「懐古主義」とは?意味や使い方!例文や解釈
「懐古主義」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「懐古主義」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「懐古主義」とは?
- 「懐古主義」の表現の使い方
- 「懐古主義」の類語や類似表現や似た言葉
- 「懐古主義」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「懐古主義」の反対語
- 「懐古主義」の英語と解釈
「懐古主義」とは?
「懐古主義」とは何かと今と昔を比較し「昔の方が良かった」という主張をする人、そのような考えを持っていることを言います。
- 「懐古主義」の語源や由来
- 「懐古主義」の読み方
「懐古主義」の語源や由来
「懐古主義」とは「懐古趣味」という言葉と似ています。
「懐古趣味」とは古いものを懐かしいと思ったり、古い物を集めたりすることを言います。
例えばレトロ雑貨などを集めるのも「懐古趣味」ということになります。
「懐古主義」とは古いもの、昔のものの方が良いという主張、主義です。
例えば「スマホなんて昔はなかった、電話するのが目的ならばガラケーでいい!」と頑なに主張するのは若い人から見れば「懐古主義者」に映るでしょうか。
また過去を美化するような人も「懐古主義者」と言われます。
「懐古主義」の読み方
「懐古主義」と書いて「かいこしゅぎ」と読みます。
「懐古主義」の表現の使い方
「懐古主義」の「懐古」とは昔のことを懐かしむことで「主義」とは常に抱いている主張、考え方の指針のことです。
つまり「昔のことを懐かしむ主義」「古いものがいいと考える」といった意味合いです。
どちらかと言えば、今風を否定、頭が固い、自分の考えに片寄っている、頑なといったようにあまりいい意味で使わない言葉かもしれません。
例えば「こんなに楽な方法があるのに、昔ながらのやり方にこだわるなんて、懐古主義も大概にして欲しい」「彼は懐古主義だから、新しいことは受け付けない」「懐古主義者って単なる頑固者だよ」「私は懐古主義だから、新しいことには疎くて」といった使い方をします。
褒め言葉に使うことは少ないでしょう。
「懐古主義」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「懐古主義」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「昔は良かった」【むかしはよかった】
- 「現実を直視しない」【げんじつをちょくししない】
- 「昔風を貫く」【むかしふうをつらぬく】
「昔は良かった」【むかしはよかった】
「懐古主義」とは昔を懐かしむ、今を否定するといった人に対して使う言葉で、要するに何かにつけて「昔は良かった」といった考え方や発言をすることです。
「懐古主義」って何?と言えば「昔は良かった」と考えたり、言ったりすることなのです。
時々そのようなことを思ったり言うことは誰にでもあるかもしれませんが、常にそのような言動をしていますと「懐古主義者」、ネットスラングでは「懐古厨」などと言われます。
「現実を直視しない」【げんじつをちょくししない】
「懐古主義」とは昔は良かったと浸ったり、今を嘆いたりすることを言います。
時間を戻すことはできませんので、昔が良くても昔の時代に生きることは不可能なのです。
つまり「懐古主義」とは厳しい言い方かもしれませんが、言い換えれば「現実を直視しない」という言い方もできます。
「昔のことばかり懐かしんで、現実を直視しない」「現実を直視しないので、話ができない」などと使いますが、あまりこのようなことは人から言われたくないものです。
「昔風を貫く」【むかしふうをつらぬく】
あまりいい意味合いで使われることがない「懐古主義」という言葉ですが、ポジティブに言い換えるならば「昔風を貫く」という言い方もできます。
「私は古い人間だから昔風を貫くよ」「便利な道具と言われても、私は昔風を貫くから使わない」などと使います。
少々頑固な昔気質な人といった印象を与えますが、その人なりのこだわりがあるのだなとある意味敬意も持てます。
「懐古主義」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「懐古主義」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「懐古主義」を使った例文1
- 「懐古主義」を使った例文2
「懐古主義」を使った例文1
「懐古主義の人は新しいやり方を否定してくるので、苦手だ」
時代は流れ、便利な物、サービスは沢山増えています。
その一つ一つを使うことはなくても、受け入れることはできるでしょう。
しかし「懐古主義」の人は受け入れること自体に否定的です。
「昔はそんな物はなくても仕事(生活)できていた」などと言うのが代表的な例えでしょうか。
「懐古主義」を使った例文2
「今って、便利な世の中だと思うのだけど、懐古主義の人からすれば全然良くないらしいよ」
「懐古主義」の人は「昔は良かった」「今の若い者はなってない」などが口癖のようなものです。
いつの時代にもそのような「懐古主義」的な人はいたのでしょう。
「懐古主義」の反対語
「懐古主義」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「未来志向」【みらいしこう】
- 「今風」【いまふう】
「未来志向」【みらいしこう】
「未来志向」とは未来へ意識を向けること、実現しようとして未来に目を向けることです。
「彼は未来志向だから、過去のことはこだわっていないよ」という風に使います。
「今風」【いまふう】
「懐古主義」の反対の意味の言葉を簡単に言うならば「今風」という言葉が当てはまります。
現代風、当世風とも言います。
「古い考えは嫌いという今風の女性だ」「今風の人なので、昔は良かったなんて言うわけもない」などと使います。
「懐古主義」の英語と解釈
「懐古主義」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“nostalgia”(懐古の情)と言います。
例文は“indulge in nostalgia”(懐古のふける)となります。
いかがでしたでしょうか。
「懐古主義」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「懐古」という言葉そのものは、昔を懐かしむといった意味で悪い意味合いはありません。
しかし「懐古主義」と言いますと、こだわっている、偏っているといった意味で使われることも多くどこか、ネガティブな使われ方をすることが多いでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。