断が巧みで、素早く危機を回避できるという特徴があります。
そのため「目端が利く」人は、判断の速さに対して尊敬を集める一方で、落ち着かないイメージ、どっしりしたイメージが足りない傾向があります。
結果的に「真の信頼を得られない」ことがあります。
「目端」という言葉について見てきました。
みなさんの身近な人の中に、眼力がある人、状況判断が早い人がいるかもしれません。
そのような人に対して、「目端が利く」という言葉を使ってみましょう。