「逆説を弄する」とは？意味や類語！表現の使い方

「逆説を弄する」とは?意味

「逆説を弄する」という言葉は、「相手を言い負かすために、意図的に事実に反してはいるが説得力のある言説でもてあそぶこと」を意味しています。

「逆説を弄する」というのは、簡単に言えば「議論のための議論で、中身のないもっともらしい持論(言葉)をもてあそぶこと」を意味しているのです。

「逆説を弄する」という言葉は、「真理(事実)の一面を含みながらも矛盾している言説で、相手を惑わせてもてあそぶこと」を示唆しています。

• 「逆説を弄する」の読み方

「逆説を弄する」の読み方

「逆説を弄する」の読み方は、「ぎゃくせつをろうする」になります。

「逆説を弄する」の表現の使い方

「逆説を弄する」の表現の使い方は、「相手を言い負かすために、意図的に事実に反してはいるが説得力のある言説でもてあそぶような場合」に使うという使い方になります。

「議論のための議論で、相手をもっともらしい持論で翻弄する場合」に、「逆説を弄する」の言葉を使えるのです。

例えば、「彼は逆説を弄して、問題の本質をはぐらかしてばかりいます」といった文章で、この言葉を正しく使用できます。

「逆説を弄する」を分解して解釈

「逆説を弄する」の言葉を「逆説」と「弄する」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。

• 「逆説」
• 「弄する」

「逆説」

「逆説(ぎゃくせつ)」という言葉は、「真理・事実の一面を含みながらも矛盾している命題」を意味しています。

また「逆説」というのは、「真理に反しているように見えて、実は真理の一面を含んでいる表現」も示唆しているのです。

「弄する」

「弄する(ろうする)」という言葉は、「もてあそぶ・思い通りに操作する」や「からかう・あざける」を意味しています。

「逆説+弄する=逆説を弄する」で、「真理の一面を含んだもっともらしい言説をもてあそぶこと」を意味しているのです。

「逆説を弄する」を使った例文と意味を解釈

「逆説を弄する」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「逆説を弄する」を使った例文1
• 「逆説を弄する」を使った例文2

「逆説を弄する」を使った例文1

「逆説を弄する人と議論をしても、得られる有益な内容は少ないのです」

この例文は、「事実に反するもっともらしい言説をもてあそぶ人と議論をしても、得られる有益な内容は少ない」ということを意味しています。

「逆説を弄する」を使った例文2

「彼女はいつも相手を煙に巻く逆説を弄するので、彼女と話していると何が事実なのかが分からなくなってきます」

この例文は、「彼女はいつも、相手を煙に巻くような真理の断片を含む矛盾した持論で相手を混乱させるので、彼女と話していると何が事実なのかが分からなくなってくる」ということを意味しています。

「逆説を弄する」の類語や言い換え

「逆説を弄する」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

• 「詭弁を弄する」
• 「矛盾した言説で翻弄する」
• 「理屈を捏ねる」

「詭弁を弄する」

「逆説を弄する」の類語・言い換えとして、「詭弁を弄する(きべんをろうする)」があります。

「詭弁を弄する」とは、「一見してもっともらしく見える矛盾した論理・弁舌をもてあそぶこと」を意味しています。

その意味から、事実に反するもっともらしい言説をもてあそぶことを意味する「逆説を弄する」の表現は、「詭弁を弄する」という表現に言い換えることができます。

「矛盾した言説で翻弄する」

「逆説を弄する」の類語・言い換えとして、「矛盾した言説で翻弄する」があります。

「逆説を弄する」という言葉は、「真理の一面を含んではいるが結論が矛盾した言説をもてあそぶこと」を意味しています。

その意味合いから、「逆説を弄する」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「矛盾した言説で翻弄する」を指摘することができます。

「理屈を捏ねる」

「逆説を弄する」の類語・言い換えとして、「理屈を捏ねる(りくつをこねる)」があります。

「逆説を弄する」という言葉は、「もっともらしい理屈をこねて相手を言い負かそうとすること(矛盾した持論を押し通そうとすること)」を意味しています。

その意味合いから、「逆説を弄する」の表現は、「理屈を捏ねる」という表現に言い換えることが可能なのです。